かっぱのあしあと

1000円でお釣り~実写編 

さてこの赤道儀が「使い物」になるか、実写してみました。
正直なところ、この手の「簡易赤道儀」を作ったのはおよそ35年ぶり。
しかもかなりのやっつけ仕事だったので自信がありません。
山へ行く時間がなかったので、終業後近隣の海岸へ向かいました。

幸い風も弱く、気温も痛いほどの冷たさではありません。
初日の出では賑わった海岸でしたが、この時は全くの無人。
柔らかい砂地に三脚を押し込んで位置を決め、簡易赤道儀を取り付けます。


2015011101.jpg
2015/1/10 20:45 OLYMPUS E-M5 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO ProSoftonA
24mm相当 マニュアル露出(f/2.8 60秒) WB:4000 ISO:800

極軸合わせは、北極星の方向へ蝶番の軸を目測で向けただけの簡単なもの。
やはり短いパイプ状のものを取り付けたほうが分かりやすかったかも。
画面拡大でピントを合わせ、試写で露出と構図を決めたら撮影開始です。


2015011102.jpg
2015/1/10 19:51 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12mm F2.0 ProSoftonA
24mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:400

こちらはカメラを固定したまま120秒間シャッターを開けた場合です。
当然もちろん地上の景色は流れず、星は流れて短い線になって写ります。
天の赤道に周辺の空なので、同じ時間でも流れる長さが長くなります。


2015011103.jpg
2015/1/10 20:14 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12mm F2.0 ProSoftonA
24mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:400

そしてこちらが赤道儀を使って星を追尾した画像です。
スマホアプリの音声に従い、10秒ごとに1/6回転ずつノブを回しました。
カメラのモニターで再生し、さらに拡大してみて驚きました。
ほぼ完全に点像で写っており、120秒間の間もずれることなく追尾したのです。

さらにPCの画面で拡大してみても、M41散開星団がキレイに解像しています。
その代わり地上の景色が流れますが、この程度なら脇役としてはいい仕事してます。
何枚か試写してみたところでは、ノブを回す際に赤道儀をぶらさないように
気をつければ概ね高い成功率が得られます。


2015011104.jpg
2015/1/10 20:50 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12mm F2.0 ProSoftonA
24mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:640

少しアングルを変えてみました。
やはりこちらは120秒間固定して撮影した場合です。
星景撮影では、絞りを開けて撮るので地上の景色がボケやすくなります。
でも被写界深度の深いマイクロフォーサーズならボケ具合も控えめになり、
その意味でも星景撮影に向いたシステムだといえます。


2015011105.jpg
2015/1/10 21:02 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12mm F2.0 ProSoftonA
24mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:640

そして120秒間赤道儀を使って追尾した画像です。
24mm相当の広角とはいえ、ここまでしっかり点像に写れば十分でしょう。
地上の鳥居までの距離は7mほどで、多少ぶれるものの
もともと星景撮影での前景は木立のようなぶれやすいものが
多いし、主役である星空がキレイなら気にならないものです。

もし地上の景色の流れを抑えたければ、いわゆる「星景モード」も可能です。
10秒ごと一目盛り回していたものを、20秒で一目盛りにします。
そうすれば星の動きを半分の速さで追尾するため、若干星も流れるものの
地上の景色の流れも半分に抑えることができます。


繰り返しになりますが、実際に撮影してみて自分でも驚いてしまいました。
「このくらい当たり前だよ」かもしれませんが、1000円もしないコストでここまで
ちゃんと星空を撮れるのですから、興味のある方には是非おススメしたいです。
今回は試写のため120秒と星景としてはやや長めの露出時間でしたが、
空の状態やカメラの設定次第では60秒程度でも同様に撮影できます。

撮影中は常に赤道儀を動かす必要があるものの、デジタルのおかげで
短い露出時間で済むため、実際にはそれほど苦にはなりません。
むしろノイズ除去中の待ち時間の方が寒さが堪えたものです。

キレイに撮るコツは、ピント・露出・構図の基本に尽きます。
星のキレイなこの季節、月明かりの無い時を狙って挑戦してみてください。
ご質問などがあれば気軽にコメントくださいね。


【フォトマスター検定 準1級:共通問題】より 第10問

次の文章を読んで、正しい記述を(1)~(3)の中から選べ。
「AFカメラでは、『動体予測』(予測駆動ともいう)の機能を搭載しているカメラが多い。
この『動体予測』とはどのような機能であるか、最も適切なものを次の中から選べ。」

(1)画面を横切るように移動する被写体に対して良好なフォーカシングを行う機能。
(2)追い写しなどを行う(カメラの上下方向を軸としてカメラを左右に回転させる)場合に、
  カメラの回転を予測してフォーカシングを行い、より高いピント精度を得る機能。
(3)シャッタータイムラグにおける被写体の移動を予測してフォーカシングを行い、
  より高いピント精度を得る機能。



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