かっぱのあしあと

雨の翠玉 

今週の私は月・火曜日休みでした。
月曜日は山梨へ、そして山坂道を16キロ歩いて困憊 (+o+)
この顛末は後回しにして、昨日火曜日は何故か静岡ばかりが雨でした。
起きたのは遅い時間、窓の外はパラパラと大粒の雨が落ちている。
さて何処へ行こうか、行くのやめようか。

静岡県内で紅葉が見頃なのは山間地まで北上する必要があります。
安倍川上流の「梅ヶ島」か、大井川上流の「寸又峡」か。
どちらも距離は同程度、走りやすさは梅ヶ島だろうか。
ただ、ここ数日間の紅葉情報では梅ヶ島は「見頃」になって一週間ほど経っています。
恐らくピークは過ぎているだろうからと寸又峡へ向かいました。

寸又峡(すまたきょう)」は越すに越されぬ大井川を上って行き、
SLで知られる千頭駅をさらに遡って自宅から約2時間あまりかかりました。
途中軽自動車すら擦れ違えないほど狭く曲がりくねった道を通るのですが、
幸いこの日は雨降りの平日ということで交通量は少なめ。
でも週末ともなると、そんな狭い道を数十台の観光バスが走るから堪りません。

実は、前回寸又峡を訪れたのは2001年の同じ日ですから13年ぶりです。
この間になぜ行かなかったかといえば、先述の通り交通アクセスが
大変悪く、週末に行こうものなら難儀するのが分かっていたからです。
でもこの日に思い立ったのも、雨のおかげでした。

現地に着くと、広い駐車場には私を含めクルマは3台だけ。
有料なので入り口でオジサンに料金を払いパンフレットを受け取ります。
「生憎の雨になっちゃったねぇ」
「いえいえ、雨が降らなけりゃ来ませんでしたよ」


温泉旅館や土産物屋が立ち並ぶ散策路をしばらく歩き、
歩行者専用コースへ立ち入ると、一気に景色が変わってきます。
「天子(てんし)のトンネル」を抜けるとそこには息を呑む風景が待っていました。


2014111201.jpg
2014/11/11 11:55 OLYMPUS E-M1 + ZUIKO 50-200mm F2.8-3.5 SWD
176mm相当 絞り優先AE(f/3.2 1/200秒 -0.7EV) WB:5800 ISO:200 Natural

峡谷を挟んで対面するモザイク模様の紅葉に彩られた山々に霧が流れています。
濃淡を変え、流れを変えながら木々を潤すその絶景にしばし見とれてしまいました。
「よかった。来てよかった」と久々に感動を覚える光景でした。
それからどほどなく歩けば、大間ダムのダム湖に近づいていきます。
そこにはこの山奥で輝きを放つ翠玉(エメラルド)があったのです。


2014111202.jpg
2014/11/11 12:21 OLYMPUS E-M1 +M. ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
52mm相当 絞り優先AE(f/3.5 1/60秒 -0.7EV) WB:4800 ISO:250 Natural

先週訪れた長野県の阿寺渓谷や御岳湖もエメラルドグリーンの色彩が有名です。
でもこれほど濃厚な色合いはなかなか見ることはできないのではないかと思います。
関東から来ていた観光客も、「北海道の蒼い湖よりキレイだ」と関心していました。
晴天の時はもう少し明るく澄んだ色ですが、この日のような雨模様では
ぐっと深みが増して一層紅葉の色彩と見事なコントラストです。


2014111203.jpg
2014/11/11 12:29 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
56mm相当 絞り優先AE(f/4.5 1/60秒 -0.7EV) WB:5000 ISO:320 Natural

湖岸に向けて降りてゆくと、この「夢の吊橋」が見えてきます。
総延長90mもある長い吊橋は歩道の幅も40cmほどしかなく、
雨で濡れた上にかなり揺れるので高所恐怖症でなくてもかなりヤバいです。
途中で立ち止まってカメラを構える余裕などありませんでした^^;

その先の急な階段を汗だくで登っていき、展望台に通じる頂上に辿り着きます。
展望台からの眺めも勿論、その周囲の紅葉も筆舌に尽くしがたいものです。
しばし展望台で休憩後、渓谷を回りながら飛龍橋を目指します。


2014111204.jpg
2014/11/11 14:22 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
34mm相当 絞り優先AE(f/4.5 1/80秒 -0.7EV) WB:5000 ISO:640 Natural

寸又峡は秘境の温泉地として知られますが、かつては林業のメッカでした。
この飛龍橋はトロッコ列車(展望台に展示されています)が通っていた橋で、
現在は整備され遊歩道になっていますが、そこからの渓谷の眺めも素晴らしい。
人の手で植えられた紅葉と違い、ありのままの自然の色彩は感動的です。


2014111205.jpg
2014/11/11 14:39 OLYMPUS E-M1 + ZUIKO 50-200mm F2.8-3.5 SWD
100mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/100秒 -0.3EV) WB:6000 ISO:250 Natural

渓谷の周りを一周しながら、数え切れないほど多くのシャッターを切りました。
この頃には雨もあがり、散策の観光客も増えてきました。
四季のある日本に生まれてよかった、雨の降る日本に生まれてよかった。
櫻や紅葉はやはり日本の雨が一番似合う絶好の対象です。
雨の日にこそカメラを持って出掛けてみましょう。


まだまだ木曽での写真も残っています。
月曜日に訪れた山梨での写真も1200カット以上ストックしました。
櫻の時期もそうでしたが、紅葉のように一週間で景色が変わってしまう
対象には、何が何でも時間さえあればカメラを向けたいものです。
未整理の写真が多すぎて未だに収拾が付きません。
しばらくは混乱しながらの更新になりそうですのでご容赦ください。


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[edit]

こんにちは
雨霧が立ち込めた渓谷、絵になりますね。
晴天の鮮やかな紅葉より、しっとりとした幽玄な光景の方が
雰囲気があっていいですね。私もシャッター切りまくりかも。

例年、畑薙に繰り出すのですが、今年はタイミングが合わず
行けませんでした。寸又峡ももう終わりでしょうか。
あの深いエメラルドグリーンの水面を見れなくて残念至極です。

雨の撮影ではオリンパスの防滴が心強いですね。
フジはT1だけですし、ニコンはレンズも一部なのか、はっきりと
謳ってるのかもよくわからんですしね。
それに軽いトレッキングでも軽量装備のほうが助かりますしね。

と、そろそろ40-150発売ですね。
こちらのインプレも楽しみにしております。

月見里 #A8BJpryA | URL | 2014/11/13 11:13 * edit *

Re: タイトルなし

> 雨霧が立ち込めた渓谷、絵になりますね。
先週長野へ行った時は、当初雨上がり予報でしたが
陽が昇るほどに晴れてきてしまってちょっと苦労しました。
今回は「雨の最中」を覚悟の上で寸又峡へ向かって結果オーライです。
18時締め切りの出稿があったので早めに帰宅しなければならず、
ゆっくりでできなかったため、それだけが悔やまれます。

> 寸又峡ももう終わりでしょうか。
実は来週月曜に行くつもりだったのですが、予定を早めて訪れました。
まだ落ち葉はそれほど多くないので、強い風や雨がなければ今週いっぱいはいいかも。
観光組合のHP(http://www.sumatakyo-spa.com/index.html)でも
「最盛期近い」とあるので、週末辺りがピークになりそうです。

> 雨の撮影ではオリンパスの防滴が心強いですね。
D600セットも持参しましたが、70-200mm F4が防滴でないのでE-M1を使いました。
途中何度も濡れたけど全然気にならず楽しめましたよ。
本体と縦グリ内のバッテリー二本を使い切りました。

> と、そろそろ40-150発売ですね。
予約が殺到しているようで、29日の発売日に手にできるか。
もし間に合えば、30~1日の連休に使い倒すつもりです。

はんべ #- | URL | 2014/11/13 20:11 * edit *

こんばんは

私も先週う8日に寸又峡へ行ってきました。久しぶりに訪れた渓谷は
まさに紅葉真っ盛りで、興奮しっぱなしでした。

雨の日の紅葉も良いですね。
 >雨の日にこそカメラを持って出掛けてみましょう。
まったく同感です。雨の日こそ心に残る景色との出会いが待って
いるんですよね。

GONさん #HKJnITgI | URL | 2014/11/13 23:04 * edit *

Re: こんばんは

> 雨の日の紅葉も良いですね。
どうしても晴天だとコントラストがキツイので、逆光ぐらいでしか撮り方を知りません。
雨は陽射しも和らぐし、濡れた木々の色合いが深みを増してくれます。
どーってことない枯れ枝も絵になりますしね。

なんといっても雨の日がいいのは人が少ないこと。
ゆっくりと落ち着いて取り組めるのが好きです。
来週月曜日も雨予報なので楽しみにしています(^^)

はんべ #- | URL | 2014/11/14 19:21 * edit *
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