かっぱのあしあと

7の呪縛 

ついにというか、ようやくというか、
昨日ニコンの「D750」が発表されました。

発表の直前までは様々なリーク情報などから期待が膨らんでいたものの、
実際に発表された瞬間に落胆と怒号に似た声が上がっているようです。
中には冷静に「これ意外といいんじゃね」的なコメントもありますが、
朝日新聞を寄ってたかって叩く御用メディアのように
大多数のデジカメファンや、何よりニコンユーザーらは
強い脱力感に見舞われたように思われます。

早速ニコンのサイトでスペックなどを確認しようとしたのですが、
発表後しばらくの間はアクセスが集中したようで重てぇのなんのって。
仕方なく他のサイトなどの情報やコメントを観察しました。
D750は、D700の後継機ではなく、D610の上級機でもなく、
D810の普及機でもない、新たなカテゴリーを築いたと言えます。

ニコンのFXフォーマット機では3つの「お初」を取り入れました。
D5300で導入済みのモノコックボディを採用しました。
カーボン樹脂素材とマグネシウム合金を組み合わせ、
より強固で軽量コンパクトなボディを作り上げています。
モノコックはクルマや飛行機の世界でかなり前から使われています。
チルトモニターを持ちながら、寸法的にはD610とほとんど同サイズです。

そしてFX機で初のチルト可能なモニターを備えています。
バリアングルではないものの、上下に可動できるのは便利です。
ただオリンパスのOM-Dのようなタッチパネルではありません。
動画機能がかなり強化されており、動画のためのチルトとも考えられます。

そしてFX機初の3つ目は内蔵WiFi機能です。
コンデジやミラーレスでは御馴染みなので今更って感じですが、
デジイチの世界でもスマホとの連携は必須になりつつあります。
カーボンをボディに使ったのも、WiFiを内蔵することで
電波を遮断されないようにするためかとも思います。

センサーは2400万画素ながら、ローパスに関するアナウンスはありません。
ローパスレスのD810では謳っていることから、D750はローパス付きのようです。
AFやAE性能、モニターやファインダー、そして画像エンジンといった
画質に関わる基幹部分は最新のD4SやD810と同等としています。
それでいてD610並のボディですからある意味ではリーズナブルです。
とりわけ高感度ノイズではD810を凌ぐとニコンも言うほどですから期待できます。


2014091301.jpg
2014/9/9 12:15 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F4 VR
200mm 絞り優先AE(f/4 1/320秒 -0.7EV) WB:4500K ISO:200


2014091302.jpg
2014/9/9 10:52 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F4 VR
185mm 絞り優先AE(f/4 1/640秒 -0.7EV) WB:4000K ISO:400


2014091303.jpg
2014/9/9 12:21 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F4 VR
200mm 絞り優先AE(f/4 1/640秒 -1.3EV) WB:4500K ISO:200


2014091304.jpg
2014/9/9 10:49 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F4 VR
70mm 絞り優先AE(f/4 1/200秒 -0.7EV) WB:4500K ISO:400


2014091305.jpg
2014/9/9 11:38 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F4 VR
200mm 絞り優先AE(f/4 1/125秒 -0.7EV) WB:4500K ISO:400


一方でD750というネーミングから、名機「D700」の正統的後継機を
期待して過剰なスペックを妄想していたユーザーも少なくなかったようです。
バッテリーグリップを着ければ8コマ/秒の高速連写が可能になるとか
最高シャッター速度は1/8000秒でRAWでも100枚連写できるとか。

でも箱を空けたら、「7」の名を冠しながらも実際にはD700とは赤の他人でした。
かつてD700を愛用していた頃は、フラッグシップ機D3のエッセンスを感じる
大変エキサイティングなスペックと高感度画質に感嘆しました。
この流れのまま最新の技術で後継機を作れば、さぞかしD700ユーザーは勿論
ひょっとしてD800系やD600系からも呼び込める可能性があったでしょう。

しかし結局は、キヤノンのEOS 5D MarkIIIに類似した部分も多い対抗機とも見えます。
確かに最近ではデジイチでの動画撮影が大きなムーブメントであるし、
ニコンにはキヤノンの5Dのようなモデルが存在しませんでした。
だから遅ればせながらも動画にも対応できるユーティリティを搭載しました。

また見ようによっては「ケチ」の付いたD600系の仕切り直しにも思えます。
このスペックでこの価格帯(20万円前後)は大変立派だし、
D810以上の高感度特性やチルトモニターなら星景にも最適です。
さてこのD750は売れるでしょうか。
そして私は買うことになるのでしょうか。

ただ、少なくともD4を手放すことはなさそうです。
やはりD4の持つ信頼性や高速連写機能、さらに何よりも
撮影している時の心地よさはD一桁でなければ味わえません。
(体力的な問題はさておいてだけど)
では現有のD600からD750への代替はどうでしょう。
多くの撮影シーンにおいてはD600で大きな不満はなく、今のところ
あえてD750に買い換える必要性はそれほど感じていません。

今後写真誌などでレポートが上がるでしょうから、
画質などをゆっくり検証しながら考えることにします。
まずは週末に備えてバッテリーを充電しましょうね。



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