かっぱのあしあと

啓太先生のレンズ使いこなし術(後) 

一回お休みいただいた後は佐々木啓太先生による
「レンズ使いこなし講座」の後半をご紹介します。

さて暫しの休憩後、後半は「標準・広角編」です。
冒頭は前半で触れた「スナップ撮影の掟」を再度解説。
そして徐々に作例を交えたレンズの紹介へ入っていきます。

 標準域:ポイントは「変化」
  自分が動くこと。
  見た目どおりに写り平凡になりやすいので変化を付ける必要性に迫られる。

  50mm相当となる25mmレンズなら広角のようにも望遠のようにも撮れる。

 M.ZUIKO 17mm F1.8:「街角写真のスタンダードレンズ」
  34mm相当となるこのレンズは使いやすいが何でもない写真になりがち。
  曇りの日でも「白」をWBを使って変化を付けてみる。

 EVFはモノクロに設定すればモノクロで見えるため撮りやすい。
  光の反射具合を見極める。画面にメリハリをつけること。
  コントラストは高めに。被写体や光を選んで習熟する。

 歩いている人は1/30秒を境に動きをコントロールできる。
  速いシャッターなら止められるし遅くすれば足に動きを表現できる。
  しかしぶれやすいシャッター速度なので手振れに注意。
  スナップでは肩の力を抜いてリラックスして撮影する。

 構図のキモ:斜めにしてとると広がりや動きを表現できる。
 わざとアウトフォーカスにしてとってみるのも「アリ」
  アウトフォーカスする時は近距離側にずらす。
  遠距離側にずらすと画面のどこかでピントが合ってしまう。

 絞りは開けるばかりでなく、少し絞る(半段くらい)
  少しだけ被写界深度を深めることで奥行き感が出る。

 自分の好きな被写体を見つける(ex.自転車、ネコetc...)
  同じ被写体に対し季節を変えて撮影し変化を表現する。

 アートフィルター「リーニュクレール」を使うときはアウトフォーカスがおススメ。
  「リーニュクレール」という言葉自体はハッキリした輪郭を意味するが
  アウトフォーカスにすることで輪郭が黒く縁取られるのを防げる

 広角域:ポイントは「広がり」
  ローアングルやハイアングルなどアングルを変えて変化を付ける。
  気になったらとにかく撮ってみる。
  しゃがんでみたりしてレンズ自体の位置にも変化を。

 M.ZUIKO 12mm F2.0:「街角写真のイノベーションレンズ」
  広角でも被写体の距離に差を作ることで大きく暈かせる。
  明るいレンズで描写がよく、ボケもキレイ。
  歪みが無く、周辺まで切れがよいレンズ(遠景で砂浜を撮っても砂粒が見えるほど)
  ただし画角の関係で街撮りには苦労する。

 自分の「聖地」を作る(佐々木先生の場合は原宿)
  頻繁に通ってポイントを掴んでおく。
  通行人の流れを把握し、動きを予想しながら撮る。
  施設の撤去などでの街の変化を残すこともできる。

 水溜りを撮るときは、ピントの位置を変えて何枚も撮る。
  写っている遠景・水面・水底(地面)など。
 ショーウインドウも格好の被写体だがうっかり自分が写りやすい。

 M.ZUIKO 9-18mm F4-5.6
  超広角レンズはファインダーを覗いていると楽しいが、
  つい簡単に撮ってしまうので作品を見てガッカリしてしまう。
  だから積極的に変化を付けることを心がける。

 高さのある場所では、下から撮ったら上に上がって上からも撮る。
 閉鎖的な場所ではコーナーにポジションを置いて見渡しながら撮る。

 M.ZUIKO PROシリーズレンズ:「新時代」
  切れ味と柔らかさを併せ持つ。
  細い線や細かい描写も得意。
   防塵防滴・ズームレンズ→ネイチャー撮影におススメ。
    諧調が豊かで陰影があっても暗部に強い。

  佐々木先生が提唱するシリーズ「森角(もりかど)」
   身近なネイチャーを見つけてスナップ的な撮影を楽しむ。
   *佐々木先生は4年間ネイチャーカメラマンのアシスタントを経験。
    しかし師匠に「お前はネイチャー向いてないよ」→スナップを志す。


スナップ写真には大変力のある作品も目にしますが、
その領域を目指そうとするのは大きなプレッシャーを感じてしまいます。
ネイチャーは、水の流れをスローシャッターで止めたり望遠で大きく拡大したり、
超広角で広い世界を捉えるなど、ある意味では「非日常」を撮るものではないかと思います。

一方でスナップはあくまで「日常」を切り取ることなんだと考えると
ちょっとばかり力が抜けて気楽に撮れそうな気もしてきます。
このところスナップ撮影はご無沙汰気味ですが、「お気に入りの1本」と
「自分にとっての聖地」を探して新たな楽しみを見つけられたらいいなと思いました。


この日、オリンパスのカメラをクリーニングに持ち込んだ人は
番号札の数字から予想するに70人以上に及んでいたようです。
2月15日には鹿児島でも行われますが、こういったサービスは嬉しいですね。
是非オリンパスには続けて欲しいし、他のメーカーも頑張って欲しいと思います。
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