かっぱのあしあと

啓太先生のレンズ使いこなし術(前) 

いよいよ「街角写真家」佐々木啓太先生の講座です。
まずは「レンズ使いこなし講座(望遠編)」から始まります。
すると最初に「スナップ撮影の掟」が示されました。

・撮られる側の気持ちになる
・できるだけ少人数で動く
・素早く、さりげなく撮る


スナップ撮影をしていると、被写体にされる中には反感を覚える人も出てくる。
あまりにも無礼に、頻繁にカメラを向けられて声を荒げる人もいるとか。
撮られる側の人の気持ちを察して撮影することが大事。
向こうから来る人を撮るときは、通り過ぎるまで構えたままにする。
でないと自分が撮られたのではと気にされることがあるから。

街中で10秒間立ち止まるだけで目立ってしまうもの。
それが複数人だと尚更異様な空気をかもし出してしまうので、
スナップ撮影は基本的に単独で行動し、複数人で出かけても
集合時間を決めるだけで各自の行動に任せるのが良い。

スナップ撮影はこれだと思った瞬間が一番「美味しい」
時間をかけてカメラの設定をしたり構図などを考えていると
美味しい瞬間を逃してしまうものである。
人の動きは常に予想し、タイミングを逃さないように。

・ゴミ箱禁止
失敗にはむしろ学ぶべきものが多い。
現場で失敗したと思ってすぐに画像をゴミ箱へ捨てないこと。
失敗の原因を知る手がかりになるし、ピンボケでも作品になりうる(後述)

・RAW + JPEGで撮影する
仮にモノクロで撮影した場合、JPEGでは後からカラーにはできない。
RAWを残しておけばWBやアートフィルターなどの加工もできる。
純正の「OLYMPUS Viewer3」は同社ユーザなら無料で使えておススメ。

First Answer:画角を知る
 画角を感覚で理解する。
 ズームは便利だが画角を理解しにくい。
 近道はお気に入りの1本を見つけること。
 ズームレンズならズームリングをテープで固定して使う。

モノクロ写真のススメ
 モノクロは被写体の汚れや傷みが目立たない→かえって味が出る
 常にモノクロ固定で撮ることが大事。
 EVFはファインダーがモノクロになるので習熟しやすい。
 特に高いレンズではモノクロ撮影がおススメ。
  理由:歪みが出にくい、諧調が豊かで光の濃淡の表現がしやすい
     カラーは色に意識が行くがモノクロは細い描写の切れ味が良い。

レンズの明るさ(F値)より、被写体の距離の差でボケを出しやすい。
明るいレンズはボケが「柔らかい」
F値の小さなレンズは被写界深度が浅いのでMFを使う。

カメラは左手で持ち、右手は添えるだけにする。
 そのためにワンハンドストラップで左手に提げている。
 右手は操作で忙しいので保持には向かない。

マクロ撮影では「スモールAFターゲット」でAFした方が確実(E-PL5以降)。
 MFで撮りがちだが、微妙に自分や被写体が動くのでAFが便利。
 ISO感度を上げてシャッター速度を速くする。
  「風は呼吸している」→風で被写体が動いても、いつかは息継ぎのように止まる

レンズは高いものを買っておくべし。
 結局は高いレンズの方が長く使えて経済的だし、安いレンズはすぐモデルチェンジしてしまう。
 高いレンズは周辺部まで歪みがなく、点光源が丸く写る。


Second Answer:画角は使い続けて大まかに覚える

 望遠域のレンズでは、目で見て狙いをつけておいてから構える。
 「切り取る」感覚を醸成し、画面の中をシンプルに構成する。

 M.ZUIKO 45mm F1.8 「街角写真のファーストレンズ」
  コツはあまり近づかず、離れてゆとりを作る。
  それによってボケを演出する。 
  逆に被写体同士の距離差を作らなければ暈かさず撮れる。

  前ボケというのは意識して探さず、さりげなく入れてみる。
  また前ボケのないショットも押さえておく。
  角度などでも色々試してみて、後から選ぶのが良い。

  水溜りは街角の宝石。しゃがんでみると光が変わって変化ができる。
  人の流れは10分間だけ待つ。それ以上経つと光が変わってしまう。

 M.ZUIKO 75mm F1.8 「街角写真のマイスターレンズ」
  45mmよりも更に大きく離れて撮る。
  被写界深度も浅いため、ちょっと絞ったF2.5辺りが使いやすい。

 M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7
  超望遠域は超圧縮効果を活かす。
  さすがに超望遠ではぶれやすいのでシャッター優先AEを使う。
  1/1000秒以下にし、必要ならISO感度も上げる。

犬は撮ろうとすると寄ってきてしまうので写真には猫が向いている(笑

本などに載っている「ダメ」をあえてやってみる。
 例えば「二分割構図」
 画面を二つの異なる世界に切り分けるとかえって面白い。

「高速レリーズタイムラグモード」設定を常にオンにする(E-P5以降)。
 カメラのタイムラグを体得する必要がなく、シャッターチャンスを逃さない。
 電池を若干食うが実用上は問題ないレベル。

街角写真では、静止した風景の中に人物などの動くものを小さく入れる。
 画面に動きや変化が誘引される。
 またアイキャッチになるものを入れることでインパクトを生み出す。
 特に数多くの作品から選出するフォトコンでは必要なテクニック。

マクロ域:「ピンポイント」
 画面の中にピンポイントを置き、アングルで変化を付ける。
 開放よりも少し絞る方が画面を構成しやすい。
 街角にあるものをあえてマクロで超拡大して撮ってみるのも面白い。
 昔のマクロレンズは硬かったが、今のは普通の中望遠レンズとしても使える。


Final Answer:お気に入りの1本で1年間撮り続ける


なるほどね、単焦点の1本勝負は確かにレンズやカメラの設定や操作より
撮影そのものに集中できるので画角や距離の把握にはもってこいですな。
では自分のお気に入りは何にししようかな...

50mm相当は広角的にも望遠的にも使えて便利だし、
オリンパスからも25mm F1.8が出たらしいのでこれがいいかな。

次回は標準・広角編のお話です。
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