かっぱのあしあと

春を告げる香り 

静岡市街の北西、安倍川の支流「藁科川」の近くである「羽鳥」には
「洞慶院(とうけいいん)」という古刹があり、
2月の下旬頃には400本もの梅の古木が境内を紅白に彩ります。
地元では「おとうけいさん」と親しまれる洞慶院には
梅に先立ってロウバイ(蝋梅)が咲き始めました。

昨年と比べ約一週間ほど早い開花で、まだ正月があけて間もない
気もする寒い朝、春の兆しを求めて訪れてみました。
着いたのは午前8時過ぎ、日曜日なのに誰もいません。
蝋梅が咲く奥の方へ行こうとすると、地面に落ちた梅の幹に霜が降りています。

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2014/1/19 8:50 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
80mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/400秒 -1.7EV) WB:5000K ISO:200 ToyPhotoII

旭日を浴びてキラキラ輝く美しい霜にしばし足を止めてしまいます。
同じ水の結晶がどうして様々な形状になるのか不思議でなりません。

少し歩いてまだ枝しかない梅園を抜けて奥の方へ進みます。
数は多くないのですが、これほどまとまってロウバイが楽しめる場所は貴重です。
まだ早いかと思っていましたがもう蕾が残っていないほどの見頃でした。

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2014/1/19 9:59 OLYMPUS E-M1 + ZUIKO 50-200mm F2.8-3.5 SWD
100mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/800秒 +0.0EV) WB:5000K ISO:200 Natural

少し前に新聞かTVで報道されたらしく、次第に見物客が増えてきました。
ロウのような色合いだとか、蝋月(旧暦の12月)に咲くためこの名前が付いたとされます。
香りが大変強く、数mまで近づいただけでうっとりする芳香を感じます。

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2014/1/19 9:10 OLYMPUS E-M1 + ZUIKO 50-200mm F2.8-3.5 SWD
176mm相当 絞り優先AE(f/3.2 1/2500秒 -1.3EV) WB:5000K ISO:200 FantasicFocus

幹には「満月蝋梅」と札が付いていましたが、どうやらこちらは
花の中心に赤褐色の輪がないので「素心(そしん)蝋梅」のようです。
大変香りが強いのと、花の数が非常に多く咲きます。
桜や梅と同じように葉が出る前に花が咲くので見ごたえもいいですね。
青空バックの順光もいいけど、やはり花びらを透かす逆光が美しいです。

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2014/1/19 9:30 OLYMPUS E-M1 + ZUIKO 50-200mm F2.8-3.5 SWD
144mm相当 絞り優先AE(f/3.2 1/2000秒 -2.7EV) WB:4500K ISO:200 Natural

一方こちらには「素心蝋梅」の札が付いていましたが、
花の中心に赤褐色の部分が見られることから「満月蝋梅」かと思われます。
花の数はずっと少なめで香りも花に鼻を付けないと分かりません。
より原種に近いとされていて、境内でも目立たないせいかあまり近づく人もいません。

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2014/1/19 9:04 OLYMPUS E-M1 + ZUIKO 50-200mm F2.8-3.5 SWD
400mm相当(トリミング) 絞り優先AE(f/3.5 1/1250秒 -1.0EV) WB:5800K ISO:200 Natural

まだ梅の花が咲いていないので野鳥の姿も疎らです。
それでも「チッチッ」と可愛らしい声を立ててホオジロやジョウビタキが
枝を飛び交っている姿を見かけます。

梅園というと日当たりのいい傾斜地に多いのですが、
この梅園は平坦な場所にあるため、車椅子のお年寄りなどもアクセスしやすいです。
そのせいか、梅が見頃になると毎日のように近隣の老人ホームや
病院などの車椅子仕様車が入れ替わり立ち替わり訪れます。

肝心の梅はまだ蕾、でも膨らみ始めた蕾が枝先を赤く染めていました。
一足お先に蝋梅の香りで早春の兆しを感じてきました。

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