かっぱのあしあと

OVFは生き残れるのか 

前回まではオリンパスE-M1での作品をご覧いただきました。
今回は同時に使用したニコンD600の作品です。
同じシチュエーションを撮影した画像を比べた場合、
背景のボケ方や微妙な解像感に若干の違いはあるものの、
PCの画面に広げただけでは見分けがつきません。

じゃぁフルサイズなんか要らないのか?
D600なんか手放しちゃえるのか?というとそれも微妙です。
ピントを合わせた部分の切れ味や諧調性、発色の佳さなどは
十分フルサイズに比肩するものの、ピントの合っていない部分、
背景や暗く沈んだ部分などはフルサイズに一日の長があります。

ところでE-M1のEVFは散々触れてきたように大変見やすいものです。
D4やD600が0.7倍、E-M1は35mm相当で0.74倍とこちらが上回ります。
大き目のアイカップに変えてあることもあって、隅まで見渡すのがやっとです。
ただしその画面内に撮影情報や水準器などが表示されるため
慣れないと違和感を感じるかもしれません(設定で変えられます)。

実際にD600のOVFと比べてみると、ピントの山の分かりやすさは
OVFに分があるものの、露出補正などがリアルタイムで反映する
EVFも撮影画像をそのまま見ている感覚になれて重宝します。
APS-Cモデルでもフルサイズ並みの見え味を実現できるし、
コストや技術的な問題からしてもEVFは有利です。
では今後OVFはEVFに圧されて縮小してしまうのでしょうか。

2013112501.jpg
2013/11/19 9:22 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F/4 VR
70mm 絞り優先AE(f/4 1/200秒 -2.0EV) WB:4500 ISO:400 河口湖

この画像と同じ構図でE-M1でも撮ってみて見比べました。
向こうの紅葉のボケ具合は若干差があるのですが、
比べないとセンサーサイズの違いが分からないほど似通っています。
カメラはフルサイズじゃなくちゃ... さてどうなんだろう。

2013112502.jpg
2013/11/19 11:30 Nikon D600 + AF-S 24-70mm F/2.8
24mm 絞り優先AE(f/16 1/30秒 +1.3EV) WB:4500 ISO:400 河口湖

こういった空間周波数の高い対象にはフルサイズのアドバンテージを感じます。
とはいえE-M1では絞った場合でもファインディテールIIのおかげで
諸収差も適切に補正されて見栄えの劣らない画質が得られます。
それとこういった逆光での撮影には一層佳いレンズが求められますね。

2013112503.jpg
2013/11/19 11:18 Nikon D600 + AF-S 24-70mm F/2.8
34mm 絞り優先AE(f/18 1/160秒 +0.0EV) WB:4500 ISO:400 河口湖

思いっきり逆光になるこの時間帯です。
以前はレフ板を使う人が多かったのですが、
ここでは足元まで日陰になるのでレフ板も役に立ちません。
そこで最近はフラッシュを手前から光らせる人が多くなりました。
このショットもD600の内蔵フラッシュを併用して撮影しています。

2013112504.jpg
2013/11/19 11:12 Nikon D600 + AF-S 24-70mm F/2.8
24mm 絞り優先AE(f/18 1/160秒 +0.0EV) WB:4500 ISO:400 河口湖

富士山と前景を一緒に撮影する場合、以前にもここで触れましたが
富士山はあくまで脇役にし、前景を思い切って画面いっぱいに
展開するくらいの方が全体のバランスがよくなります。
富士山はちょこっと覗くだけでも存在感ありますからね。

2013112505.jpg
2013/11/19 10:08 Nikon D600 + AF-S 70-200mm F/4 VR
200mm 絞り優先AE(f/4 1/4000秒 -1.7EV) WB:4500 ISO:400 河口湖

D600のOVFはピントが分かりやすいのですが、E-M1では簡単にEVFの
画面の中で拡大表示に切り替えることが可能です。しかも最大14倍まで。
こういったピンポイントでピントを合わせる対象では
意外にもEVFの方がピントの精度は高いと言えます。
D600の位相差AFも正確なのですが数ショット撮って置かないと安心できません。

また実際の像面でもあるセンサーにAF画素を組み込んだ
像面位相差AFの方が、従来の位相差AFより理論上も高精度になります。
今後像面位相差AFを採用するカメラが増えるにつれて
従来のハーフミラー式の位相差AFに限界が見えてくるかもしれません。

EVFには画像処理のタイムラグがあり、動きの早い被写体には
OVFほどの正確なタイミングが得られにくいのですが、
その点以外ではEVFのメリットがますます強まっています。
高性能なEVFが安価に提供されれば、倍率の低かったエントリークラスの
一眼レフにもEVFが採用され、ファインダーの見難さが解消するでしょう。

OVFは高倍率が使える高級フルサイズにのみ残されて
ますますEVF採用機が増えていくと予想できます。
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