かっぱのあしあと

E-M1と「フラッグシップ」 

「フラッグシップ」とは「旗艦」を意味します。
「旗艦」とは、司令官が乗艦し艦隊を指揮する最も重要な艦船。
転じて、様々なラインナップの中で最も高級、高性能なものを
「フラッグシップ」と呼び、そのメーカーのリーダーにもなります。

カメラでのフラッグシップというと、ニコンD4やキヤノン1D
のようなプロが報道やスポーツなどの現場で使うために
最上級の撮影機能や耐久性、信頼性を備えたものを
イメージすることが多いかと思います。
しかしオリンパスE-M1はあえて「フラッグシップ」を名乗ります。

E-M1は非常にコンパクトで、D4のような大きく重いボディではなく
価格的にも安くはありませんが飛びぬけて高価でもありません。
名門のカメラメーカーでもあるオリンパスの歴史を背に、
今日のオリンパスの「旗艦」であると自ら名乗るのは何故でしょう。

それはEシリーズとの統合とか、位相差AF画素を組み込んだ
新型センサーだからとか、高画質で定評のあるフォーサーズレンズを
垣根なく使えるからだとか、理由は色々と挙げられます。
「フラッグシップ」には、それでないと撮れない写真もあるでしょう。
E-M1は果たして「自称フラッグシップ」で終わるのか、
それとも歴史に名を刻むフラッグシップ足りえるかを判断するのは
もう少しだけ時間が必要なようです。

2013112301.jpg
2013/11/19 9:20 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
28mm相当 絞り優先AE(f/5.0 1/125秒 -1.3EV) WB:5300K ISO:200 ToyPhotoII 河口湖

奥行き感や重なり合う葉の繊細な描写は、比較的小さなMFTセンサーとは
思えないほどで、これまではD600に持ち替えるシチュエーションに
E-M1でも心して撮影を楽しめます。
富士山に背を向けるだけでこんなことも体感できるんですよ^^;

2013112302.jpg
2013/11/19 9:34 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
28mm相当 絞り優先AE(f/16 1/80秒 -0.3EV) WB:5800K ISO:320 Natural 河口湖

センサーのせいなんでしょうね、ペンライトシリーズまでは
いくら絞ってもこのような光芒はできませんでした。
同じレンズを使っているのですから、やはりセンサーの差でしょうか。
ペンライトではボヤっとなるだけでしたから雲泥の差。
この辺もフルサイズ機と同じ感覚で撮影ができます。

2013112303.jpg
2013/11/19 13:45 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
84mm相当 絞り優先AE(f/5.3 1/100秒 -1.3EV) WB:6000K ISO:640 Natural 田貫湖

手前の木が3Dのように浮き上がって見えるのは、30mほども離れた被写体に対しても
こんなお手軽ズームレンズでも背景の紅葉といい感じに描き分けているからかも。
実際に元画像を拡大すると微妙にボケ具合に変化が見られます。
MFTでもここまで撮れるんですから「フルサイズでなくちゃ」はもはや迷信です。

2013112304.jpg
2013/11/19 14:31 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
84mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/1600秒 -2.3EV) WB:4500K ISO:200 Natural 田貫湖

E-M5までのEVFでは微妙な光の具合が分かりにくかったのですが、
E-M1の236万画素・0.74倍相当のEVF+キャツアイコントロールで
PLフィルターの効果が手に取るように感じられます。
ピントの山や被写界深度までOVFと変わらない見え味です。

2013112305.jpg
2013/11/19 14:39 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
300mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/2500秒 -1.3EV) WB:5000K ISO:200 Natural 田貫湖

3600万画素もあるニコンD800で撮った画像と拡大して比較すれば
1600万画素のE-M1との差は歴然かも知れません。
でも写真は拡大して見るものではなく、どこまで解像するかなんて
作品としてはほとんどどうでもいいことだと思います。
昔撮った写真の中にも気に入ったものがあって、
今見ても感じるものはあるのですが、それは600万画素です。

さらに200万画素のコンデジスナップ写真にも
消せないで保存しているものが少なくありません。
昨年続々と登場したフルサイズデジイチの勢いは今年も続きましたが、
その半分しかない大きさのセンサーを持つカメラが「今年の一台」だそうです。
そしてオリンパスの「フラッグシップ」でもあるわけで。

でもやっぱり「フラッグシップ」を名乗るD4とE-M1に
一番共通するものがあるとすれば、「撮っていて気持ちがいい」ことです。
さすがにスペックでは計り知れないこの感覚。
しつこいようですが、是非オーナーとなって体験して欲しいです。

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