かっぱのあしあと

半世紀に思うことは 

明治41年、現在の浜松市天竜区二俣町に生まれた
「秋野不矩(あきのふく)」画伯は、旧来の日本絵画の作風を避け、
西洋絵画の特性などを取り入れた独自の作風で知られます。

特に54歳で大学の客員教授として訪れたインドに傾注し、
以来インドを中心にアジアから中東にかけて頻繁に訪れます。
その風景や人物、宗教など様々な作品を多く残されました。
出身地である二俣町には、「秋野不矩美術館」があります。

小高い丘の上にあるのですが、駐車場はその下に。
丘の上まで歩く道には、懐かしさを感じる木の電信柱と丸い裸電球。
柵を兼ねた手すりもザックリとした造りの木製で、温かみを感じます。

2013090701.jpg
2013/8/27 15:05 OLYMPUS E-M5 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
94mm相当 絞り優先AE(f/5.4 1/400秒 +0.3EV) WB:5300 ISO:200 DramaticTone

美術館が見えてくると、その形に驚かされます。
直線や折り目を組み合わせながら、巧みな造形で安定感をかもします。
壁は藁を混ぜた土や地元の天竜杉をあしらい、石板の屋根も面白い。

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2013/8/27 15:01 OLYMPUS E-M5 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
32mm相当 絞り優先AE(f/4.1 1/640秒 -2.0EV) WB:5300 ISO:200 Natural

館内に入ると、まず履物を脱ぎます。
なんと用意されたスリッパに履き替えて見学するという
珍しい形態の美術館で、そんなところにも驚きを感じます。

作品はというと、繊細さというよりダイナミックで重厚な色使いや描き方、
また日本絵画のような淡い色相ではなく、深みのある力強い作風が印象的。
頻繁に展示会を行っているのですが、入れ替えの時には閉館するので
HPで会館スケジュールの確認が必要です。

この日は特別展示ではなく所蔵品の展示中だったため一階部分しか
見られなかったのですが、二階やベランダの造形も素晴らしいそうです。
来週13日からは特別展示が始まるので機会があればまた見てみたいです。

2013090703.jpg
2013/8/27 15:00 OLYMPUS E-M5 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
90mm相当 絞り優先AE(f/5.4 1/500秒 -1.7EV) WB:5000 ISO:200 DramaticTone

木目や木の質感を活かした建物は、藤森照信氏の設計で、
自然に由来する材料を見事に建築物として昇華させていると思います。
自然とともに生きるインドの人々の息遣いさえ感じさせるようです。

2013090704.jpg
2013/8/27 15:03 OLYMPUS E-M5 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
84mm相当 絞り優先AE(f/5.4 1/250秒 -1.7EV) WB:5500 ISO:200 ToyPhoto

折り目正しいシメントリカルな造形もあれば、フリーハンドのような
親しみを覚える形も混じっていて、建築デザインとしても興味深い建物です。
それは館内の造りにも通じていて、冷たい雰囲気の多い美術館とはまた
違った心地のよさを作り出しています。

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2013/8/27 15:10 OLYMPUS E-M5 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
58mm相当 絞り優先AE(f/4.9 1/400秒 -1.0EV) WB:5500 ISO:200 i-Finish

丘の上に立つ要塞のようにも見える美術館ですが、平日のこの日も
代わる代わる人が訪れては、職員に案内されて靴を脱いで見学を楽しみます。
新東名「浜松浜北IC」からクルマで10分ほどのアクセスも魅力です。
時間があるなら、「天浜線(天竜浜名湖鉄道)」での旅もおススメ。
二俣町界隈も、どこか懐かしい雰囲気が楽しめます。



今日9月7日は私の誕生日です。
半世紀が経ちました。
私が生まれた翌年に東京オリンピックが行われ、
再び2020年の開催地をめぐって駆け引きが行われています。
新幹線開通、その後東名高速道路開通や大阪万国博覧会など
まさに日本が急成長する時代に生きてきました。
低成長時代やバブルとその崩壊、そして再びアベノミクス。
時代は回る、人も世界も地球も回る、繰り返し繰り返し。
人間は何を学び何を失ってきたんだろう。
半世紀って何だかすごい時間のようだけど、自分のこととなると
なんだか実感が湧かないし、むしろゴール(=死)に近づくだけの日々に
坂を駆け上がる力も気力も湧いてこない。
100歳以上も生きる人もいるけど、あと半世紀生きたいかと聞かれたら、
首を横に振るしか応えようがないと思います。
楽しみ、喜び、幸せ、手を伸ばしても簡単には届かなくなってゆく。
生きることの意味と死を迎えることの意味を考えるようになるのかな。
戦争の無い国に生まれ、半世紀生きられたことだけでも幸せなのかな。
あなたは何歳まで誕生日が嬉しかったですか?

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はんべさん今晩は(^_^)

誕生日おめでとうございます。(^O^)
まあ、一休禅師の有名な言葉を拝借すればめでたくもあり、めでたくもなしと
いうところですかね。(^_^)

私は、団塊の世代のちょっと下です。特に特徴がない世代ですね。(⌒-⌒; )
結婚が早かったのでとっくに子育てを終わり、趣味の世界を楽しんでいます。

totoro #mQop/nM. | URL | 2013/09/08 02:23 * edit *

totoroさんありがとうございます

> まあ、一休禅師の有名な言葉を拝借すればめでたくもあり、めでたくもなしと
> いうところですかね。(^_^)
10代の頃の1年と、今の1年では時間の重みが数十倍違う気がします。
手元に保管してある手帳を見返すと、ついこの前だと思っていたことが
もう3年も前の出来事だったりして、時間の流れの強引さにガッカリします(^^ゞ

はんべ #- | URL | 2013/09/08 22:20 * edit *

こんにちは
同じ年だんたんですね
月日の流れるのが早くて
最近は親の老後をどう見るかや
自分の死後のことをどうするかとか
そんなことばかり考えています。

pukupu_kubird2 #- | URL | 2013/09/09 11:18 * edit *

38年組みです

> 同じ年だんたんですね
三丁目の~というより、20世紀少年の世代ですかね。
就職氷河期でもなく、団塊世代でもなく、
まぁ、比較的いい時代に生きてきたと思います。
ただ年金は不安だし日本はどうなるのかなんて不安だらけですね。

はんべ #- | URL | 2013/09/09 22:39 * edit *
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