かっぱのあしあと

ポラリエ強化計画 

今年の後半の話題となりそうなのが、「アイソン彗星」です。
11月下旬には肉眼で満月に近い明るさで見えるのではとまで
言われる、今世紀最大級の天文ショーの可能性があります。
そして明日8月4日未明、種子島宇宙センターからISS(国際宇宙ステーション)に
向けてアイソン彗星観測向けの「4Kカメラ」が打ち上げられる予定です。

11月29日に太陽に最も近づきますが、その時の距離はおよそ190万キロ。
随分遠いと思われるかもしれませんが、彗星としては異常に近い距離です。
そのため太陽の熱が強く彗星自身が崩壊するのではとも予想されています。
いずれにしろこれだけ極端に近日点の近い彗星は珍しいので、
実際に地上からどのように見えるのかもなかなか予想しにくいようです。

ところでその前に、今月は「ペルセウス座流星群」という見ものもあります。
8月13日未明に最も流星が多く見られる「極大」を迎えます。
今年は幸いにして夜半に月が沈むため、暗い夜空で条件がいいです。
夏の真夜中なので寒さもなく、盆休みの最中なので観測もしやすいですね。
あとはお天気さえ良ければと期待が膨らみます。


ところで「ポラリエ」です。
ビクセンのポータブル赤道儀、大変使いやすいし価格も手ごろです。
広角レンズを使う限りでは、非常にセッティングも楽だし
1分程度の露出でも有ると無しでは大違いです。
しかしいくつか問題もあって、その一つがカメラの干渉です。

E-M5のような小型のものならいいのですが、D600クラスのカメラを
載せて撮りたい方向に向けたとき、角度によってはカメラ自体が
赤道儀本体にぶつかってしまいます。
またファインダーやモニターが見にくくなることも。
そこで強化パーツの出番です。

2013080301.jpg

ポラリエは真ん中の白い箱状のものです。
それに取り付けたブルーのパーツは「ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2」
純正の雲台ベースと交換して取り付けます。
これを介してカメラを取り付けることで、かなり自由に方向を変えられます。

その代わりバランスをとるためのバランスウェイトとウェイト棒が必要です。
かなり長く見えるのは、短くすると重さが必要になり耐加重を超える恐れがあるためです。
大変しっかりとした造りの割りに軽量化も施されていて良くできています。
これを使うことで、極軸にかかるアンバランスな加重も軽減できます。

そして三脚とポラリエの間にあるブルーの部品は「極軸調整台 P-Cube」
赤道儀の極軸を天の北極へ向ける際に微調整できるものです。
広角レンズ中心なので極軸望遠鏡は使っていませんが、
カメラ雲台を使うよりずっと簡単に微調整ができます。

2013080302.jpg

これらのパーツは「テレスコ工作工房」さんの制作によるものです。
手作りながら丁寧な加工と仕上げによる見事なクオリティです。
実はこれらのパーツ、全部合わせるとポラリエ本体より高価になります。
それでもポラリエをより使いやすくするために必要な投資でした。

テレスコ工作工房さんもおっしゃっていますが、このポラリエ、
カジュアルな外観や手ごろな価格の割りにそのポテンシャルは
かなりのもので、重量さえ気を付ければ望遠での撮影も可能です。


これに超広角レンズを付けたカメラを載せておけば、
ガイド撮影しながら流星を自動的に撮影してくれます。
その間は双眼鏡で星を眺めたり、肉眼で流星を探せます。
そうそう、双眼鏡も欲しくなりました...

あとは晴れるだけ。
でもそれが一番の問題。

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こんにちは。最近、キャノンのCMが多いので、なんでかな?と考えていましたが、どうやら4Kカメラが原因なのかなと考えています。確かにキャノンだニコンだと比べるのは馬鹿げているのですが、ニコンユーザーとしては気になる所です。何でキャノンなんだ(笑)

nanaga2 #mYbggkm6 | URL | 2013/08/04 06:27 * edit *

おはようございます。
ポラリエ情報、大変参考になりました。
こうしたパーツがあるということはポラリエのポテンシャルは
かなり高いということでしょうか。本格撮影が出来そうです。
問題は価格もそうですが、D700+14-24の重量に耐えられるか?
といったところです。そのあたりはいかがでしょうか?
あっ、それより心配なのは天気ですね。晴れるのを祈るばかりです。

双眼鏡情報は既にかなり調べられていると思いますが、私は鳥観察
も兼ねてNikonのモナーク3 10x42を使っています。
そこそこ明るいのですが、昼間の野外風景ではパープルフリンジ似
た色収差が出ます。(星ではあまり気になりません)
普段、同じNikonのカメラレンズを使っているので、ちょっとがっく
りでした。

月見里 #A8BJpryA | URL | 2013/08/04 06:48 * edit *

キヤノンと4K

> こんにちは。最近、キャノンのCMが多いので、なんでかな?と考えていましたが、どうやら4Kカメラが原因なのかなと考えています。
キヤノンは早い段階から一眼レフカメラの技術で動画撮影用システムを提供してきました。
今回ISSに送られたのも、昨年発売されたEOS C500ですね。
ニコンは現在自前でセンサーを作っていないので、その点では不利です。
ソニーとの協調が進めば技術的には可能かもしれませんが。
キヤノンはSEDテレビ(開発休止)での経験もあって映像部門に力を入れています。
スチルカメラの将来性に不安もあるので、生き残りのための一つの方向性なのでしょう。

飯島先生のWSでご一緒したオリンパスの小笠原裕司氏はE-3をISSに送りました。
その逸話はググってみるとご覧いただけます。
かつてはニコンもスペースシャトルにF3を盛んに送りましたね。
仕事の道具なのでとにかく耐久性と使いやすさが優先されます。
ボディはともかく、レンズぐらいならソニーのカメラに載せて
ニコンが再び宇宙へ行く日も有るかもしれませんね。

はんべ #- | URL | 2013/08/04 08:52 * edit *

流星群に期待(^^♪

> 問題は価格もそうですが、D700+14-24の重量に耐えられるか?
D700と14-24で約2キロ、ポラリエの耐加重も2キロなのでギリかな。
バランスさえ崩さなければ実用にはなりそうですね。
超広角なら、シグマの15mm F2.8魚眼がいいらしいです。
コンパクトで安いし旧いけど画質も佳く絞ってのネイチャーでも使えます。
ヤフオクで狙っているんですが玉数が少ないし結構競るんですよね。

> 双眼鏡情報は既にかなり調べられていると思いますが、私は鳥観察
> も兼ねてNikonのモナーク3 10x42を使っています。
WSで伺ったビクセンの島田氏(超が付くほどの光学ヲタク)によると、
双眼鏡の見え味は価格に大きく比例するらしいです。
人間の眼で見るものなので微妙な違いが分かるんですね。
やはりスワロフスキーは「別格」ですって。

販売数では圧倒的にケンコーが多く、ビクセンは品質で
「ニコンの域に近づけたらいいな」という感じだそうです。
今のところNikon、KOWA、飯島先生お勧めのフジノン辺りで検討中です。

はんべ #- | URL | 2013/08/04 09:26 * edit *
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