かっぱのあしあと

シグマ DNレンズ 試写~其の拾参 

下田を後にし、昨年秋以来になる「滑沢渓谷」へ立ち寄りました。
ここは天城の自然の中にあり、清廉な湧き水が豊富に流れる
美しい渓流や新緑の木々を楽しめます。

クルマを置ける広い場所から、歩いてもわずか数分、
井上靖氏の文学碑のある辺りが撮影ポイントです。
梅雨の時期らしく轟音を立てる流れと美しい緑を狙います。
足元が滑りやすく、カメラを2台肩に掛け三脚も持ちながらなので
撮影中も大変気を使いました。

2013062701.jpg
【画像クリックで拡大】2013/6/23 14:50 OLYMPUS E-M5 + SIGMA 30mm F2.8 DN
60mm相当 絞り優先AE(f/22 3.2秒 -0.3EV) WB:5000K ISO:200 i-Finish

水流を白く流すには数秒間に渡るスローシャッターが必要です。
陽射しもなく薄暗い渓谷ですが、絞っただけでは長さが足りません。
一緒に携行したD600用の大径ND8フィルターをレンズの前にかざしました。
レンズに当たるとぶれるし、離すとフィルターに映りこんでしまいます。

また激しい流れを臨む場所でのレンズ交換やフィルターの出し入れで
うっかり手を滑らせたら一瞬で流されてしまいます。
一つ一つの動作にも細心の注意と集中力を要しました。

2013062702.jpg
【画像クリックで拡大】2013/6/23 14:30 OLYMPUS E-M5 + SIGMA 19mm F2.8 DN
38mm相当 絞り優先AE(f/16 6秒 -1.0EV) WB:4800K ISO:200 i-Finish

梅雨の降雨は岩を濡らし水流を白濁させます。
シャッター速度を数秒単位で変えながら写りを確認します。

ピントはマニュアルフォーカスで。
モニター上のあわせたいポイントをタッチしシャッターを半押しすると
任意の場所でピントを合わせられます。
そのまま拡大表示させフォーカスリングをゆっくり回します。
素早く回してもライブビューはタイムラグがあるので
少しずつ回しては様子を見ながら調整します。

2013062703.jpg
【画像クリックで拡大】2013/6/23 14:33 OLYMPUS E-M5 + SIGMA 19mm F2.8 DN
38mm相当 絞り優先AE(f/11 1.3秒 -1.3EV) WB:4800K ISO:200 i-Finish

数秒間に渡る長いシャッターでは白くシルクのような流れに、
1秒台の比較的短いシャッターでは細かい水流の様子が分かります。
露出後に再生すると美しい水流の痕跡に感動します。

2013062704.jpg
【画像クリックで拡大】2013/6/23 17:08 OLYMPUS E-M5 + SIGMA 30mm F2.8 DN
60mm相当 絞り優先AE(f/13 5秒 -1.0EV) WB:5000K ISO:200 i-Finish

現地へ着いたのは2時半頃、気が付くと午後5時を回っていました。
途中E-M5とD600を切り替えながら、しかもワンカットが数秒間
かかる上に、滑りやすい場所を移動するのに時間がかかってしまいました。
次第に薄暗くなる空に若干焦りながら、でも慎重に撮影を続けます。

2013062705.jpg
【画像クリックで拡大】2013/6/23 17:17 OLYMPUS E-M5 + SIGMA 19mm F2.8 DN
38mm相当 絞り優先AE(f/14 4秒 -1.7EV) WB:5000K ISO:200 i-Finish

この場所は何度か訪れており、昨年の秋にも時間をかけて撮影したので
ある程度どこからどこを撮るといったポイントは把握していました。
昨年の同じ時期にも来ていましたが、その時と比べても
木々や枝の様子が変わっていて大変興味深かったです。


D600でも同じポイントで撮影しましたが、やはり軽量で
コンパクトなMFTのシステムはフットワークで有利です。
よく見ると水流の中にノイズが浮いて見えますが、
全体を見渡した画質ではフルサイズと十分渡り合えると思います。

自分が動けない、一歩前に出ようとしただけで水流に
さらわれてしまいそうな渓流では、やはり画角を変えられる
ズームレンズの方が微妙な構図を決められる点で便利です。
開放の明るさもそれほど必要ではないことからも、
このDNレンズ3兄弟はこのような撮影には向かないのでしょうか。

絞り込むと解像感が薄れてしまいます。
元々のレンズの解像度が高ければその影響を薄められます。
また単焦点レンズならではの周辺まで均一な高画質は
十分渓流での撮影でも活躍できるものと思いました。

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おはようございます。カメラとしてはOMDの方が良いのかな(笑)D600って、D7000より動きがもさっとしてるし、センサーが大きくなっただけという意見もありますよね。OMDとの大きな違いはファインダー、特に動体撮影時だと考えていましたが、最近、動体も撮影しませんし、コンデジばかり使ってるのでわからなくなりました。
レンズのレビューなのにすみません。渓流撮影は意外性があって面白かったです。残りも頑張ってください。

nanaga2 #mYbggkm6 | URL | 2013/06/28 06:41 * edit *

いつもコメントありがとうございます

D600はいわばエントリー機なので、使い方次第では2400万画素が活きてくると思います。
重さや価格が我慢できればD800がいいという人もいますが、軽くて気軽に使えるフルサイズとしては貴重な存在です。
レビューも残り日数が僅かです。
そろそろまとめて締めようかと思っています。

はんべ #- | URL | 2013/06/28 21:46 * edit *

渓流美し

はんべさん、こんばんわ。

渓流写真、とても美しいですね。
美しいという言葉がピッタリな写真達です。

自分は、渓流には度々足は運ぶのですが、
もっぱら釣りが目的でして。
こういった、流れが糸を引くような写真は、
ずっと撮りたいと思っているのですが、
どうしても、釣りが、まだ勝ってしまいます。

いつか、自分もチャレンジしてみたい、
被写体です。

追伸。先日のほこたて面白かったですね。
どれもこれも、傑作でした。

kenek #auNsPbtE | URL | 2013/06/28 22:33 * edit *

kenekさん こんばんわ

> もっぱら釣りが目的でして。

そうですよね、kenekさんなら釣り優先ですしね。
この場所は「浄蓮の滝」の上流のため魚影はほとんど見られません。
その代わり釣り人が写らないので撮影には最適です。

> 追伸。先日のほこたて面白かったですね。

最強金属VS最強ドリルのような続編があるかもしれませんね。
今後の展開も楽しみです。

はんべ #- | URL | 2013/06/29 20:24 * edit *
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