かっぱのあしあと

完全は完全か 

昨日、書店に立ち寄った折にデジイチのムック本を購入しました。
インプレス社刊のデジタルカメラマガジン特別編集と名を打った
「Nikon D600 完全ガイド」(2000円+税)です。
この手のムック本はニコンD200以来なのでかなり久々です。

と言うのは、これまでのムック本はDCM(デジタルカメラマガジン)の
記事をそのまま転記しただけのものばかりでしたが、
今回の内容は全て新たに起こされた記事ばかりのため
それなりに参考になるかもしれないとの期待からです。

2012121201.jpg

そもそもこういったムック本は、これからこの機種を買う人に向けた
バイヤーズガイドと言うよりも買った人がより活用したいため、
あるいは取扱説明書だけでは分かりにくい時の参考書として
購読する場合が多いと思われます。

そのためか、この「完全ガイド」も機種の紹介よりは使いこなしや
このカメラを使った実践的な撮影法の指南に重点が置かれています。
DCM誌上でもお馴染みのプロカメラマンが多く登場して
沢山の作例やコメントが紹介されているので、実際にこの
カメラを持つ人には「ある程度」お勧めできる内容です。

「ある程度」と言ったのは、もう一つ二つ欲しい記事もあったためです。
欲しかった内容としては、第一にD7000やD700との比較です。
D600の購買層の内、D7000やD700からの代替組も少なくないでしょう。
そこで具体的なデータを出しての画質や機能面の比較が欲しかったです。
これはある意味でバイヤーズガイドとも言えますが、
こういった記事を見て買い換えた人へのガイド本にもなり得ます。

第二には、初めてフルサイズを使う初心者向けに、
フルサイズの特徴を活かした撮影法なども欲しかったです。
APS-Cなどに比べると、フルサイズはボケが得やすいとか
感度を思い切り上げられるなど独特の使いこなしがあります。
そうった特徴が活かせる撮影法も知りたいと思う人があるでしょう。

それでも概ね内容的には充実しているし、前述したように
見たことのある記事ばかりでない点なども読み応えがあります。

個人的に興味が湧いたのは巻末の開発者インタビューです。
なぜシャッター速度が1/4000秒までなのか、三脚の穴が後ろ寄りなのか、
AFセンサーが下位機種の流用なのかなど開発に至った様々な苦労やアイデアが
こと細かく明かされていて納得の行くコメントが多かったです。

D600は決してハイエンドでもないし、エントリーとして徹底された
カメラでもないと思われますが、ある意味で「中途半端」な部分が
「妥協」ではなくよりベターな方向へ向いていたことも分かります。
ネット上ではその「中途半端」な部分に批判が集中していますが、
非常にバランスのいいカメラであることを捉えた上で、
そのスペックの範囲内で、そのスペックを活用することこそが
「使いこなす」というものであるのだと感じます。


さて私もD600を発売以来2ヵ月半ほど使ってきました。
まだ5000カット程度しか撮っていませんが、大変気に入っています。
何より軽さは最大のメリットであるし、使いやすさも上々です。

若干気になる点はと言うと、モニターの左端に鼻の脂が付きやすいこと。
私は樹脂カバーを使わないので、使えばもっと付きやすくなるでしょう。
あと、ブラケティングが前後合わせて3コマしか撮れないこと、
ファインダー内水準器の表示が小さすぎる辺りが気になります。
とはいえ解像度やノイズ耐性などの画質、ファインダーの見易さ、
様々な操作性と機能、そして何より軽いことは最大限にお勧めできます。

キットレンズとなっているAF-S VR 24-85mm f/3.5-4.5は
コンパクトで安価ながら高画質で常用レンズに最適です。
一方でこれに組み合わせる望遠ズームレンズに悩みます。

現在はタムロンの70-300mm F/4-5.6 VCを使っています。
それなりに画質や手振れ補正はいいのですが、口径食が気になります。
かといって最近発売されたニコンの70-200mm f/4も同様に
口径食が認められ、また200mm止まりならタムロンの方が有利です。
f/2.8レンズは「持ち歩く」には若干負担になります。
もうしばらくタムロンを使いながら検討しようと思っています。

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