かっぱのあしあと

E-M1 MarkII AF & 連写編 

E-M1 MarkIIの主な話題のポイントは
超・強力な手ぶれ補正とともにAF&高速連写があるでしょう。
初代機E-M1でも、ファームウェアアップデート(Ver.3.0)で
9コマ/秒(AF追従・AF固定では10コマ/秒)の高速連写を実現しました。

しかし像面位相差AFアリアが一眼レフ並みに中央寄りで狭く、
37点と少ないうえ全てラインセンサーだったため、
動く被写体への食いつきや補足に難がありました。
一方今度のE-M1 MarkIIでは、像面位相差AFセンサーを
11x11の121点に増やし、オールクロスセンサー化、さらに
縦75%横80%のエリアをカバーし被写体の捕捉を強化しました。

連写性能では、AF追従で最高18コマ/秒、AF固定では
なんと60コマ/秒という驚きの高速連写を可能にしています。
これらはいわゆる電子シャッターによるもので、従来のような
機械式シャッターでもAF追従10コマ/秒、AF固定で15コマ/秒です。

AF性能でも、連写性能でも、スペック上では完全に
一眼レフのフラッグシップモデルを凌駕してしまいました。
しかし実際に使ってみて、どの程度アドバンテージがあるのか、
あるいはむしろデジイチには及ばないのかを試しました。


富士花鳥園
2016/12/23 15:11 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
240mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/640秒 -1.0EV) WB:4000K ISO:200 Natural 富士花鳥園


まずは飛びモノに適した設定から。
AFは勿論C-AF、追従感度を設定できるのですが、動物類のように
不規則に前後移動する対象には感度を最大値(+2・俊敏)にします。
AFターゲットは「オール」「シングル」のほか、「9点」と「5点」を選べます。
こちらも動物にはやや広めの9点ターゲットモードが適しています。
ドライブモードは後述の「プロキャプチャーモード」に設定。


掛川花鳥園
2016/12/26 10:33 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/640秒 -0.7EV) WB:5300K ISO:200 Natural 掛川花鳥園


「プロキャプチャーモード」というのは、シャッターを半押ししたところで
電子シャッターによる連射が始まり、内蔵キャッシュメモリーに記録し続けます。
そしてシャッターボタンを全押しすると、あらかじめ設定したコマ数まで遡って
連写し終わるまでのショットをメモリーカードに記録するものです。
コンデジでは既に実用化されていましたが、本格的なミラーレス一眼では
恐らく初めて(あるいは珍しい)のではないでしょうか。

これを使えば、撮りたい瞬間を認識してからシャッターを押すまでの
タイムラグを無くし、鳥の飛び立つ瞬間のようなチャンスをモノにできます。
ミラーを駆動する一眼レフでは(ライブビューでも使わない限り)実現できません。
ミラーレスカメラのメリットを最大限に活用した機能といえるでしょう。


掛川花鳥園
2016/12/26 10:34 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/500秒 -0.7EV) WB:5300K ISO:200 Natural 掛川花鳥園


実際に飛んでくる鳥を撮ってみた印象ですが、AFエリアで
被写体を捉えている限り、デジイチと同等のAF性能はあるようです。
以前同じシチュエーションでニコンD4を試した際と比べると、
やはりD4のAF性能は圧倒的で、E-M1 MarkIIはそれに準じたといったところ。
ただしデジイチはAFエリアが(特にフルサイズでは)中央に集まっており、
E-M1 MarkIIは画面のほぼ全体をカバーするのでより補足しやすいです。


掛川花鳥園
2016/12/26 10:53 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/1600秒 -1.0EV) WB:5600K ISO:200 Natural 掛川花鳥園


ただし問題がないわけではありません。
18コマ/秒での連写は電子シャッターを使うため、撮影中はほぼ無音です。
確かに撮れたのか不安で、いちいち確認したくなってしまいます。
しかし高速連写すると相当数のデータになるので、カードによっては
画像データの書き込みに時間がかかってしまい待たされます。
連写モードを多用する場合には、最新のUHS-IIカードを要求します。

またEVFはフレームレートが60fpsから120fpsへ高速化されている
とはいえ、OVFと比べるとまだわずかなタイムラグがあります。
そのため移動量の大きな被写体へカメラを確実に向けながら、
AFエリアで捉え続けるのは大変なスキルを必要とします。
場合によってはドットサイト照準器EE-1が要るかも知れません。


掛川花鳥園
2016/12/26 10:26 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/500秒 -0.7EV) WB:5500K ISO:200 Natural 掛川花鳥園


電子シャッターといえば「コンニャク現象」と呼ばれる歪みです。
センサーの読み出し速度が遅いと、被写体が斜めに歪んでしまいます。
しかしE-M1 MarkIIはセンサーの読み出し速度を従来比3倍に、
画像エンジンの処理速度も3.5倍へ高速化したおかげで、
電子シャッター特有のひずみをかなり軽減しています。

目の前を横切る高速移動体を撮影するような場合、
縦方向に直線を持つ建物などがない限りあまり目立ちません。
背景が樹木や池などならまず気付くこともないと思われます。
これは動画撮影時にも効果を発揮します。


このように、E-M1 MarkIIはフラッグシップデジイチがほぼ独占してきた
高速AF&連写による動体撮影をミラーレス機で可能にしたといえます。
もっと習熟してファインダー内へ確実に補足できれば、
100万円近いニコンD一桁やキヤノン1Dなども必要でなくなるかも?

次回は手ぶれ補正と高感度画質を取り上げる予定です。



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はんべ 様

全てのお写真
凄い迫力ですね
一際最後のお写真には 驚嘆する程です
頼もしい愛機・・・
撮影し甲斐がありますね
2017年に向けて今から写欲が満々と湧いてきているようですね
私も益々楽しみです

りら #sSHoJftA | URL | 2016/12/27 21:08 * edit *

Re: はんべ 様

> 一際最後のお写真には 驚嘆する程です
普段はこれほど動きの激しい対象を撮ることは少ないのですが、
こういった性能は風に揺れる花などにも対応できます。
ミラーレスカメラはまたひとつ新たな段階に踏み出しましたね。

はんべ #- | URL | 2016/12/28 23:44 * edit *
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