かっぱのあしあと

仕事と生きること 

さて、BS朝日で9月30日に放映された「The Photographers 3」
後編となる「写真と生きる篇」の録画を視聴しました。

最初に登場するのは風景写真家 中西敏貴氏。
市役所に公務員として18年勤めたが、風景写真家への夢を捨てきれず
北海道の美瑛へ移住して毎日16時間もの撮影を繰り返します。
「これぐらい撮らないと仕事として太い根っこを作れない」
旅をするのではなく、撮影場所に住むことで得られる作品を撮り続けます。
遅咲きともいえるけど市役所の経験は貴重だったと語ります。

二人目も、12年続けてきた仕事を辞めてプロを目指す八木千賀子氏。
しかし今だ代表作となる決定的な一枚が無い。
プロとして生きていくために必要なことは何か、必死で模索します。
左目に障がいを持つ彼女は、一眼レフという道具を得て才能を磨きます。
光を意識した作風を追いながら、写真で生きる道を歩み始めます。

三人目は身近な自然の中にアートの世界を映し出す江口 愼一氏。
自分の子供を撮影するうちに見つけたマクロの世界に魅了されます。
クルマでキャンプを繰り返しながら滴や虹色のクモの巣などを撮影します。
呑気・気ままなスタイルに相反するような美しい作品を撮り続けます。
彼も出版社勤務からプロの道へ飛び出した一人です。

最後の四人目は、日本屈指の水中写真家 中村征夫氏。
数々の賞を総なめにし50年以上の写真家人生を経ながらも
海や生き物たちへの感謝を忘れない姿勢を続けてきました。
秋田の田園で生まれ育ち、水の流れや生き物を追いながら
そのまま写真家になり、71歳になってもその頃の心を忘れません。
海の世界や海に生きる人々の生活の変化に気持ちを傷めつつ、
新たな出会いと発見の毎日、そしてその感動を人々に伝えます。


2016100301.jpg
2016/9/26 10:21 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/320秒 +0.0EV) WB:6000K ISO:250 Natural 浜名湖ガーデンパーク


2016100302.jpg
2016/9/26 12:12 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 60mm F2.8 Macro
120mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/2500秒 +0.7EV) WB:4000K ISO:200 LightTone 浜名湖ガーデンパーク


2016100303.jpg
2016/9/26 12:14 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 60mm F2.8 Macro
120mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/1600秒 +0.7EV) WB:4000K ISO:200 LightTone 浜名湖ガーデンパーク


2016100304.jpg
2016/9/26 10:50 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/500秒 +1.7EV) WB:4500K ISO:200 Natural 浜名湖ガーデンパーク


2016100305.jpg
2016/9/26 10:27 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/320秒 +0.7EV) WB:4500K ISO:250 Natural 浜名湖ガーデンパーク



しばしばプロフェッショナルとはなにかと考えます。
私のような道楽者と、写真を撮ることで生活する人とでは
自ずと写真に対する考え方や姿勢、厳しさは段違いでしょう。
プロにはプロらしい「仕事」や「スキル」を求められます。

しかしこのことは、写真家だけではなく、あらゆる仕事にも共通します。
運転手だって、事務員だって、仕事をしてお金をもらうことはプロなわけです。
私たち一人ひとりが、いつもプロとしての意識を持ち、お客の期待に
応える仕事をすることこそ、プロフェッショナルなんですね。
ただ、本当にプロとして認められる仕事が出来る人はまだまだ少数派です。

今回登場した写真家たちは、好きな写真の道で生きる選択をしました。
好きなことでお金がもらえるなんてどんなに素敵なことだろうなんて
考えがちですが、やはり「仕事」とはそういうものではないと
この番組を見てあらためて感じた次第です。


プロ写真家の仕事風景を見るのは新鮮だし、大変刺激になりました。
ただ残念なのは、これまでの3回のシリーズを通しても、
まだプロ写真家の世界を網羅できていない点です。
この番組で採り上げられたのは、主に風景が多く、他に水中や天体、
乗り物や動物、スポーツなどで、いわゆるスナップやポートレートなど
まだ他にも写真家が活躍するステージが残されています。

またプロ写真家のなかでもごく一部の世界であって、
報道や記録、画像素材などあまり知られていない世界も存在します。
あくまでカメラメーカーの番組ではあるため致し方ないのですが、
また別の機会にでも写真家の幅広い世界を見せてくれるといいなと思います。


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はんべ様

一枚目
ネコジャラシが可愛いですね
戯れて遊んでいるかのようです

二枚目
白のリコリス
被写界深度の浅いお写真
前暈け 背景暈けがそれは綺麗です

最期のお写真
ゲストの構えた姿がとてもいいですね

報道や記録、画像素材などあまり知られていない世界も存在します・・
私もそう思っています

それがテレビでありましたらまたお知らせ頂けると嬉しいです

りら #sSHoJftA | URL | 2016/10/03 22:18 * edit *

Re: はんべ様

> 報道や記録、画像素材などあまり知られていない世界も存在します・・
> 私もそう思っています
音楽には作曲者や作詞家、小説なら著者、絵画だって作者は記銘されます。
でも写真の多くはその撮影者が採り上げられることがほとんどありません。
せいぜいごく一部の商業グラビアなどしかなく、
まだ写真家のポジションは十分ではないと感じることがあります。
(絵画展と写真展の差を見ると分かるかもしれません)
でもTVなどの映像メディアやインターネットなどでも、画像は必須のものです。
多くの写真家が写真だけでは食べてゆけない現状も変わって欲しいと思います。


はんべ #- | URL | 2016/10/04 20:58 * edit *
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