かっぱのあしあと

穴ひとつで 

何度も繰り返してしつこいようですが、
ビクセンの「ポラリエ」のポテンシャルは相当高い。
極軸の動きを支えるウォームホイールやウォームネジ、
ベアリングやモーターまでドイツ式赤道儀である「AP型」にも
一部流用されるほど強度・精度ともにクラスを超えています。

そこである程度焦点距離の長いレンズも使いたくなるものですが、
元来赤道儀ではなく「星空雲台」と銘打つように、広角レンズでの
短時間露出という使い方を前提にしたものです。

でも折角のポテンシャルを活かさないのは勿体ない。
そのためには、正確な「極軸合わせ」が必要になります。
それには北極星などを目安に使うのが一般的です。

ポラリエを始め、多くのポータブル赤道儀には覗き穴があります。
その穴に北極星が見えるように傾ければ「大方」合ったことにします。
広角レンズでの3分以内ぐらいの露出なら何とか追尾できます。
でも80mm(相当)を超えてくると微妙に精度が落ちてきます。
そこで「極軸望遠鏡」の出番です。

ポラリエにも純正の極軸望遠鏡はあるのですが、なんとも使いにくい。
一旦極軸の前後のパーツを外して望遠鏡を射しこみ、
極軸合わせが済んだら再度取り付けて撮影開始。
その間にうっかり動いてしまえばやり直し、
撮影ポイントを移動する度に抜き差し作業の繰り返し。

そこでせっかく手に入れたTOAST TECHNOLOGYの「TP-2」専用
極軸望遠鏡をポラリエでも使えないものかと考えました。
しかしTP-2と同様に赤道儀の裏側に穴を開けて取り付けるのは困難。
内部構造は複雑で、下手な場所に穴をあけられないし、
ポラリエの筐体に平らな場所自体がない!

2016080901.jpg


しかし唯一極軸と垂直で平らな場所がありました。
それは極軸の裏側を塞ぐ丸い「フタ」
ここなら穴もあけられるし極軸望遠鏡を取り付けられそうです。


2016080902.jpg

この丸いフタですが、実は方位磁針になっています。
フタの裏側に小さなコンパスが付けられていて、
簡単に極軸を北の方角へ向ける目安に使われます。
でもとても小さなものでコンパスの精度は気休め程度。
接着剤でちょこっと固定してあるだけなので、比較的簡単に外れます。


2016080903.jpg

すると真ん中に小さなくぼみがあるので、そこに
直径5ミリのドリルで穴を開け、M6ピッチのタップでネジを切ります。
ネジ切りは表側からやる方がいいらしいです。


2016080904.jpg

穴を開けネジを切ったら再びポラリエに取り付けます。
そのネジ穴を使って、TP-2同様に極軸望遠鏡を固定できました。
正確に極軸との並行度を測ってはいませんが、ポータブル赤道儀
としての実用的な使用範囲を十分カバーできると思います。


2016080905.jpg

こうしてポラリエも精度の高い極軸合わせができれば、
恐らく200mm相当程度の望遠レンズでも数分間はガイド可能だと思います。
穴を開けてネジ切りをするだけの簡単な改造なのでおススメです。

取り付ける極軸望遠鏡は、必ずしもTP-2用でなくてもできそうです。
アイベルの「CD-1」やユニテックの「SWAT」用(望遠鏡自体はビクセンのもの)
などでもネジに合う加工をすれば取り付けられます。
何より、赤道儀の数だけ極軸望遠鏡を揃える必要もなく、
荷物は軽くできるし財布は軽量化せずに済みます。

近いうちに試写してみたいと思います。



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はんべ様

近いうちに試写してみたいと思います・・・
楽しみにお待ちしていますね

りら #sSHoJftA | URL | 2016/08/10 20:39 * edit *

Re: はんべ様

> 楽しみにお待ちしていますね
りらさんありがとうございます
運がよければ明晩にでも稼動できそうです。

はんべ #- | URL | 2016/08/10 23:27 * edit *
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