かっぱのあしあと

ささやかな幸せをうたう 

ビクセンの「ポラリエ」も大変良く出来たポータブル赤道儀ですが、
広角~標準レンズでの追尾を前提にしているためか、
もう少し欲張って望遠レンズなどを使うには難があります。
追尾精度を上げるためには極軸のセッティングの精度は
それに比例するといっていいほど重要な作業なのですが、
肝心の極軸望遠鏡の使い勝手が悪すぎる。

一方でトーストテクノロジー社の「TP-2」は、300mm相当程度の
望遠レンズでも追尾可能なレベルで作られているため
極軸望遠鏡の使いやすさもポラリエとは別次元です。
詳しいインプレッションなどは次回以降で触れますが、
広角レンズだけでなく様々な撮影機器を使えることは
それだけで星景撮影の楽しみを広げるといえます。


2016080101.jpg
2016/7/30 23:06 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 マニュアル露出(f/2.8 90秒) WB:4000K ISO:1600 Kenko ProsoftonA 御前崎

西へ傾きかけた「さそり座」の心臓に当たる一等星アンタレス付近。
アンタレスは直径が太陽の800倍もある赤色超巨星。
その右下にあるのは球状星団M4。


2016080102.jpg
2016/7/30 23:18 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
150mm相当 マニュアル露出(f/2.8 90秒) WB:4000K ISO:1600 Kenko ProsoftonA 御前崎

そのさそり座の毒針付近にある大きな散開星団M7(左)とM6(右)。
比較的明るく大きいので双眼鏡での観望が大変楽しい。


2016080103.jpg
2016/7/31 0:24 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:1250 Kenko ProsoftonA 御前崎

その上側にあるのが「いて座」の散光星雲M8(左:干潟星雲)と
M20(右:三裂星雲)、そしてこれ以外にも多くの星雲星団が散らばる
まさに「銀河の宝石箱」と呼ばれる銀河系の中心方向です。
双眼鏡でゆっくり流すだけでもたくさんの宝石を見つけられます。


2016080104.jpg
2016/7/31 1:03 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
80mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:1250 Kenko ProsoftonA 御前崎

天の川が西の空へ傾いていったので、頭上に横たわる「夏の大三角」
(はくちょう座デネブ・こと座ヴェガ・わし座アルタイル)にカメラを向けます。
これははくちょう座の胴体の辺りで、右の明るい星がデネブです。
星の数も尋常ではないのですが、たくさんの星雲も写る美しいエリアです。


2016080105.jpg
2016/7/31 2:19 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 マニュアル露出(f/2.8 150秒) WB:4000K ISO:1250 Kenko ProsoftonA 御前崎

この日のメインイベント、アンドロメダ銀河(M31)です。
我々の銀河系のとなりにあるとはいえ250万光年の彼方、
直径は25万光年ほどもあるかなり大きな銀河系です。
条件がよければ肉眼でも見え、双眼鏡なら楽勝で見つけられます。
それだけに写真でも簡単に美しく撮影することができます。


2016080106.jpg
2016/7/31 2:46 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 マニュアル露出(f/2.8 120秒) WB:4000K ISO:1250 Kenko ProsoftonA 御前崎

肉眼でも数個、双眼鏡なら十数個の青い星を見分けられる
非常に見やすい散開星団「プレアデス星団」(M45)。
日本では「統まる(集まるの意)」から転じた「すばる(昴)」という呼称が有名。
生まれて間もない若い星星で、まだ回りに星雲をまとっています。


このように、300mm相当となるレンズでも高い確率で追尾できます。
この日は終業後だったので開始が10時半過ぎ、薄明が始まる
午前3時までの間に70コマほども撮影ができました。
TP-2は一度セットしたままでしたが、それも大変スピーディでした。
何よりE-M5 MarkIIの星景適合性が最大限に貢献してくれました。

望遠レンズにはプロソフトンAはちょっと滲みが大きいので、
Leeフィルターを仕込んだ別のE-M5 MarkIIで次回は挑戦です。
またオリンパスの40-150mm F2.8 PROレンズはマニュアルフォーカスの
ヘリコイドが荒すぎてピント合わせが大変でした。
早い時期にBORGを導入できたらいいなと思う次第です。

         ☆彡

以前と同じ「御前崎」へ行きましたが、なんと深夜になっても
スマホ片手に歩き回る人たちが入れ替わり立ち替わりやってきます。
撮影場所のすぐ下でクルマが止まったと思ったら、降りてきて探しています。
私が撮影しているすぐ横を、LEDライトで照らしながら通っていきます。
前回使った高台の見晴台には、十数台のクルマが集まっていました。
そんなわけで、今回は「グルグル」も見送り、望遠オンリーに徹しました。

どうせ一過性のものだから夏の間だけの我慢で済むと思いますが。
何より、上を見上げればこんな素晴らしい星空があるのに、
ずっと下を向いてスマホの画面しか見ていないのが本当に勿体ない。

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