かっぱのあしあと

星より密かに 

かつてGWなどの観光地で見かけたのは、
「カチャッ、ジージー」と独特な音が鳴る「写ルンです」
その後「写メ」が流行り、今やスマホでSNSが主流です。
その間にコンパクトデジカメは衰退の一途をたどり、
今残っているのは高倍率タイプと高級機のみ。

その高級機は1インチセンサー搭載で横並びながら
ソニーから始まり、キヤノン、パナソニック、ニコンも出しています。
特に標準域をカバーするズームレンズを持つモデルは激戦区。
しかしいざ選ぶ段になると微妙な違いが気になるものです。

その中では恐らく販売数でリードするのがキヤノン。
「PowerShot G7」は画質や機能に加えコスパでも評価されています。
発売から1年半経ち、「MarkII」が登場しました。
各メディアでは初代機との違いばかりが採り上げられています。
かくいう私も初代を使いましたが、「何となく」MarkIIに代替(汗


2016050501.jpg

初代との主な違いは画像エンジンが「DIGIC6」から「DIGIC7」へアップデート、
上方だけだったチルトモニターが下へも45度傾けられる、
前側にグリップが追加されたなどなど。
その辺はネット上のレポートが詳しいので。

初代で最も不評だったのがグリップがないこと。
そのためサードパーティのグリップがよく売れました。
MarkIIのは広い面積をゴム製のグリップが覆い非常に持ちやすいです。
ただそのゴムの質感が全体のそれを若干損なっている感はあります。

また露出補正用の専用ダイヤルがとても固く回しにくかったのですが、
ここはあまり改善が見られず残念です。
一方でレンズ周りのコントローラーリングのクリックを解除し
滑らかに回転させることが出来るのは大きなメリットです。

今回の新機能で最も役立ったのは、今更ながらのUSB充電機能。
これまではかさ張る充電器や予備バッテリーを一緒に持参しなければ
ならなかったのが、スマホへの充電端子で併用できます。


2016050502.jpg

ソニーのはモニターでのタッチ操作ができないのですが、
キヤノンは初代からタッチパネルでここは大きなアドバンテージです。
一方今回可動方法が変わりモニターがわずかに厚くなりました。
そのため隣のコントローラーホイールの操作性が悪くなりました。
メニューは従来と異なりデジイチのEOSに似たものになったのですが、
元々EOSを使っていない私にはかえってわかりにくいものに。

今のところまだ使い始めだし、テストのような撮り方はしないので
映像エンジンと裏面照射型になったセンサーの恩恵は分かりません。
一応高感度画質が改善し、手ぶれ補正や連写も向上したようです。
とはいえ画質が良くなるのは結構で、暗い場所でも活躍できます。


2016050503.jpg
LENSMATE Quick-Change Filter AdapterでKenko PROSOFTON-Aを装着


今回追加された機能に「バルブ撮影」があります。
ISO1600までながら最長4分16秒まで撮影できます。
ニコンとパナソニックは最長2分、ソニーは30秒ですから相当長いですね。
そこで今回、星景撮影に使えないか試してみました。

このカメラには元々星空を撮影するモードが用意されています。
それは星空をバックに人物を撮る、星空と夜景を一緒に撮る、
日周運動を撮影する、そしてタイムラプス動画の撮影機能です。
これだけあると面白そうですが、撮影機能(焦点距離など)に制限があり、
一般的な星景撮影には若干使いにくいところがあります。

そのためバルブ機能を使って、赤道儀での追尾撮影を行いました。


2016050504.jpg
2016/5/4 23:46 Canon PowerShot G7 X MarkII + Kenko PROSOFTON-A
24mm相当 バルブ露出(f/2.0 30秒) WB:4200K ISO:800 山中湖

透明度が悪く星の数の寂しい春の空なので見栄えはいま一つですが、
思ったよりも短い露出でかなり明るく写ってくれます。
解像感やノイズもコンデジにしては健闘している印象です。
露出時間を短くできるので、赤道儀がなくても十分撮れそうです。

ただし画質を上げるには地上の景色を入れず複数撮影し
PC上でコンポジット合成しないとやはりS/N比的に苦しいかも。
また撮影時のカメラの操作もオリンパスのE-M5 MarkIIと比べると
ライブバルブやLVブースト2などが使えない分劣ります。

またバルブ撮影には必須のリモートケーブルが使えないし、
かといって撮影中シャッターボタンを押し続けるわけにもいきません。
一応WiFi機能でスマホからリモート操作が出来るのですが、
これもバルブではシャッターボタン機能を押し続ける必要があります。

幸いにしてモニターでのタッチシャッターを使えば、開始と終了時の
タッチで撮影を行えるので、あらかじめレンズの前を塞ぎ
タッチシャッターで開始してから数秒後にレンズ前を開ければ対応できます。


2016050505.jpg
2016/5/5 0:19 Canon PowerShot G7 X MarkII + Kenko PROSOFTON-A
24mm相当 「星空軌跡モード」(f/1.8 30分) WB:4200K ISO:400 山中湖

一応日周運動が撮れる「星空軌跡」モードも試しました。
30分の短い露出ですが、それなりに雰囲気は撮れたでしょうか。
このモードでは最長120分まで撮影できます。
しかも自動的に星にピントを合わせる機能もあります。

ほったらかしにしておくには十分ではないでしょうか。
ただし撮影しているのを忘れてそのまま帰ってしまわないように^^;
オリンパスのOM-Dに比べると、星空を撮影するには物足りないものの
使い方によってはナノ・トラッカーなどと組み合わせて
最小最軽量な星景撮影システムができそうです。


実はこの後、北富士演習場へ入ってOM-Dで夏銀河を撮る予定でしたが、
あまりにも強い風と体感温度の低さに負けて帰途に着きました。
上の画像の撮影中にも何度かカメラが風でぶれてしまいました。
勤め人にとって、休みと天気と月齢が合わないと星景撮影は難しい。
年間何度撮影できるかわからないけど、それでもいつも気持ちは
星空に遭いたくて天気予報とにらめっこの毎週なのでした。

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はんべさん

素晴らしい 星の降る夜
今宵は 私の心の中まで・・・・
星が降ってくるかのように思える程です

はんべさんの愛機
素晴らしいですね
カメラでカメラを撮る
カメラは被写体としても素晴らしいのだと改めて感じました

りら #sSHoJftA | URL | 2016/05/05 21:54 * edit *

Re: はんべさん

> 素晴らしい 星の降る夜
りらさんの夜景も素敵ですね。
あんなに美しい夜景が楽しめる場所があって羨ましいです(^^)

> カメラでカメラを撮る
カメラ自体はクラシックでもないので易しい対象でした。
カメラに限らず、ブツ撮りはなかなか面白いですよ。

はんべ #- | URL | 2016/05/06 20:28 * edit *
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