アナクロなアナログ
「え?まだ30年しか経っていないの?」と意外な印象でした。
もっとも30年前と言えばまだソ連が存在しチェルノブイリ原発で
事故が発生した年、そういえば私はまだ大学生なのでした。
しかし1995年にカシオが初の普及型デジカメ「QV-10」を
発売して以降、急速にデジカメが普及したため2001年のピークを
境に急激に販売数を減らし、さらにスマホにも押されてしまいます。
しかし消滅することなく、今でもカメラ店やコンビニには存在します。
それが、最近ではデジタルカメラの写りの良さに反するように、
解像感、発色、逆光特性に大きく劣る「写ルンです」が人気だそうです。
それは見たままに写ってくれないある意味での「ユルさ」
またフィルムカメラの撮ってすぐにはわからないという特性、
何より操作が簡単で比較的安価なことも手伝っています。
さらにインスタントカメラ「チェキ(instax mini)」も大変人気で、
今や富士フイルム社のカメラではデジタルより多く売れています。
しかもこのチェキの儲けがデジカメのXシリーズを支えているとか。
だからデジタル時代でも「富士フイルム」なわけですね。

2016/4/4 10:10 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
62mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/320秒 -1.0EV) WB:5300K IS:200 Natural 身延町
前夜からの強い雨の中、最後の身延櫻を見届けに。
先週と比べ大幅に開花が進んでかなり散っているものが多かったです。
さすがにアマカメさんらは少なかった(でもツアーさんはいましたね)。

2016/4/4 10:25 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
120mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/200秒 -0.7EV) WB:4500K IS:200 Natural 身延町

2016/4/4 9:30 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
134mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/160秒 -0.3EV) WB:5000K IS:250 ToyPhoto 身延町

2016/4/4 9:33 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
114mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/125秒 -0.7EV) WB:5000K IS:320 Natural 身延町

2016/4/4 9:13 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/500秒 -1.3EV) WB:5000K IS:200 ToyPhoto 身延町
明らかにピークを過ぎてしまったので、早々に引き上げて
富士宮(大石寺)へ移動したものの、こちらでも予想以上に
開花が進んでいて、相当数が散っていました。
これでは、今週末にはどこへ行っても葉桜しかなさそうです。
さて今年の櫻もこれで終わり、少し気が抜けそうです。
「回帰」というキーワードをよく聞く気がします。
アナログレコードの生産も増えてレコードプレーヤーが再発売されたり、
クルマでは「アルトワークス」でマニュアル車が7割を占めるなど。
手書きの手紙をやり取りする「文通」の復活や、震災での経験から
ラジオ放送の見直しや(先日の監禁事件も含め)公衆電話の
重要性も再認識されたりしています。
アナログはちょっと手間がかかったり面倒な反面、
「手」を使うとか、思い通りにならなかったりといったマージンを
持っていて、その意味ではより人間の感覚に近いのでしょう。
とにかく早い、正確、多機能なデジタルに疲れた人間には
ちょうどいいペースやユルさから再びアナログを求めているのかも。
かといって今更アナログカメラにフィルムを詰めて持ち歩くかといえば、
そこまでの精神的・時間的な余裕はなく、もう少し先になりそうです。
でもまだアナログ全盛だった80年代が楽しかった世代だけに、
アナログ文化は無くならないで欲しいと切に願うのでした。
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