かっぱのあしあと

自動でない自動 

私の住む静岡県藤枝市で、先日乗用車が
薬局に突っ込み1人が死亡するという痛ましい事故がありました。
小さなT字路(一時停止指定)を停止せず、そのまま直進して
正面の薬局へ突っ込み、中にいた従業員らを巻き込んでしまいました。
今日の現場検証では、ブレーキとアクセルのペダルを
踏み間違えて暴走してしまったのではとの見解が出ています。

このところ同様にペダルを踏み間違えての事故が増えています。
その多くは高齢者によるもので、今回の加害者も64歳、
頭部の疾患の治療歴があったというが因果関係は不明。
クルマは5年前に購入したので不慣れなわけではないはず。
T字路を右折しようとしたが止まれずに直進し事故。
ブレーキ痕はないことから、一時停止するつもりで
アクセルを踏み込んでしまったのではないかと思われます。

事故死者数は毎年減ってきてはいるものの(2015年は微増)、
高齢者のしめる割合は55%に及び増え続けています。
その理由は事故にあった際の死亡に至る可能性が高いこと、
そもそも人口のなかでの高齢者の割合が増えたことが挙げられます。
しかし生活必需品となったクルマは手放せず、今後も増加が予想されます。

そこで各自動車メーカー(特に日本の)は、
「自動ブレーキ」と「自動運転」の開発に凌ぎを削っています。
自動運転の本格的な実用化はまだ先になりそうですが、
自動ブレーキはここ数年で搭載される車種が増えてきました。
これまではスバルの「アイサイト」の独壇場でしたが、
軽自動車への低価格なシステム搭載などをきっかけに普及が進んでいます。

その効果はというと、スバル自身の発表なので疑義は避けられませんが
アイサイト搭載車では約6割の事故防止効果があったとされています。
しかし各メーカーの自動ブレーキはそのシステムや技術的な差異が大きく、
一概にどんな衝突事故でも回避できると言うわけではありません。

比較的ローコストな赤外線レーダー式は検出距離が短いので
時速30キロ以下といった低速での作動に限定されます。
また古くから使われるミリ波レーダーは長距離でも検出できますが
歩行者のような対象は検出できず、またコストが高めです。
光学カメラを使ったものは歩行者なども認識しやすいのですが、
積雪や豪雨などの悪天候、光線状況によっては苦手な場面もあります。

そこで複数の装置を組み合わせたりして効果をカバーしあって
より高い確率でより効果的な衝突回避性能を確保しようとしています。
それでもまだ完全にどんな衝突でも回避できるわけではありません。
また、そもそもこれらが搭載され始めたのはごく最近ですし、
自動車保険などでの優遇措置といった対策も遅れています。

さらに、(私の知人の話ですが)自動ブレーキで急停止したところ
後ろから追突され全損事故になってしまったケースもあります。
かくして人間が操る以上事故は無くならないし、自動車の自動化が
進んだところではやり全てのクルマの動きを制御することは出来ません。
「自動」というのは結局「自動」ではないことがほとんどなわけです。


2016020301.jpg
2016/2/1 10:31 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
80mm相当 絞り優先AE(f/4.5 1/100秒 -0.7EV) WB:5800K ISO:250 Natural 洞慶院


2016020302.jpg
2016/2/1 10:33 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/250秒 -1.0EV) WB:4200K ISO:800 ToyPhoto 洞慶院


2016020303.jpg
2016/2/1 10:43 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
150mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/200秒 -0.7EV) WB:4500K ISO:200 Natural 洞慶院


2016020304.jpg
2016/2/1 10:54 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
230mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/250秒 -0.7EV) WB:5800K ISO:250 Vintage 洞慶院


2016020305.jpg
2016/2/1 11:22 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
260mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/400秒 -0.7EV) WB:4800K ISO:200 Vintage 洞慶院


強引にカメラの話にすると、カメラの「自動露出」とか
「オートフォーカス」などが信用できないこととも繋がるのかな。
いくらAEセンサーやAFセンサー、画像エンジンが進歩したといっても
やはりあらゆる状況で思い通りになってくれないものです。
それでもEVFなら撮影しながらその辺の誤差を確認しやすいので
その場で修正できるものの、OVFの一眼レフでは撮影後に
モニターで拡大確認するしかなく、何度も撮り直すという非効率に見舞われます。


高齢者は「認識能力」が落ちてきています。
視野には入っていても、その視界の状況を頭で認識しにくいので
判断が遅れたり誤った操作をしがちです。
それを防ぐには、まずその自覚を持つこと、そして視野を広く持つこと。
とかく前しか見ないで運転していて後ろに渋滞を作ったり、
標識や信号を見落としながらそれに気付かない場合も多いもの。

視覚や反射能力の衰えは本人にはわかりにくいのですが
意外とカメラをやっていると如実に痛感します(-.-)


関連記事
スポンサーサイト

[edit]

Secret

トラックバックURL
→http://kappahanbesuki.blog94.fc2.com/tb.php/1152-4ee272cd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)