かっぱのあしあと

ヒガシエニシエ 

山中湖に着いたのは19時ごろ、途中東名高速の事故渋滞があって
手前で降りたので予定より若干遅くなってしまいました。
山中湖東岸「平野」には自分以外に人影もなく、
時たま野鳥の鳴き声や暴走族の爆音が遠くで響くだけでした。

しかし天気予報でも最低気温9度程度と伝えられていたので
それなりに防寒の用意はしたものの車載気温計は5度。
ライトの中の吐く息は白くなり、次第に体温が奪われるのがわかります。
寒さは足元から襲ってくると言われるとおり、足先の感覚から無くなり
膝や腰を酷使したコスモス撮影の影響もあって立っているだけでも辛い。


2015101501.jpg
2015/10/12 21:04 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO(with LEE Soft No.3)
14mm相当 マニュアル露出(f/2.8 60秒) WB:4200K ISO:1250 Natural 山中湖


しかし既に夏の銀河は南西の方角へ傾き始めていたので、
急いで星景撮影の準備を始めました。
まずは時間のかかる「ほしぐる」撮影用のE-M1に広角レンズを
取り付け、湖岸に設置して「ライブコンポジット」撮影を始めました。
これはカメラ内で比較明合成するため、インターバル撮影した
多量の画像を後からPC上で合成する必要がありません。

三脚にカメラを固定し、設定が完了すれば即撮影開始、
モニターを見ながら頃合いを見計らって撮影を終了するだけ。
最近ではコンデジでも似た機能を持ちますが、実際の撮影作業は
いたって簡単でこれならE-M1でも比較明画像が撮れます。


2015101502.jpg
2015/10/12 20:53 OLYMPUS E-M1I + M.ZUIKO 9-18mm F4-5.6 (with PROSOFTON-A)
18mm相当 マニュアル露出(f/4.5 60秒x120コマ) WB:4200K ISO:800 Natural 山中湖


この山中湖周辺の空も、実に飛行機が多くどうしても光跡が写ります。
深夜は比較的少ないほうで、日没時などは余計な飛行機雲も残してくれます。
この時の山中湖畔は空があまり暗くはなく、時折薄雲が流れます。
前日に降った初冠雪の白い小さな帽子姿に雲が絡み付きます。


2015101503.jpg
2015/10/12 1:46 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
200mm相当 マニュアル露出(f/2.8 40秒) WB:4000K ISO:2500 Natural トリミング


頭上の星雲星団に望遠レンズを向けてみます。
ポラリエには極軸望遠鏡を備えておらず、目測でのアバウトな
極軸合わせなので本来は望遠レンズでの撮影は対象外です。
しかし実際には短時間で露出を切り詰めれば、わずかな流れも
気にならない程度に抑えることができ見応えのある画像が得られます。

これ(↑)はアンドロメダ大星雲と呼ばれるM31で、暗黒帯まで
案外よく写ってくれたのは正直なところ期待以上でした。
M31の右下にはNGC205と呼ばれる伴銀河が見えますね。
とはいえ、やはり望遠レンズでの撮影は成功率が非常に低く
完全に星が止まった画像はほとんどありませんでした。
やはり極軸望遠鏡を備えた本格的な赤道儀(Toastなど)が欲しくなります。
しかもポラリエで広角レンズでの撮影をする間に、もう1セットで
望遠撮影を繰り返せば限られた夜の時間を有効に活用できます。


2015101504.jpg
2015/10/13 3:10 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO(with LEE Soft No.3)
14mm相当 マニュアル露出(f/2.8 60秒) WB:3800K ISO:1250 Natural 朝霧高原(左端は金星)


日付が変わる直前辺りから、空一面を雲が覆い撮影続行が困難になりました。
そのまま待ち続けるより、晴れた場所を探して今度は西富士方面へ移動しました。
道の駅朝霧高原まで来た所で空を見ると、スッキリと晴れていました!
道の駅の裏側のヘリポート(?)辺りまで機材を運び、撮影再開です。

東の空には冬の星座たちが続々と昇ってきては輝きを放ちます。
寒気が入った日だったらしく、空の透明度も上がって
久しぶりに見事な星空をお腹いっぱい堪能できました。
しかし静岡では昼間は24度もあったのに、ここでは5度と寒さが身に染みます。
手がかじかんで足腰の痛みが増す一方でした。


2015101505.jpg
2015/10/12 22:05 Canon G7X
24mm相当 マニュアル露出(f/1.8 50秒) WB:4200K ISO:125 山中湖


天文薄明が始まる午前4時20分まであまり時間がなくなりました。
それより、あまりの寒さに足腰の痛みが忍耐の限界に近づきます。
気が付けば、前日の午後7時過ぎからおよそ9時間も気温5度の中で
立ち続けてずっとカメラを操作していたのですから仕方ないでしょうね。

とはいえ久しぶりに夜通し星景撮影を楽しめたのはよかったです。
勤め人には、夜間の撮影活動は連休の前半でないと事実上無理です。
その貴重な日に天気や月齢の条件が揃うのも稀でしかありません。
いくら寒くても、これほど美しい星空なら撮らない手はないですからね。
一体次回はいつ撮れるかわかりませんが、益々寒くなるので大変です。

撮影が終わると、朝の渋滞に巻き込まれる前にと家路を急ぎます。
しかし途中睡魔に耐え切れず新東名SAで仮眠を取り、
何とか辿り着いたところでバッテリー切れでダウン。
やはり星景撮影は体力との勝負ですな。

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こんにちは
ハードスケジュールな撮影行、お疲れ様でした。
富士山付近の星景撮影はまだ行ったことがないのですが、
体力気力は落ちる一方なので、いつのことやら状態です。
平地でも明け方は冷え込むので、富士五湖周辺は既に
極寒ですね。ご自愛下さい。

で、アンドロメダ星雲、すごく良く撮れていますね。
これ以上の写りとなると、もはや天文写真分野に踏み入れて
しまいそうです。ん~このあたりのノウハウやテクニックは
勉強不足ですが、ポタ赤欲しくなりました。
Kenko スカイメモSとかどうかしらん??

とはいえ、休日と天候とイベントと体調と気力を絡めると、サラリ
ーマンはホント辛いですよね。

月見里 #A8BJpryA | URL | 2015/10/16 11:29 * edit *

Re: タイトルなし

> 富士山付近の星景撮影はまだ行ったことがないのですが、
富士山周辺で星景が撮れる場所はかなり限られています。
デジタルになってだいぶマシになりましたが、
よさげな場所には大抵先客がいるし、こちらが先に撮っていると
ハイビームのクルマが入ってこられてやれやれです^^;

> で、アンドロメダ星雲、すごく良く撮れていますね。
ポラリエには反則技なので、本来の写りではないと思います。
でもメシエ天体ぐらいなら一般の望遠レンズで十分撮れるので、
もう少し「ちゃんとした」赤道儀を手に入れたいのですが。

> Kenko スカイメモSとかどうかしらん??
スカイメモSは今年出たばかりですが、極軸望遠鏡内蔵で
販売価格も3万円台とかなりコスパが高いようですね。
TP-2やSWATのような薄型ではなく、あえてオーソドックスな
スカイメモ伝統のスタイルも使いやすそうです。
ただ、オプションパーツが少ないなど汎用性がイマイチなのと、
望遠鏡を載せるなどちょっと冒険するには工作が必要です。
まぁ、お気軽星景撮影にはいい選択肢だと思います。

はんべ #- | URL | 2015/10/16 22:07 * edit *

こんにちは。

暴走族、うるさかったですね。

0時くらい?に雲が増えて来たので、私も朝霧高原へ移動しました(笑)

富士山に絡めて、冬の天の川を撮影できれば、と思って。

富士クラシックのそばで、撮ってました。

みんな、同じような事を考えるんですね(笑)

TartarSteak #- | URL | 2015/10/18 10:48 * edit *

Re: タイトルなし

> 富士クラシックのそばで、撮ってました。
夜空は東から西へ動くので、自分も東から西へ動けば
待つことなく一通り撮影できますね。
もう少し富士山周辺の観望ポイントが増えてくれるといいのですが。

はんべ #- | URL | 2015/10/18 18:59 * edit *
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