かっぱのあしあと

人の眼とカメラの眼 

先日発売された天文雑誌「星ナビ・9月号」の巻末連載
「銀ノ星 四光子の記憶」(飯島 裕氏著)では、昨今の
アマチュア天体写真愛好家を取り上げていました。

最近のデジタルカメラの発達もあって、アマカメさんたちも
手軽に天体写真や星景写真が撮れるようになりました。
飯島先生も講座の依頼が続いており、天体写真を楽しむ人が
増えることは大いに喜ばしいことだとおっしゃいます。
ただ気になるのは、彼らが「星を見ない」こと。

常々飯島先生は、星は見るものだと、
そしてその記憶や感動を残すのが写真であると言います。
つまり星は目で見ることが第一義で、写真を撮るのは「遺す」ことである。
しかし多くの天体写真愛好家たちは、赤道儀やカメラに任せておいて
撮影中はクルマの中で寝ていたり、ゲームで時間をつぶしたり。
せっかくそこに素晴らしい星空があるのに、見ようとしない。


2015080701.jpg
2015/8/3 12:50 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/4.5 1/500秒 -1.3EV) WB:4500 ISO:200 Vintage


2015080702.jpg
2015/8/3 11:52 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/320秒 +0.0EV) WB:5300 ISO:640 Vintage


2015080703.jpg
2015/8/3 13:20 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
146mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/500秒 -1.0EV) WB:5300 ISO:200 Natural


2015080704.jpg
2015/8/3 13:38 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/320秒 +0.0EV) WB:5300 ISO:800 ToyPhoto


2015080705.jpg
2015/8/3 13:49 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/1250秒 -0.3EV) WB:4500 ISO:200 Vintage


天体写真の撮影は、ワンカットに数分あるいは数時間かかります。
だからその間は、双眼鏡などでゆっくりと星空を楽しめるはずです。
カメラで写し取る星空は、あくまでセンサーが捉えた画像データです。
でも双眼鏡を通して自身の眼で捉える光は、数光年とか数万光年といった
気の遠くなるような遠いところにある星が放った生の光です。
星空を眺めることは、すなわちタイムマシンのように過去の光を見ること。
そして手の届かない遠くの光を感じる貴重な体験の場でもあります。

以前私が富士山へ通っていた頃も、同じような感覚を覚えました。
富士山カメラマンの多くが、富士山を見ずにシャッターを切ることに
注力し挙句の果てに思い通りにならないと富士山に文句ばかりを言います。
恐らく多くの写真撮影の現場でも、似た状況ではないでしょうか。
写真は正確に映像を写し取りますが、人間の眼と脳が描く情景は
時にそれ以上の感動や美しさをもたらすものと思います。


※週間天気予報では、11~13日の状況がよくない。
 今年のペルセ群には期待しているけど晴れなければどうしようもない。
 最悪、星景は諦めてネイチャーだけに留めるか思案中。


【フォトマスター検定 1級:共通問題】より 第49問

別紙図版(7)の写真Vと図Wを見て解答すること。
次の文章を読んで、(   )に入る正しい言葉の組合せを(1)~(3)の中から選べ。

「【写真V】は、直線の道路をやや斜め上方から撮影したものである。そして、【図W】は、
その写真の上に線を加えたものである。【写真V】と【図W】からわかる通り、直線が
1点に収束しており、このような点を( ア )という。この( ア )が画面内にあるか
どうかは別としてこのようにして遠近感を表現する手法を( イ )などという。
都会のビル群や鉄道の線路の直線部分などが画面内にある場合には、
この( イ )を使って遠近感を表現できるとされている。」

(1) ア:消失点   イ:透視図法
(2) ア:バニシングポイント   イ:直線法
(3) ア:無限点   イ:線遠近法



関連記事
スポンサーサイト

[edit]

はんべさん

2枚目
この構図 凄い新鮮です
拝見した瞬間
驚きを覚える程でした

3枚目
上から下がる植物
下にある鮮やかな黄色い花
とても印象的です

4枚目
カーブになっているところは・・・
彼が食べたのでしょうか・・・

りら #sSHoJftA | URL | 2015/08/09 20:37 * edit *

Re: はんべさん

> この構図 凄い新鮮です
既にほとんどのセミが羽化していたようで、大変賑やかでした。
いろんなセミを撮った中から選びました。
目にピントを持っていくのにちょっと苦労しました^^;

> カーブになっているところは・・・
小さな体に関わらず育ち盛りなんでしょうね。
下から上へ食べるのも斬新でした。


90mm換算になる最も使いやすいマクロレンズだと思います。
一応50cmまでしか合焦しないフォーカスリミッターが付いていますが、
もっと寄って撮られたと思われるのでそのせいではないでしょうね。
最短撮影距離(レンズ前5cmほど)へ近づけば相当な大きさに写るので、
撮りやすいポジションの花などで思い切り寄ってみては。

はんべ #- | URL | 2015/08/09 22:37 * edit *
Secret

トラックバックURL
→http://kappahanbesuki.blog94.fc2.com/tb.php/1075-ce44929f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)