かっぱのあしあと

車輪のない飛行機 

去る3月11日、東日本大震災追悼復興祈念式で天皇陛下はお言葉を述べられました。
以下全文です。

「東日本大震災から4年が経ちました。ここに一同と共に、
震災によって亡くなった人々とその遺族に対し、深く哀悼の意を表します。

4年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により
2万人を超す死者、行方不明者が生じました。
テレビに映った津波の映像は決して忘れることのできない本当に恐ろしいものでした。
死者、行方不明者の中には、危険を顧みず人々の救助や防災活動に
従事した人があったことが今も痛ましく思い出されます。

被災地で、また、避難先で被災者の多くが今日もなお困難な暮らしを続けています。
特に年々高齢化していく被災者の健康は、深く心にかかります。
さらにこの震災により、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染地域の立ち入りが
禁止されているため、多くの人が住み慣れた場所から離れることを余儀なくされました。
今なお、自らの家に帰還する見通しがたっていない人々が多いことを思うと心が痛みます。

この4年間人々が厳しい状況の中、お互いの絆を大切にし、幾多の困難を乗り越え、
復興に向けて努力を続けてきました。

また、こうした努力に支援するため、国内外の人々が引き続きいろいろな人が尽力しています。
この結果、地場産業の発展、防災施設の整備、安全な居住地域の醸成など、
様々な進展が見られましたが、依然として被災した人々をとりまく状況は厳しく、
これからも国民皆が心をひとつにして寄り添っていくことが大切かと思います。

この度の震災においては、災害に関し日頃の避難訓練と防災教育が
いかに大切かを学びました。
こうした教訓を決して忘れることなく子孫に伝え、より安全な国土を築くべく
努力をしていくことが重要であると思います。

この14日から宮城県仙台市において、第3回国連防災世界会議が開催されますが、
この会議において我が国のみならず、世界各国においてもこの度の大震災の教訓が
分かち合われ、被害の軽減や人々の安全の確保に意義ある成果をあげられることを願っています。

被災地に1日でも早く安らかな日々の戻ることを一同とともに願い、御霊への追悼の言葉といたします。」


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昨年2014年のお言葉はこちら → 「この道
2013年のお言葉 → 「忘却の生き物
2012年のお言葉 → 「鎮魂と願い

2013年の式典では、その数ヶ月前に発足した第二次安倍政権の
「影響」(=圧力?)からか原発に関するご発言は見受けられません。
しかしそれ以外の3回に共通するのは、原発事故により住み慣れた
故郷を離れて住まざるを得ない被災者へのご心痛と、
国民皆が心を寄せ合ってこの難局を乗り越えることへの期待です。

震災からもう4年も経ったのに、ほぼ同じ内容が繰り返されています。
つまり4年経っても、何も変わっていない、進展していないことの証です。
遅々として復興は進まず、コンクリートの壁造りにだけは邁進しています。
一方で原発の再稼動は先を急がれています。

仮に原発再稼動が必要だとしても、それはウラン採掘から放射性廃棄物の安全な処理、
あらゆる事故や犯罪からの原発の保護が完璧に備わるシステムができてから
初めて可能になるもので、廃棄物の処理すら見通しの立たない限り
飛び立った飛行機が車輪を捨てたようなものです。
何処へも着陸できず、いつかは墜落するだけ。

政権に首根っこを掴まれた御用メディアは国民を欺き、
私たち国民は車輪のない飛行機の乗客にされてしまうのか。
その飛行機の離陸を止める手立てはないのか。
来年の陛下のお言葉に変化はあるのか。
陛下の願いが叶うのはいつになるのでしょうか。

それとも。。。

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はんべさん

震災からもう4年も経ったのに、ほぼ同じ内容が繰り返されています。
つまり4年経っても、何も変わっていない、進展していないことの証です。

私もどうしてここまで解決をみないのか 不可思議です
何故 まだ仮説住宅にいる方が多いのか・・
多くの全国からの寄付の使い道はどうなっているのか・・・
透明性を持って 政府から発信 行動して欲しいです

りら #sSHoJftA | URL | 2015/03/15 07:15 * edit *

Re: はんべさん

> 私もどうしてここまで解決をみないのか 不可思議です
なぜ原発は大都会から遠く離れた過疎地にあるのか。
なぜ大規模な米軍基地は本土から遠く離れた沖縄に集中するのか。
なぜ大きなダムは過疎地域に多く作られるのか。

過疎地域は人口の減少、産業の衰退によって次第に住むことすらできなくなります。
そこで、原発などの都市圏で不都合なものを押し付けられ、
代わりにジャブジャブと補助金(元は税金ね)がつぎ込まれます。
この構造は恐らく永遠になくなることはないでしょう。

しかもこの構造は為政者にとって大変都合がいいので尚更です。
補助金で過疎地域は言われることを聞かざるを得ない状態にし、
それがまた新たな負担の押し付けを繰り返すスパイラルになります。
原発再稼動に対しては、「仕方ない」と飲み込む人が増えつつあります。
同じことは、都市部でも「計画停電」という脅迫にあって
やはり原発再稼動は正当化される動きにあります。

でも、記事に書いたとおり、最終処分の決まっていない以上無謀です。
こうして私たちは、子孫に取り返しのつかない「つけ」を残しています。
権力者にとっては、国民の生活よりも原発利権の方が大切なのです。
人間って本当に欲深いだけの愚かな存在です。

はんべ #- | URL | 2015/03/15 23:49 * edit *
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