かっぱのあしあと

D4殲滅か 

先ごろ、オリンパスはE-M1の新しいファームウェアを公開しました。
「Ver.3.0」と呼ばれるそれは、高速連写機能を大幅に向上させます。
具体的には
「連写HモードでC-AF連写中のAF追従に対応しました。 従来は連写Lモードで
 6.5コマ/秒でしたが、連写Hモードで最大9コマ/秒が可能になりました。」
つまりはAF追従で秒間9コマの高速連写が可能になったというわけです。

ここまで来ると、キヤノンの7D MarkIIやニコンならD4並の連写機能が備わったと言えます。
ちなみにニコンD4は、C-AFで10コマ/秒連写撮影が可能です。
ならば実際に「使える」のか、連写実験です。

これだけのために(?)ほぼ2年ぶりに掛川花鳥園を訪れました。
しばらく行かない間に、バードショーの内容もずいぶん変わってしまい、
開園以来何度も(実は40回以上!)行っていた身としては
正直なところ若干違和感を覚えてしまいました。

さてお昼過ぎに行われたショーで早速お試しです。
カメラの設定は、高速連写「連写H」で、シャッター優先AEにし、
感度自動制御に任せ、AFエリアはグループターゲットに。
問題はEVFで果たして高速連写で被写体を追えるかというところです。


2015031201.jpg
2015/3/10 12:32 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 シャッター優先AE(f/2.8 1/1000秒 -1.3EV) WB:4500 ISO:1250 トリミング

被写体の鳥が結構小型なので、飛翔速度もあまり速くありません。
初めて試した限りでは、飛び立ってからしばらくはそこそこ追えます。
ただ手前数mにまで近づくと、さすがにAFが追いきれないようです。


2015031202.jpg
2015/3/10 15:05 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
250mm相当 シャッター優先AE(f/2.8 1/640秒 -1.3EV) WB:5000 ISO:2000 トリミング

今度は比較的大きなミミズクで、飛翔速度もかなり速くなります。
さすがにEVFで被写体をAFエリアに入れ続けるのは相当な練習が必要です。
D4はファインダーの消失時間が非常に短くて、慣れればいい感じで
被写体を追い続けることができるようになります。
でもE-M1のEVFはD4に比べると消失時間が長めで、20コマほど連写すると
半分近くは被写体を捉えきれず、AFエリアにも入らないのでピンボケです。


2015031203.jpg
2015/3/10 13:10 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 シャッター優先AE(f/2.8 1/1000秒 -1.3EV) WB:5800 ISO:1250 トリミング

さすがにヨチヨチ歩きのペンギンやミミズク(ミミズクもかなり歩きます!)は
ほぼ完璧にAFを合わせて連写中もしっかりEVFで確認できます。
これはペンギンが平均台から踏み外してコケる瞬間です。
確かに正面しか見ていないペンギンは足元が見えないもんね。


2015031204.jpg
2015/3/10 13:27 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 シャッター優先AE(f/2.8 1/800秒 -1.3EV) WB:5500 ISO:1250 トリミング

大きなコンゴウインコが輪をくぐるショーです。
羽根を広げると輪にぶつかるので、通過する瞬間だけ羽根を縮めます。
ここでもしっかりインコにAFを追い続けてくれました。
E-M1の位相差AF画素の威力は当初の見込みより遥かに良さそうです。


2015031205.jpg
2015/3/10 13:05 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 シャッター優先AE(f/2.8 1/1000秒 -1.7EV) WB:4800 ISO:2000 トリミング

屋内での飛行ショーなので、感度がかなり高まってしまいました。
明るい屋外でならISOは400程度に抑えられるので、もう少しノイズ感が減ると思います。

今回は初めてEVFでの高速連写を試したため、もっと習熟が必要です。
望遠レンズの視野はかなり狭いので、その中のAFエリアで小さな
被写体を捉え続けるのは相当難しいです。
一方で、それほど相対速度の速くない被写体(電車や飛行機など)なら
十分実用になるばかりか、本格的に「使える」感触を得ました。

ではニコンD4は必要でなくなるのか?
このときはD4を持ち込んでの比較を行ったわけではありませんが、
以前同じ状況で撮影した記憶からすると、やはり被写体の移動が速い場合は
OVF(光学ファインダー)のアドバンテージは揺るがないと思います。

いくら性能が向上したといっても、EVFには若干のタイムラグがあります。
EVFの視界で追っているつもりでも、後で見たら鳥のしっぽしか
写っていなかったり、そもそもフレームアウトしていたりの失敗続きです。
ところでオリンパスにはドットサイト照準器EE-1(今春発売予定)があります。
これをホットシューに装着すれば、比較的動きの速い被写体も追いやすくなりますね。

それと、9コマ/秒間の高速連写はやはり「高速」といえる性能で、
大抵の「動きモノ」には十分対応できる手ごたえがあります。
しかもミラーレスらしく連写時の音もかなり静かでショックも皆無に近いです。
発売から1年以上経過したカメラがここまで性能を上げられるのは、
ファームウェアと位相差AF画素の連携とはいえ大変驚きました。



※フォト検問題はお休みです。
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[edit]

おはようございます。
ムムッ、どれもジャスピンで素晴らしい出来ですね。
花鳥園でこのシーンを狙ったことはありませんが、タイミングをとるのも
ピント合わせるのもかなり難しいのではないのでしょうか。
フジ機では多分というか、絶対無理感が漂ってます(泣
連写は7枚ですが、最初の時点でAFが食い付かないでしょう。
動きモノでは光学ファインダーは捨てがたいですが、オリンパスが
その差を埋めるのも、そう遠くないように感じました。

月見里 #A8BJpryA | URL | 2015/03/13 07:17 * edit *

はんべさん

2枚目のお写真
飛行ショーとはいえ 凄い演技に思えます
それを 素晴らしい描写で捉えていますね
最後のお写真も・・・
眼光が鋭く 飛翔形態が迫力充分ですね

りら #sSHoJftA | URL | 2015/03/13 19:19 * edit *

月見里さん

> ムムッ、どれもジャスピンで素晴らしい出来ですね。
比較的近距離でこちらへ向かって飛んでくるという、
あえてかなり難しいシチュエーションで試しました。
これまでも、新しいカメラ(連写ができるもの)を手にすると必ず行ってきましたが、
いずれもキーになるのはカメラのAFエリアでしっかりと被写体を捉えることですね。
この時は初めてだったのでかなり混乱しましたが、少しずつコツが分かってくると
もう少し歩留まりを上げて数多くのショットが得られる感触はありました。

普段はなかなかこのような場面を撮る機会は少ないと思いますが、
このシチュエーションである程度の手ごたえがあれば、
もう少し動きの速さや範囲の狭い場面で対応できそうです。
となると、やはりD4の出番がなくなる可能性も?

今年発売される300mm F4 PROとテレコンに照準器を付ければ、
迷彩柄の大砲に匹敵するパフォーマンスが得られるかもしれませんね。

はんべ #- | URL | 2015/03/13 22:26 * edit *

Re: はんべさん

> 眼光が鋭く 飛翔形態が迫力充分ですね
ミミズクは、ハヤブサやハリスホークなどに比べれば、
まだ飛翔速度は遅めなので、このような表情も捉えやすくなります。
大きな目と鮮やかな毛並みはいつ見てもインパクトがあります。

はんべ #- | URL | 2015/03/13 22:28 * edit *
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