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かっぱのあしあと

ユーいいね 



恐らく世界で最も多くの台数を販売したであろう、
ビクセンのポータブル赤道儀「ポラリエ」がリニューアルしました。
本来は1月31日発売なのですが、気の早い○ドバシさんのおかげで
29日には手にしこうして組み立ててみることが出来ました。
ちなみにポラリエUの「U」は、断面が「U」(を逆さにした)型をしているため。
また今回発売されたのは本体や極軸望遠鏡などのみで、
三脚との間に据える「極軸微動雲台DX」は2月下旬発売とか。
やっぱいっぺんに発売してよね。


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右が初号機(プチ改造済み) 左が2号機「ポラリエU」


見ても分かるとおり、コンパクトカメラを模した薄型ボディから
鉛筆削りのような奥行きのある形状に変わりました。
軸受けのベアリングの間隔を大きく取ることで
耐荷重や安定性を向上させたのが最大のポイントらしい。
その効果か、全体の重量もポラリエの740gに対して
ポラリエUは575gとわずかに軽量化されています。
(でも手にした印象はほとんど変わらないかな)
また耐荷重も2kgから2.5kgへ少しばかり改善しています。


2020013002.jpg


初号機が回転式のモードダイヤルで切り替えていた駆動モードは
「MODE」ボタンで操作、そして新たにスマホとのWifi接続が可能になりました。
この照明の明るさも含め、細かい作動設定をスマホから行えます(後述)。
従来どおりの星景モード(1/2倍速)や恒星時、太陽時、月時のほか
カスタムモード(スマホで設定可能)を備えています。


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電源は単3電池4本(本体の両側に2本ずつ)を使います。
従来機は単3電池2本で2時間駆動できましたが、新型は4本で
7時間と大幅に駆動時間が伸びました(アルカリ電池使用時)。
そのため、初号機では大容量のモバイルバッテリーを繋いでいました。
新型なら単3電池4本が2セットもあれば一晩中使えそうです。
余計なケーブルは減らしたいので大変助かります。

またオートガイダーを接続する端子とカメラのシャッターを操作する
端子も増設され、より高精度な追尾撮影やタイムラプス撮影に対応できます。
ちなみに外部電源用のUSB端子はタイプBからタイプCへ一新されました。


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初号機には本体に覗き穴があって、簡易な極軸合わせに使いました。
新型では、本体上部のアクセサリシューに「それ用」のパーツを取り付けます。
本来は上の画像の反対向きに取り付けるのですが、後端が出っ張るので
反対向きに差し込むと良さそうです(ややボタン操作がしにくくなりますが)。


2020013005.jpg


極軸望遠鏡も一新し、これまでのように極軸内部に差し込む形式から
他社ポタ赤にも見られるようなアームを使った外付け式になりました。
着脱も簡単で望遠鏡自体の操作も分かりやすいためおススメです。
もっともそれなりの価格だし、広角レンズのみでなら覗き穴で十分ですが。


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雲台を取り付けるステージ(雲台ベース)は従来機同様の構造ですが、
それを取り外せば同社の「クイックリリースパノラマクランプ」に
換装してアルカスイス互換プレートなどを利用できます。
ちなみに雲台ベースの固定ネジは本体より外側へ出るため締めやすく、
さらにドライバーなどで締め上げることができるようになっています。


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鏡筒はBORG 55FLレデューサーキット

この「クイックリリースパノラマクランプ」を使えば、
このようにアルカスイス互換プレートを組み合わせて
焦点距離の長い鏡筒を載せての撮影もしやすくなります。
問題は追尾精度で、内部のギアやモーターが
従来機と同じものを使っているらしいので同等かそれ以上かと。

初号機でもオプションパーツを併用しての望遠鏡撮影を可能にしていましたが、
極軸周りのバランス合わせさえ適切に行えば案外実用になりそうです。
この鏡筒は焦点距離が200mmとそれほど長くないので
極軸望遠鏡で慎重に極軸合わせをすれば3分程度のノータッチガイドが期待できます。


2020013008.jpg


スマホを使わなくても基本的な操作は十分可能ですが、
ビクセンが提供する専用アプリで細かい設定などを変えられます。
ただトリセツを見た限りでは、アプリのDLや接続の手順が分かりにくい。
途中に散りばめられる撮影ガイド的な内容は別冊にする方がいいと思います。
あと、イマドキ風にYoutubeとかに操作動画をアップするのもアリかと。

早速使ってみたいのですが、次の休みは天候がイマイチ予報。
基本的な追尾精度などは十分良いと思うので、
極軸合わせのしやすさや準備・撤収などの使い勝手を試してみたいです。

ところで現時点で、ポラリエとポラリエUのどちらがおススメか。
ポータブル赤道儀としての基本的な機能は大差なく、
スマホでのタイムラプス設定やオートガイダー対応、
新しい極軸望遠鏡の使い勝手などに魅力を覚えるのなら
新型を選ぶ手もあるのですが、問題は価格差があること。
初号機は税込み4万円弱で買える一方で、ポラリエUは
本体のみでも6万円強と2万円以上の価格差があります。

手軽に追尾撮影するためのポータブル赤道儀としては
ポラリエシリーズは大変良く出来ており初心者にもおススメできます。
またちょっと凝った機材を載せることもできるポテンシャルが高く
迷ったらポラリエ(U)を買っておけば十分楽しめるでしょう。
天候が良くなって実際に使ってみたらまた感想などをお伝えします。



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