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かっぱのあしあと

過ぎたるは猶 




ここ数日前からネット上で話題になっている件。
アサヒカメラ誌の特集記事「レタッチしすぎの罠」に関してです。
アサヒカメラといえば、数年前から肖像権や著作権を法的に
検証する記事はそれなりに話題になったのですが、
その内容たるやプロ写真家と「金」を論じるばかりで、
正直なところアマチュアが読む写真誌にコレは無いだろでした。

今回は「撮りっぱなしは上達しない」の特集の一環。
デジタル写真は、撮った後整理しバックアップし
現像しプリントせよ、そのために増設HDDやプリンターに
「カネ」をかけろという、写真業界救済企画なのでした。

その最後に、「風景写真があぶない!」と称して
昨今のレタッチしすぎたギラギラ写真へ警鐘を鳴らしたものです。
・レタッチは否定しないが「不自然な写真」はよくない
・彩度やコントラストを極端にいじりすぎる人が多い
・フォトコンを目的にするためレタッチに頼りすぎる
・風景写真を知らない審査員が選ぶフォトコンで助長される
・レタッチ術を採り上げる写真誌にも問題がある



浜名湖ガーデンパーク
2019/8/27 11:28 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
80mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/250秒 -0.3EV) WB:5000K ISO:200 Natural 浜名湖ガーデンパーク



この記事に対して、ネット上には賛否両論なのですが、
ざっくり見た限りでは否定派が圧倒しているように感じます。
中には炎上商法だろとか老害(?)といった過激な意見もあるのですが、
この記事はあくまで風景(Landscape)写真に限定されています。
とはいえ実際にカネになる写真というのは、
いかにもコマーシャルフォトなギラギラ写真の方で
アーティスティックな写真は見向きもされないものです。

私もこの記事の内容は決して間違ってはいないと思うのですが、
逆に「これはダメ」と決め付けてしまうのも問題だと思います。
レタッチしすぎがダメならフォトコンで選出しなければいいことだし、
カネを払っている「生徒さん」には自らが正しいと考えるやり方を
教授すればいいだけなのです。

写真は、「真を写す」ものから「表現の一手段」になっています。
見たまま(に近い)のだけを正しい、加工しすぎは良くないというのは
表現という個人の意思表示を封じることにもなりかねません。
私のこのブログの写真はほぼ全てレタッチしているし、
アートフィルターなども積極的に使います。
コンポジット合成や深度合成も必要なら利用します。

あまりにも不自然な合成や「SNOW」のような極端な加工は
好きではありませんが、それも表現なら否定はできません。
(その意味では『安易なモノクロ写真』も同様です)
写真の楽しみ方は自由でいいし、見苦しい写真は
いずれ淘汰されるのだからいちいちモノを申す必要はないでしょう。


※ただしフォトコンに傾注しすぎるのは様々な問題を生みます。
 入選を優先するあまり最低限のマナーを守らないとか、
 入選の可否だけで作品や撮影者を評価したりなど。
 ちょうど難関校の入試合格が目的化してしまい
 学問をおろそかに考えてしまうようなものです。
 私がフォトコン参加をやめたのも、過激なまでに「フォトコン命」の
 アマカメさんらの言動を見て「ああなりたくないな」という理由でした。
 


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