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かっぱのあしあと

あかいノートリ 



私が主にデジタル一眼レフで撮影を始めた頃、
まだファインダーの視野率は100%ありませんでした。
ニコンD100やD200で95%、D300になってようやく100%です。
しかしフルサイズに転向したD700では再び95%に。
大した問題はなさそうですが意外とあります。

視野率が100%未満だと、注意していても「余計なモノ」が
写野の端に写りこんだりして気になります。
富士山を撮っていたころは特に問題で、撮影ポイントの
多くには写りこみやすい「余計なモノ」が多々あります。
95%のD700を使うときは、一旦構図を決めた後で
わずかにズームリングを操作しテレ側に調整します。

「トリミングすればいいだろ」と思いがちですが、
当時のデジイチはまだ1200万画素程度だったので
わずかなトリミングでも微妙に解像感が落ちる気がしていました。
一方中判カメラに単焦点レンズを使っての作品を拝見すると、
ズームでの微調整が出来ないこともあって、不自然に
空が広くなるなど構図に難を感じることもありました。

ノートリミング(ノートリ)を心がけ、ズームで構図をギリギリまで
切り詰めて「無駄な空間」を除去するクセがいつの間にか付いていました。
そうやって撮影した写真には、一見すると「隙」のない完成度の
高い構図に見えそうですが、ここにどうも問題が潜んでいたようです。



浜名湖ガーデンパーク
2017/9/24 12:11 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/400秒 -0.3EV) WB:5000K ISO:200 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2017/9/24 12:08 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/400秒 +2.0EV) WB:4000K ISO:200 Vintage 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2017/9/24 11:15 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/320秒 +0.7EV) WB:4500K ISO:200 Vintage 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2017/9/24 10:57 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/1250秒 +0.3EV) WB:4500K ISO:200 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2017/9/24 11:01 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
120mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/1000秒 +1.0EV) WB:4500K ISO:200 FantasicFocus 浜名湖ガーデンパーク



富士山を撮らなくなって随分経ち、ネイチャーやスナップなどに
手を広げてきた中で、撮った画像を後から見た時に
漠然とした違和感を覚えることがありました。
どうもなにか「息苦しい」印象を受けることがあるのです。

富士山撮影時代にはあれほど「空間」を忌み嫌ってしまったために
それ以外の撮影でもゆとりのない構図になっていた気がします。
写真において構図とは「切り取る」ことを求められます。
ズームレンズで撮影する際、テレ側にズームしながら
何カットも撮影し、最後のカットが活かされました。

しかし必ずしも小さく切り取るばかりではなく、
逆に思い切ってワイド側に画角を広げてみることも必要です。
画素数が増えてきた今日、必ずしもノートリ前提でなくていい。
むしろ少しだけ「余白」を入れておけば傾きの修正も可能です。
以前は構図を決めた後でテレ側にわずかにズームしていたのを、
逆にワイド側にちょっとズームして撮るのもいいかと思い始めました。

一般にはノートリは写真上達の秘訣とされています。
その場で構図を決定付けるのは確かにいいことだと思うのですが、
過剰でない程度のトリミングで完成度が高まることもあります。
ノートリ絶対主義はそれ自体が「息苦しい」場合もありえますね。



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