かっぱのあしあと

ダークサイドへ行こう 

先日の記事で、ポラリエ(ビクセン)にTP-2(TOAST TECHNOLOGY)の
極軸望遠鏡を取り付ける簡単な改造をご紹介しました。
その効果と、ロケハンしたポイントの確認のために
静岡市の「ダイラボウ」へ終業後そのまま立ち寄りました。

台風一過(といっても静岡からはかなり逸れましたが)の久々の晴天。
まだ風の強い見晴台へ向かい、まずは空の明るさの確認です。
市街地方向はかなりの明るさで、頭上近くまではあまり暗い星が見えません。
天の川は天頂辺りで辛うじて存在が分かる程度、
やはり市街地に近い場所では星景撮影が相当難しそうです。
その前に、今回新たにパーツを追加しました。


2016083101.jpg

ポラリエ本体と自由雲台の間に、パンニング・クランプ(SUNWAYFOTO)と
80mm長の汎用アルカスイス互換プレート(同)を取り付けました。
従来はポラリエのステージに雲台を直接取り付けますが、
そのステージを着脱するネジが使いにくく、固定するのも難儀します。
それならばと、ステージは「イモネジ」でがっちり固定してしまい、
回転はパンニング・クランプに任せることで粗動も可能にしました。


2016083102.jpg

雲台の取り付けに長めのプレートを使ったのは、カメラの向きや
重さによって崩れがちな極軸周りのバランスを調整し、プレートの
スライドにより極軸の中心近くへ重心を持っていくためです。
ポラリエはあまり重量物の積載を想定していませんが、
できるだけバランスを取ることで望遠レンズも対応できるようにしました。


2016083103.jpg
2016/8/30 21:13 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
200mm相当 マニュアル露出(f/2.8 80秒) WB:4500K ISO:1600 Kenko Prosofton A

現場でのセッティングは以前よりスムーズで早くなりました。
極軸望遠鏡のおかげで、本体の穴を覗くよりもむしろ
正確で素早く極軸をあわせることが可能になりました。
まずは恐る恐る200mm相当から追尾撮影を試みます。
対象は頭上の「こと座」の全景です。

拡大してもガイドズレはほとんど認められず、5カットの試写のうち
わずかな振動で流れたのが1カットあっただけでした。


2016083104.jpg
2016/8/30 21:45 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 マニュアル露出(f/2.8 60秒) WB:4500K ISO:1600 Kenko Prosofton A

次は東の空に昇ってきたアンドロメダ銀河(M31)です。
300mm相当にもかかわらず、ほぼ全てのカットでガイドに成功です。
しかしさすがに空の明るさには勝てず、60秒露出が限界でした。

星の明るさはどこで見ても同じですが、背景となる空の明るさ次第で
どれほど長くたっぷりと露出をかけられるかが決まってきます。
だから空が暗いほど画像のコントラストも高まるわけです。
長野県の高原では、同じ明るさを得るのに4分もかかっていたのに
比べると、いかに市街地近くの空が明るいかを実感しました。

やはり遠征してでも暗い場所を探すしかないのでしょうね(溜息)。


2016083105.jpg
2016/8/30 22:19 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
80mm相当 絞り優先AE(f/11 25秒 -0.7EV) WB:4000K ISO:400 Natural

ちなみにこのポイントから眺めた静岡市街の夜景です。
手前が新東名高速道路、真ん中を安倍川が流れ市街地の
ずっと向こうに日本平の灯りがポツポツと見えます。
ここは星景ポイントというよりやはり夜景ポイントなので、
星空の撮影には不向きなことがはっきり分かりました。
でも夜景はキレイですから双眼鏡などを持って来るといいでしょうね。


あらためてポラリエのポテンシャルに感心します。
ネット上では、フルサイズ+328を無理矢理乗っける画像も見ましたが、
そこまで行かなくてもちゃんとバランスさえ取れば300mm相当程度の
望遠レンズや望遠鏡でも使うことが出来そうな手ごたえはありました。




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