かっぱのあしあと

「超」のつくもの 

「超広角」とも言われる、14mm相当の画角は驚くべきものでした。
これまでの24mm相当の超のつかない程度の広角と
同じような感覚で被写体に対峙しても、EVFの中の世界は別物です。
広角での撮影では、できるだけ被写体に近づくことが肝要です。
しかし十分近寄ったつもりでも、画面の中の被写体が小さくて驚き、
さらに1歩2歩と歩みを進めなければなりません。

一方で魚眼レンズに比べると、歪み方やその具合も少なく、
それでいて広い視界をカバーする性能は慣れるにしたがって
快感すら覚えてくるものでした。
今日は主にこの新しい「M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO」の
試写を兼ねて、久しぶりに富士山周辺を回りました。


2015062901.jpg
2015/6/29 10:05 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/2500秒 -0.7EV) WB:5000K ISO:200 ToyPhoto

ラベンダーと富士山のコラボで有名な河口湖北岸の大石公園。
着いた時はちょっとだけ見えていた富士山もすぐに雲隠れ。
おかげで富士山アマカメさんらが撤退し、ゆっくり花の撮影ができます。
花の先端がレンズに付きそうなほど(実際に何度か付きましたが)
近づいて、ようやく舞い飛ぶ蜜蜂の姿が認められます。


2015062902.jpg
2015/6/29 10:17 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/16 1/250秒 -0.3EV) WB:5800K ISO:200 Giorama

今度はバリアングルモニターを使って、ラベンダーの根元から狙います。
同じようなシチュエーションを下から見たらこんな感じかも。
超広角レンズには、バリアングルモニターの組合せが必要ですね。


2015062903.jpg
2015/6/29 13:04 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/22 1.3秒 -0.7EV) WB:5300K ISO:100 Natural

広大な景色を一気に収められそうだと「白糸の滝」へ降りました。
感覚的には、メガネの枠内の景色は全て収めることができます。
あるいはそれ以上に広い範囲が写っているかも知れません。
滝のような場所では、あっという間に前玉に水滴が付いてしまいます。
かといって保護フィルターは使えないので、頻繁に前玉の状態を確認が必要です。
また被写体によっては、PLフィルターを使いたくてもできません。


2015062904.jpg
2015/6/29 16:34 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/30秒 -2.0EV) WB:4500K ISO:2000 Natural

何故か一日中濃霧が取れない朝霧高原へ向かいました。
かつての噴火による溶岩流の痕でもある「富士風穴」
大きな口を撮ろうと少し降りたら、鳥肌が立つほどの冷気に触れました。
かなり暗い場所ながら、溶岩の岩肌の質感がよく捉えれています。


2015062905.jpg
2015/6/29 17:24 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/4.5 1/10秒 +0.7EV) WB:5300K ISO:2500 Natural

溶岩流に見舞われなかった大室山境界付近に広がるブナ広場。
樹齢1000年とも言われる巨大なブナの全景がかろうじて収められます。
すっかり薄暗くなった時間帯でしたが、ISO感度2500で1/10秒露出も
軽々手持ちでこなすOM-Dのポテンシャルの高さはあらためて素晴らしいです。


今回は厳密な画質のチェックのためではなく、あくまで使い勝手の確認と
少しでも使い慣れておきたいためのものでした。
非常に広い画角をどう生かすかはまだまだ修練が足りませんが、
新たなシーンを捉えたり、表現の幅を広げるには十分でした。
今回できなかった星景撮影は、梅雨明けにでも早速試してみたいです。

みたび田中希美男氏のブログから
「写真はレンズの画角で驚かせたり見せたりするものではない。
超広角や超望遠で写しても、レンズの画角を感じさせないのがうまい写真だ。 」
「広角レンズは構図を決めたら、そこから一歩だけ前に出てもう1枚写しておけ。
たった一歩踏み込んで写すだけで、余計なものが画面からはじき出されてテーマが明確になる。」

超広角レンズはなかなか使いこなしが難しいレンズです。
でもいい意味で、また新しい「眼」を得られたとも考えられます。
しかもこのレンズ、ニコンやキヤノンの超広角ズームより遥かにコンパクトです。
手元の機材を整理してでも手に入れるべき逸材だと感じました。


【フォトマスター検定 1級:共通問題】より 第32問

次の文章を読んで、記述が正しければ(1)を、間違っている場合には(2)を選べ。
「小さなゴミやホコリがレンズ前面に付着したまま撮影すると、絞り込むとゴミや
ホコリが黒または灰色の影になって写り込む。」
※ただし、ゴミやホコリは、微細で微量なものとします。


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