かっぱのあしあと

人は何処へ住めばいいのか 

御嶽山は北アルプス(飛騨山脈)南端の延長上にあるのですが、
アルプスが地殻変動による褶曲でできたのに対し、
御嶽山は富士山などと同じく噴火を繰り返してできた火山です。
だからいつかは今回のような事態になることはあり得たわけですが、
あまりにも突然噴火したためこれほどの大災害になりました。

桜島のように毎日噴火している火山ではなく、むしろ昭和54年の噴火が
あるまでは数千年遡らなければ噴火の痕跡がないほど大人しい山でした。
御嶽では、その後昭和59年に起きた長野県西部地震による山体崩壊で
29名の死者・行方不明者を出す災害が起きています。
(この地震に関しては、南東に造られた「牧尾ダム」による御岳湖が
地殻に圧力を加えたために起きたとする説があります)

一昨年夏、GANREFのワークショップで御嶽山北東の開田高原へ行きました。
昨年夏にも、再びペルセウス座流星群の撮影のため訪れた後、
御岳湖の上流にある俗に「自然湖」と呼ばれる場所へ立ち寄りました。
ここは山体崩壊で川をせき止めてできた湖で、水面から沢山の
森林の先端が立ち上る独特な景観で知られるポイントです。

静岡からは、開田高原へも片道5時間ほどもかかるので
おいそれとは行けない場所ですが、大変気持ちのいい
まさしく高原らしい景色と空気が印象的でした。
可能であれば今年も晩秋の11月に足を運ぶつもりでしたが
この先の噴火や土石流の可能性次第ではしばらく近寄れないかもしれません。

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2014/9/23 11:10 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
24mm相当 プログラムオート(f/11 1/400秒 -1.3EV) WB:5200 ISO:200 Vintage 久能山東照宮


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2014/9/23 12:36 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
80mm相当 プログラムオート(f/7.1 1/500秒 -1.3EV) WB:5200 ISO:200 Vintage 久能山ロープウェイ


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2014/9/23 9:56 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
24mm相当 プログラムオート(f/3.5 1/100秒 -0.3EV) WB:4700 ISO:200 Vintage 旧マッケンジー住宅


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2014/9/23 12:13 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
24mm相当 プログラムオート(f/7.1 1/500秒 -0.7EV) WB:5500 ISO:200 Vintage 久能山東照宮


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2014/9/23 15:00 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
300mm相当 プログラムオート(f/5.6 1/500秒 -0.3EV) WB:5000 ISO:200 Vintage 玉露の里


既に亡くなった方も判明しました。
行方不明者や救出を待つ人もいるようで、大変な災害になりました。
山頂に人がいる山でいきなり噴火したのですからたまりません。
富士山を初め多くの「活火山」に関わる人々の間でも、今回のような
予兆のない突然の噴火に大変な衝撃を受けていると伝えられています。

では私たちはこのような災害にどう備えたらいいのか。
山に登るのをやめたらいい?
でも富士山が噴火したら都内にも数センチの火山灰が積もって
予測もできないほどのパニックを引き起こすと言われています。
雪のように溶けず、簡単に雨で流れず、飛行機は飛べず
発電所は止まり、ガラス質の火山灰を吸い込んだり
目に入れたりして野戦病院状態に、などなど

山麓の御殿場や裾野では1m近い降灰に見舞われ、
首都圏全域にも数ヶ月~数年に及ぶ影響をもたらします。
地震も恐ろしいけど、火山の噴火は大変広範囲に
深刻な被害をもたらし、観光産業をはじめ大打撃を受けるでしょう。

私が子供の頃の富士山は「死火山」あるいは「休火山」と言われました。
しかし昭和54年の御嶽山の噴火以来、「活火山」以外の呼称がなくなりました。
私たちはいつ噴火するかわからない火山と隣りあわせで暮らしています。
いつ揺れだすか分からない地面の上で暮らしています。
いつ襲いかかるか分からない海や川に寄り添って暮らしています。

月並みな言い回しですが、自然をナメれば必ずしっぺ返しを食らいます。
それでも人類は原子力に頼ろうとしている愚か者です。

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