かっぱのあしあと

GANREF 飯島裕先生の星景ゼミ その参 

できることなら夜明けが来ないで欲しい、
そう思えるほどの素晴らしい星空は朝焼けの空に消えました。
山荘に着くと、冷え切って疲れた体が思うように動かせません。
瓶に残ったワインを飲み干してみても変わらず。

「とりあえず一旦寝よう」ということになって、
午前7時ごろ部屋に戻り布団に潜り込んだものの、
下がりきった体温で布団が温まるのにも時間がかかります。
10月でこれですから真冬はどうなることでしょうね...

さて目が覚めてみると、なんと9時!
2時間も寝てしまっては早朝の景色も楽しめなかったと後悔。
でも朝まで目一杯活動できたからそれもいいかも。
食堂からは朝ごはんの香り、まだ眠気の覚めないまま
少しずつ食事をするうちにようやく朝が来たんだと実感しました。

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ドームを開けて風通し♪

過去二回のワークショップでは、夜の間ほとんど星が見られなかったのに
仮眠から開けて朝が来ると嘘のような快晴という悔しいパターンでした。
今回は夜半からずっと最高にいいコンディションに恵まれました。
標高の高い入笠山らしい抜けるような青空が気持ちいい。

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本来なら月が昇るまでの間使う予定だった天文ドーム。
その時間帯は霧がかかってしまったので、朝になってから
風通しも兼ねて見学させていただきました。
3畳ほどしかない狭いドームは手作り感満点の木製です。
ゆっくりとスリットを開けると、眩しい朝日が差し込みます。

口径35センチもあるシュミットカセグレン望遠鏡や
これ一本だけで70万円もするタカハシの13cm屈折望遠鏡などが
赤道儀界の「神」と崇める三鷹光機製赤道儀に同架しています。

かつては自宅にドームなんて夢のまた夢だったものです。
今でも相当なお金持ちでないとまず無理でしょうね。
赤道儀が載っている土台は家屋から独立していて、
地盤の基礎から十数mの高さの先に赤道儀を設置すると言う
かなり独特な構造をしているためです。

さてこの後ワークショップ(先生は「遊び」と呼んでます)を
締めて一同解散となりました。
しかしせっかくここまで来たので、以前から行ってみたかった
蓼科方面へナビをセットして向かいました。

2013103003.jpg
2013/10/27 13:08 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
50mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/100秒 -1.7EV) WB:5300K ISO:200 i-Finish

日本画の大家 東山魁夷氏の作品「緑響く」のモチーフとされた
「御射鹿池(みしゃかいけ)」は、元々冷たい湧水を温めて
農業用水として利用するための溜め池です。
しかし湖面に映りこむ美しい光景が人気を呼び、
ちょっとした観光スポットとなっておりこの日も大勢の
観光客が立ち寄ってはカメラを向けたりして楽しんでいました。

2013103004.jpg
2013/10/27 13:22 OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO 14-150mm F4-5.6
62mm相当 絞り優先AE(f/8.0 1/50秒 -1.3EV) WB:5300K ISO:200 Natural

湖畔のカラマツなどが紅葉して美しい輝きを放っていました。
酸性が強く魚の住まない池には波紋が起こることもないため
このように風さえなければいつまでも映りこみを眺められます。

この後は少し北側にある横谷渓谷へ。
乙女滝から王滝へかけての渓谷や紅葉が楽しめるスポットです。
でもこの日はまだ紅葉が中途半端だし、団体の観光客が
滝の前を占拠して思うように撮影もできません。
少しだけ散策しているうちに3時を回ったのでクルマに戻り帰途に。

2013103005.jpg
あの富士山の向こうまで帰らなければ...orz

しかし中央道に乗ったとたんからずっと続く大渋滞。
途中で一般道へ降りようとしましたが、ゆっくりでも動いていれば
高速道路を使う方が早いので我慢してノロノロとクルマを転がしました。
やっとのことで身延みちへ入り、新東名経由で自宅へ着きました。

クルマを降りて見上げた空にも星が輝いていましたが、
その空は夕べ見たあの素晴らしい光景とは全く違うもの。
またあの星空に遭いに出かけてみたくなる一夜でした。

素晴らしいワークショップを楽しませてくださった飯島先生や
オリンパスの小笠原さん、GANREF関係者の皆さん、
そして山荘の管理人さん、そして参加したGANREFメンバーの皆さんに
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

今回のワークショップは幸いにして実写時間を多く取れたため
先生の詳しいレクチャーなどはあまりありませんでした。
また今回の参加者はみな星景写真の経験者らしく、
いわゆる基礎講座的なお話も不要と言うことだったわけです。
それでもお話の端々で聞けたTips的なポイントを次回以降ご紹介します。

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