かっぱのあしあと

忘却の生き物 

「まだ2年しか経っていないのか」
「もう2年も経ってしまったのか」
皆さんはどちらを感じましたか。
私は後者です。

2年も経ったのに、依然として多くの人々が元の生活を取り戻せません。
元の住まいに戻ることすらできません。
一体私たちは何をしてきたのか。
本当に悔しくて、悲しくて、申し訳なく思います。

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今日は朝から震災を扱う番組が続いています。
そこに映し出される現在の光景は、あの2年前の直後と変わっていません。
なぜこんなことになったのか、なぜいつまでもこんな状態なんだ。
時々番組を見ていても、今では「この言葉」(↑)すら見つからなくなってしまった。

あの掛け声はなんだったんだ。
単なる我々の自己満足でしかなかったのか。
あの震災直後の買占めや自粛「ムード」はなんだったんだ。
いくら格好いいようなことを言っていても、2年も経った今だに復興できないじゃないか。

安倍政権に何を期待する?
「経済」「外交」「福祉」「エネルギー」...  「復興」は後回し。
助け合おう、支え合おう、絆を作ろう。
なんだ、「言ってみただけ」じゃないか。

昨年の追悼式典では天皇陛下が国民への期待を述べられました。
「国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくよう
たゆみなく努力を続けていくよう期待しています。」

私たちはこの期待に応えてきたといえるのか?
再び原発ありきの世界へ戻ろうとしている。
そしてまた悲劇を繰り返そうとしている。

今年の陛下のお言葉です。

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本日、東日本大震災から2周年を迎えるに当たり、
ここに一同と共に、震災によりかけがえのない命を失われた多くの人々と
その遺族に対し、改めて深く哀悼の意を表します。

 2年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う大津波により、
2万人を超す死者、行方不明者が生じました。
震災後に訪れた被災地では、永年(ながねん)にわたって人々が築いてきたふるさとが
痛々しく破壊されており、被災者の悲しみはいかばかりかと察せられました。

一方、この厳しい状況の中、被災地で、また、それぞれの避難の地で、
気丈に困難に耐え、日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、
この人々のことを、私どもはこれからも常に見守り、この苦しみを、
少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています。

 この度の大震災に際して、厳しい環境の下、専心救援活動に当たった
自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者、
多くのボランティア、そして原発事故の対応に当たった関係者の献身的な努力に対し、
改めて深くねぎらいたく思います。

 諸外国からも実に多くの善意が寄せられました。
物資や義援金が送られ、また、救援の人々も多数来日し、日本の救援活動を助けてくれました。
また駐日外国大使など日本に住んでいる外国人を始め、災害発生後の日本を訪れる
多くの外国人が、被災地に赴き、被災者を励ましてくださっていることに感謝しています。

 この度の津波災害において、私どもは災害に関し、
日頃の避難訓練と津波防災教育がいかに大切であるかを学びました。
この教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います。
今後とも施設面の充実と共に、地域における過去の災害の記憶の継承、
日頃からの訓練と教育などにより、今後災害の危険から少しでも多くの人々が
守られることを期待しています。

危険な業務に携わる人々も、この度の経験をいかし、身の安全が確保されることに
工夫と訓練を重ねていくよう願っています。

 今なお多くの苦難を背負う被災地に思いを寄せるとともに、
被災者一人びとりの上に一日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い、
御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。

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昨年のような原発事故に触れる部分がほとんどなくなってしまいました。
せめて原発なければもっと早く復興が進んでいたのは間違いありません。
原発がなければ元の住み慣れた土地で新しい家を建てていたでしょう。
原発さえなければ風評被害も瓦礫の押し付け合いもなかったでしょう。
なのにまた再び原発に依存しようとしています。

反原発を訴えた政党は負け、原発を稼動してでも経済を優先する政党を国民は選択しました。
私たちは愚かな生き物。
忘却することで進歩した気になって、また失敗を繰り返す。

せめてできることから始めよう。
とにかく死なないこと。
命さえあれば、辛いかもしれないけど何とかなるさ。
同じ過ちを繰り返しては、犠牲者や被災者に申し訳ないでしょう。
今からでも、よく考え、話し合い、行動し、より良い方向へ歩もう。

来年の今日は何を考えているのかな。
「復興を遂げました」っていつになったら言えるのかな。
いつになったら人間は忘れることを忘れられるのかな。


震災で亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します。

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