かっぱのあしあと

年を跨ぐということ 

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これは毎年朝霧高原で掲げられる鯉のぼり。
今年は「がんばろう日本」というメッセージが添えられていました。
あの震災から2ヶ月近くたっていましたが、これを見て
改めて支援の必要性と萎れかけていた心に光が射しました。

「今年はこんな年だった」
「来年はいい年になるといいね」

人は年を跨ぐたびに過去の記憶をリセットしてしまいます。
過去はどんどん遠くへ去ってしまい、
近い未来へ漠然とした期待を抱き続けます。

でも忘れてはいけないことが多すぎた一年でした。
あれほど安全といわれて「真に受けて」きた原発の崩壊。
それによる想像を絶する広範囲そして長期にわたる影響。
「想定」という曖昧な基準で安全と危険に境界線を記した過ち。
信じていたはずの堤防を越えて襲ってきた大津波。

直接の被害のない地域で姿を消した乾電池や飲料水。
長期に渡る停電がもたらす広範囲な影響。
液状化の脅威と「被害想定」の信用度。
いかに日本の産業が微妙なバランスの上にあったか。

自粛という心遣いと経済の駆け引きに見るエゴ。
メディアも「専門家」も信用できないと分かったこと。
そのメディアを利用してまで国民を騙してきた原発政策。
いつの間にか私たちは原発なしには暮らせないこと。
やっぱり原発は危険だったこと。
そしてみんな自分のことしか考えていなかったこと(例外はある)。

年末は震災総集編とばかりに撮り溜めた映像のパッチワーク。
そして「よいお年を~」と手を振ってお別れ。
明日になったら過去の出来事にしかならないんだろうな。
あとは毎年㋂11日に思い出したように取り上げるだけ。

「がんばろう日本」
いつから聞かなくなったっけ。
流行語大賞にもならない。
原発は再起動に向けて準備中。
震災や原発の現実に背を向けて明日のことだけ考える。
またあの禍根は繰り返すのだろうな。

人は忘れることで幸せを感じらることもある。
でも忘れてはいけないことがある。
「がんばろう日本」
あのときの気持ちは忘れてはいけない。

訪問ありがとうございました。
よいお年を。
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