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かっぱのあしあと

横浜はほしいモノにあふれてる 




「CP+ 2019」 お次はオリンパス。
先ごろ「Pen-F」のディスコンが伝えられ
ブース全体ではOM-D一色と言った感じでした。


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特に新発売の「E-M1X」推しでした。
激しい動きへの追従AFや強力な手ぶれ補正、ライブNDなどをPR。
手持ちハイレゾショットやインテリジェントAFを解説する展示では
実際に実機で体験できるほか、多くのスタッフが親切に解説してくれます。

その前に先ごろ発表された「M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3」を手にしました。
持参した「M.ZUIKO 12-100mm F4 PRO」と比べ大きさは同じくらい、
質感はやはり樹脂ボディなのでPROレンズほどではありません。
400mm相当でも手ぶれ補正の強力なOM-Dなら十分使えそうです。
しかもオリンパスらしく結構寄れるので実用性も高いと思われます。


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さてE-M1Xを手にしての個人的な印象です
・「大きい重い」と言われたが実際にはそれほど大きくない
・グリップはE-M1 MarkIIより太く握りやすい
・ボディに埋め込まれたコマンドダイヤルは操作感がイマイチ
・EVFはE-M1 MarkIIより若干ワイドながらあまり差が無い
・背面のジョイスティックは思いのほか快適
・バッテリーを2本内蔵可能&USB充電対応なので、
  2本を内蔵した状態なら2時間ほどで一気に充電できて便利
・5000万画素相当の手持ちハイレゾは意外なほど「使える」
・NDフィルター不要(?)となるライブNDは画期的だ

バッテリーグリップ一体としたのは、やはり「クライアント対策」
プロの現場ではE-M1 MarkIIでもイヤな顔をされるとか。
私は普段E-M1 MarkIIに縦グリと40-150mm F2.8 PROを
付けて使うコトが多いので、E-M1Xの形状・重さは苦になりません。
あとは価格の問題ですが、さて。。。


また、気になっていた新しい双眼鏡「8x42 PRO」も試用しました。
私が使っているニコンの「MONARCH7 8x42」は視野が8度と広いものの
周辺で像がボケるといった悩みがありましたが、オリンパスのは
視野が7.5度ながら周辺までシャープでとてもクリアな視界です。

ちなみにCP+会場内では意外なほど双眼鏡の展示が多かったです。
しかしアマチュアカメラマンや天体写真愛好家の中では、
実は双眼鏡を持つ人は案外少ないものです。
写真を「撮る」行為と目で「見る」行為の違いでしょうか。
本当にいい双眼鏡はカメラレンズ同様に高い技術が要るものです。

それともうひとつ、会場内でカメラを提げている人を見ると、
案外オリンパスユーザーが多いのに驚きました。
勿論キヤノンやニコンの比率の方が高いのですが、
様々な撮影現場で目にする印象と違いを感じました。


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野鳥&天文ファンに根強い人気の「ボーグ(BORG)」(TOMYTEC)
元開発者の中川昇氏が退社した影響が懸念されましたが、
中判対応補正レンズなど意欲的な新製品を展示しています。

個人的に注目したのは大人気だった「71FL」の後継となる「72FL」
開発は以前から行っていたものの71FLが異常に大人気となり
72FLの発表を待たずに在庫がなくなってしまったらしいです。
でも今回の発表で再び中核モデルとして人気になるでしょう。

レンズは完全新設計で、フィルムや眼視にも対応した71FLと違い
デジタルに特化したため周辺での青ハロ抑制などに効果があるとか。
ただし野鳥や風景では差がほとんど分からないので主に天文対象向け。
レンズのみも販売(ただしラッパは無し)するので71FLユーザーも注目です。
特に専用レデューサー【7872】はデジタル設計のため
この「72FL」との組み合わせの方が高画質を得られるそうです。

基本スペックは71FLと同じ400mm F5.6、価格は若干上がります。

ちなみに現在セット商品のほとんどが無在庫状態。
今発送しているのが昨年9月ごろの注文者向けで、
それ以降「今期(3月まで)の入荷は絶望」だそうです。
しかし4月過ぎには入荷が見込めるので予約だけは必要と。


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サイトロン(SIGHTRON)のブースも面白い展示がありました。
私も愛用する自動導入経緯台AZ-GTiに似た架台に、
太陽望遠鏡を載せた「太陽専用自動導入望遠鏡Solar Quest」です。
よく似た形状ですが全く別の機種で、電源スイッチオンだけで
自動的に太陽を探し視野に導入してくれます。

望遠鏡はアリガタで固定しているので他の太陽望遠鏡も載りそうです。
近日発売予定で価格は5万円台辺りになるとか。
お子さんなどを対象にした太陽観測会とかで活躍しそうです。
日本ではあまり話題になりませんが、晴天率の高い欧米では
太陽専用望遠鏡は根強い人気があり、このような製品が
開発されたのだろうと思われます。


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そしてお約束のサービスショット(マウスコンピューター)。
所々に黒山の人だかりが出来ている場所は必ずこの光景です。


今回初めてCP+を訪れましたが、予想以上に大変でした。
駐車場の混雑を見越して早めに着いて開場の列に並びました。
しかしそれ以上に会場内を歩き回るのに疲れた次第です。
片づけが始まった終了時間までいたものの
結局じっくりと見られた展示はごくわずかでした。

うるう年となる来年は2月27日から3月1日まで開催します。
オリンピック直前ということもありどんな景色になるのか
期待と不安交じりで待つことになりそうです。
次回も訪れるのかは、出展内容次第ですね。


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[edit]

アイラブU 



今回初めて「CP+」を訪れましたが、
想定以上の疲労度の高さに見舞われました。
あの広大な展示場の中だけで2万歩近く歩き回り、
「蛍の光」が流れ出す頃には歩行も困難でした。
何より尋常でない人出でブースを探すにも一苦労。
やはり1回だけで全部を見通すのは無理です。
予め見たいメーカーを絞らないとでしたね。

特にニコン、キヤノン、パナソニック、ソニーの
フルサイズミラーレスメーカーのブースは
カメラに触るだけで30分待ち、勿論オールスルー。
とりあえずオリンパス以外では天文関係に絞りました。


まずはビクセン。
今年創立70周年ということで力が入っています。
天文関係では唯一専門家のセミナーがあります。
とりわけ気になっていた「ポラリエU」に注目です。


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大きさは結構コンパクトで、初号機の740gから590gへ軽量化。
単3電池を2本から4本内蔵可能になったにかかわらず
ボディの容積は電池1本分未満の増加に抑えています。
ウォームホイールなどの駆動系は初号機と共通なので
追尾精度はほぼ同等ながら、ベアリングの間隔が広がったので
極軸を支える強度は大幅に増しています。

しかも初号機で問題だった本体下部の設置面が大きくなって
より安定性を強化し、なんとアルカスイス互換形状化しました。
これにより工夫次第で三脚との接合がしやすくなります。
ただし新型の微動雲台との接合は、従来のポラリエと同じように
あらかじめねじ込んだ「コマ」を横からネジで締めるだけです。
この辺はアルカスイス互換の構造にできなかったのでしょうか。

ステージを固定するネジが見えますが、これまでは
力が入りにくい構造だったのをコインや六角レンチでも締められます。
またノブが本体から外側にあるので手でも力を入れやすいです。


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その微動雲台ですが、手にした感覚ではポラリエU本体より重いです。
造りはしっかしているものの高さもかなりあり三脚の接合面から
カメラの位置が高くなってやや不安定さを感じます。
微動雲台の底面には3/8ネジがあってカメラ三脚のほか
ビクセンのAPP-TL130三脚にも固定できます。
全体としてはもう少しコンパクトにして欲しかったです。

極軸合わせはこれまで本体の右上隅の覗き穴を使いました。
しかしこれでは利き目次第では使いにくいため
着脱可能な外付けタイプとしました。
(本体の上に乗った黒いパーツ~初号機にも乗ります)
極軸望遠鏡も軸内にはめ込んでいたものが、
他社のポタ赤に見られるように本体の外側に装着します。

本体には新たにオートガイダーとシャッターコントロール用に
端子がつき、さらにスマホとWiFi接続して回転速度を調整できます。
雲台を取り付けるステージは勿論、その下の回転ハウジングも
新型は外すことができ、パンベースクランプなどを直接装着できます。
このセットのように極軸周りのバランスさえ取れば300mmクラスの
鏡筒でも数分間のノータッチガイドができるそうです。

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大変見にくいのですが、こちらが主な仕様の比較です。
耐荷重や具体的な追尾制度、価格はまだ未定だそうです。
また来場の声を聞いて改善するため製品版は変更されます。
ただWiFi搭載などのため初号機よりは若干高価になるとか。
さて買い替えの必要はあるのか、今のところは微妙ですね。
本体はコンパクトなのに微動雲台や極軸望遠鏡など
周辺パーツが結構かさ張るしWiFiによる機能も限定的です。


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<左から飯島裕氏、中西昭雄氏、山岳写真家村田一朗氏、リコーの山本勝也氏、星景写真家の北山輝泰氏>

今回のビクセンのブースはセミナーを充実させたそうです。
これは星景写真家中西昭雄氏のセミナー後の特別対談。
「なぜ星を撮るのか」など興味深いお話を聞けました。
登壇者の皆さんに共通しているのは「とにかく星を見る」こと。
最近は撮影にばかり拘ってしまい、生の星の光を見ない人が多い。
自然の中に身を置いて星の輝きに心を奪われる、
そんな体感を忘れないで欲しいと訴えます。

まずは個人的に興味のあったビクセンのレポートでした。
最後にセミナー内で紹介されたゴッホのことばです。


「自然が本当に好きなら、あらゆるところで美を見出せるだろう。
美しい景色を探すな。景色の中に美しいものを見つけるんだ。
絵を描き始める前に、すでにそれは私の心の中に形作られている。
『絵になる風景』を探すな。よく見ると、どんな自然でも美しい」




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意外と知らないもの 

さて「出張!無料クリーニングサービス」での講座、
午前の一回目はオリンパススタッフによるクリーニング術です。
先着10名には実際のキットを使って自分のカメラを
クリーニングする体験が行われましたが、
私は開場後に入ったので途中から傍聴しました。

手にしたカメラがミニチュアに見えるような立派な体格の
スタッフさんが汗だくになりながらの解説です(笑
ところでカメラの手入れや保管法、正しい知識って意外と知らないものです。
今更カメラ雑誌には載っていないし、ネットでも諸説紛々で
実際のところ、十人十色なのではないでしょうか。
そういった意味でもこのような講座は参加してみる価値があります。

例によってまとまらないので箇条書きで並べていきますね。

・メディアスロットはブロアで吹かないこと。
 ゴミをボディの奥に押し込んでしまうので、ブラシで優しく払い出すのが正しい。

・マウントは金属にグリスが浸透しているので付け足す必要はない。
 めん棒(化粧用の毛羽立たないヤツ)で汚れを拭き取るだけで良い。
 マウント内の接点も着脱のたびに擦れているので、
 金属粉を取り除く程度に拭き傷めないよう優しくやる。

・クリーナー液は外装に使わない。
 ゴムの部分が傷んで防塵防滴が損なわれることもある。

・グリップなどゴムの外装は加水分解してべた付くが、べた付きを無理に
 擦って落とそうとしても無理で、部品の交換しか対応できない。
 逆に乾燥して白い粉が拭いたようになる場合には、
 ハンドクリームなどを少量摺り込む事でなじませることができる。

・レンズは前玉を上にして保管する。
 下にすると、後玉のホコリなどが内部へ落下して入り込んでしまう。
 また重いレンズでは内部のカムに加重がかかり故障の原因になりうる。
 横向きで置くのはいいが、転がらない工夫が必要。

・レンズを拭く際はシルボン紙を畳んだもので中央から
 「の」の字を書くように中心から周辺へ拭き取る。
 クリーナー液は余分に付けすぎないようシルボン紙の束に吸い取らせる。
 シルボン紙はどんどん交換して繰り返し使用しない。

・レンズの周辺部は先を尖らせた割り箸にシルボン紙を巻きつけ
 数ミリ持たせた先端の余裕の部分で拭き取る。
 最後に離すところでは筆で「払う」ように。

・内部のセンサーは決して触らないこと。
 万一破損すると大変な修理代がかかる(工賃も高いらしい)。
 またセンサー式手振れ補正なので拭こうとすると動いてしまう。

・前玉に比べ後玉の方がコーティングが弱いので拭き取りに注意。
 後玉が奥まったレンズは、シルボン紙を巻いたスティックを使う。

・カメラにブロアを使う場合、マウントを下に向けて行う。
 上向きで行うとゴミを内部に押し込んでしまう場合がある。
 また絶対にスプレー式のエアダスターは使わないこと。
 非常に繊細なシャッターやセンサーを簡単に破壊してしまう。

・樹脂製のレンズフードはレンズ側との摺り面をブラシで擦りブロアを使う。
 砂などが入っていると磨耗して次第に着脱が甘くなってしまう。
 
・樹脂製のキャップやフードは水洗いしてもOK。
 ただしフロントキャップはバネが入っているので避けること。

・クリーニングを行うときは基本的に素手で行う。
 手袋は感覚が鈍ってレンズなどを落としやすく、毛ボコリが立ちやすい。
 また最初によく手を洗っておかないとかえってレンズを汚してしまう。

・カメラやレンズの保管には高価な防湿庫でなくても、
 衣装ケースに除湿剤(「水とりぞうさん」など)を入れておけば十分。
 むしろ乾燥しすぎはグリスが割れてしまうので避ける。

・カメラバッグ内のメンテは掃除機でゴミを吸出し、逆さにしてはたく。
 水洗いは意外ときれいにならず、型崩れを起こしやすい。

え~とまだ他にもあったかもですがメモできたのはこの程度です。
でもキャップの水洗いとか、前玉を上にして保管するなどは
私も知らないことだったので聞いてよかったです。

オリンパスには定評のあるクリーナー「ハイパークリーンEE-3310」があります。
これとシルボン紙(非売品)のセットで1000円にて販売を行っていました。
こちらも人気であっという間に売切れてしまいそうでした。

さて次回は佐々木啓太先生の講座をご紹介します。

[edit]

只ほど嬉しいものはない 

以前この記事でもご紹介しましたが、今日静岡駅北側で
オリンパス クリーニングキャラバン第2弾 in 静岡
「出張!無料カメラクリーニングサービス」が開催されました。
静岡のような地方都市ではなかなか直接メーカーのサービスを
受けるのが困難なだけに格好の機会になります。

でも今回の主な目的はプロカメラマンの佐々木啓太先生による講演です。
佐々木先生はスナップ写真を中心に、カメラの機能を活用した
楽しい「街角写真」で大変人気のある方で、今回の講演では
レンズの使いこなしなどのお話を伺えるとあってとても楽しみでした。

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会場は駅前のビルの一室で、あまり広さはありません。
しかしその室内に、開場直後にもかかわらず大勢のオリンパスユーザーが
ごったがえしていて、若干想像してはいたもののその熱気は凄かったです。
早速受付でカメラとレンズのクリーニングを依頼します。
今回はE-M5ボディとM.ZUIKO 14-150mm F4-5.6をお願いしました。

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入場時には、粗品としてオリンパスカメラの1/3ミニチュア
「ガチャガチャ」シリーズを一個ずつ箱の中からくじ引きで選びます。
さらに予めクリーニングを予約したユーザーには、もれなく新宿中村屋の
「瑞光」文字入りの特性月餅のプレゼントがありました。
月餅は直径7cmほどの小振りなものですが、「小豆餡」と「木の実餡」の二種類。

仕上がりを待つ間、奥の講演会場で行われているオリンパススタッフによる
カメラおよびレンズのクリーニング講座を傍聴しました。
終わる頃にはクリーニングが出来上がったのですが、
レンズの内部に入ったチリは除去できないためメーカーに
送って欲しいとのことです(修理代として7000円とか)
できればその場で修理を受け付けてくれたらよかったのですけどね。

昼になって、今度は佐々木啓太先生の講演が始まります。
やや早めに会場入りしたものの、あっという間に満席に。
講演が始まる頃には立ち見も含め40人以上の受講者が集まりました。

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前半は「レンズ使いこなし講座(望遠編)」後半は「同(標準・広角編)」です。
各1時間ほどの予定も、佐々木プロのお話が白熱してタイムオーバー。
実際の作例と使ったレンズを絡めての大変分かりやすく楽しい講演でした。
ただ、ご自身も「啓太のTVショッピング」と冒頭から仰るとおり
至るポイントごとにオリンパスカメラやレンズのおススメトークになりました。

後ろにあるショップコーナーでは、オリンパスオンラインショップの価格から
クリーニングキャラバン特価としてさらに10%引きで販売されています。
(「アウトレット」販売と案内にはありましたが、実際は通常の新品を
会場限定価格で販売するメーカーによる直接販売でした)
実際に、キタムラやヨドバシのネット価格より安い価格で大変お買い得でした。
私もM.ZUIKO 45mm F1.8に手が出そうになりましたが、今月はスマホで
散財したので来月に出るであろう同25mm F1.8との一括購入まで持ち越しました。

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講演の合間には、佐々木先生が執筆された書籍「フォトグラファーが教える
オリンパス OM-D E-M5 撮影スタイルBOOK」(技術評論社刊)の限定販売。
しかし用意した10冊は瞬時に売り切れたので、私は持参した同書にサインをお願いしました。
先生はわざわざ「サインセット」を出してきて、その場で毛筆でご署名いただきました。

先生の軽妙なお話は楽しいのですが、やはりプロの口から直接聞ける話というのは
大変貴重であるとともに実践的でとても役に立ちそうなことばかりです。
写真の学び方にはいろいろありますが、本やネットの記事は
直接聞けるお話の1/10程度の内容しか掲載されていないと感じます。

カメラもキレイになって、記念品ももらえて、プロの話も聞けて、
格安で商品まで買えるチャンスと盛りだくさんなキャラバンでした。
なんといってもこれらが「ロハ」だというから驚きです。
さすがにユーザーの多いN社やC社では難しいかもしれませんが、
こういったユーザーサービスは継続して欲しいですね。


講座の内容は次回以降にご紹介する予定です。

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使えるヤツか 

携帯電話にカメラが付くようになったのは、2000年ごろ
J-PHONE(現ソフトバンク)が出したカメラ付き携帯だとされています。
「写メ」という言葉も生まれ、現在に至るまで定着するようになり、
今日では携帯電話やスマートフォンで撮影した画像や映像が
報道でも活躍するほどの影響力を持っています。

しかし私はというと、当初から携帯電話のカメラ機能には懐疑的で
スマートフォンに換えた後でもカメラ機能はほとんど使いませんでした。
たとえ旅先でのメモ代わりであっても必ず持参したコンデジで撮ります。
理由は、当初のカメラの画質が実用的でなかったこと、
撮影した画像をパソコンで利用するために転送するのが面倒だったこと、
撮影操作(露出補正やズームなど)がやりにくかったなどがあります。

「写メ」が流行りだした頃にはズームレンズを備えたコンデジも登場し、
200万画素を超える画素数などで圧倒的に携帯電話より高性能です。
カードリーダーやUSB接続で簡単に画像転送もできます。
しかし昨今ではエントリークラスのコンデジは完全に
スマートフォンに凌駕され、各メーカーも開発の見直しを迫られます。

さすがにこうなると、電話のカメラ機能を無視することもできなくなります。
今頃何をやってるんだと言われそうですが、今更ながらスマホの
カメラ機能がどの程度使えるか試してみようと思いました。
もし十分な性能や機能があるのなら、コンデジを別に持ち歩く必要もなくなります。

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このスマートフォン(au AQUOS PHONE SERIE SHL23:SHARP製)で撮影した画像です。
一般のデジタルカメラとアスペクト比が異なり、16:9で記録されます。
一見すると近景の質感や遠景の解像感も十分ありそうですね。
中心部分を200%程度に拡大して切り出してみました。

2014011402.jpg

元の画像データは3840x2160ピクセルで焦点距離は4.1mm、絞り(?)はf/1.9固定、
シャッター速度が1/681秒、中央部重点測光のようです。
横方向はフルサイズで28mm相当ぐらい、縦方向は35mm相当ぐらいの広角で
比較的使いやすい焦点距離だと思います。
ズーミングは可能ですがいわゆる電子ズームなので望遠撮影ではありません。

遠くに見える建物はまずまず解像しているし、大きくプリントする使い方は
想定されていないと考えると、単独で見れば実用になるかと思われます。
黎明期の携帯電話のカメラとはまさしく雲泥の差といえます。
これならコンデジの代わりになるのだろうか?
そこで同じ1600万画素を持つデジタル一眼カメラでも撮影してみました。

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こちらはオリンパスE-M1にM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROレンズを使い
同程度の範囲を撮影した画像から切り出したものです。
さすがにマイクロフォーサーズとはいえ本格撮影に対応するカメラです。
解像感は勿論、遠近感や発色に至るまで別格といっていいでしょうね。
スマホのカメラは曇り空が白とびを起こしてしまいましたが、
E-M1ではちゃんと諧調を残すし、ダイナミックレンジでも大変有利です。

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そしてこちらがニコンD4にAF-S 24-70mm F2.8を使って撮影した画像です。
それぞれ純正のソフトでRAW画像からJPEG現像したので画像補正も効いています。
仔細に見ると、遠景の建物ではE-M1の方がくっきりしていて解像感が高く感じます。
しかし高いビル(NTT docomoビル)の向こうにある山の描写では
D4の方が解像感は豊かで、docomoビルの上の鉄塔も同様です。

もっともここまで拡大しなければマイクロフォーサーズでも十分ですね。
またスマホの画像も、小指の爪の半分ほどしかないセンサーにもかかわらず
2Lサイズ程度のプリントなら綺麗に見えるくらいの画質はありそうです。
問題はダイナミックレンジが狭く諧調性が狭いので画像に奥行きが出ないため、
被写体の選び方や撮影の仕方に注意が必要になりそうです。

ではコンデジの代わりに使えそうか?
答えは次回にて...

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