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かっぱのあしあと

熱帯夜の過ごし方 




もうホントに連日「命に関わる暑さ」
昼間は日陰で動かないのに汗が噴き出します。
夜になっても気温は下がらず、エアコンを使っても
タイマーが切れたとたんに室温が30度超えで目が覚めます。
コロナの有無に関わらず「不要不急の外出」はできません。

せめて夜間なら活動できるだろうかと出掛けてみました。
前回は大井川上流の川根だったので、今回は南天が
臨める御前崎の灯台西側ポイントです。
御前崎は海風が入るので市街より数度気温が低めなのですが、
さすがにこの猛暑では深夜になっても車載気温計は30度。

この日は雲ひとつない晴天でしたが、猛烈な湿度と
無風状態のため霞がかった視界なのは惜しかったです。
また気温が高いのでカメラのノイズが多めに出てしまいます。
しかも頻繁に給水しても渇きを覚える陽気で大変でした。


御前崎
2020/8/15 21:23 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye
16mm相当 マニュアル露出(f/2.0 50秒) WB:5300K ISO:1600 Natural 御前崎


もともと夏の銀河は賑やかで美しいのですが、
今は明るい木星と土星がさらに花を添えています。
対角線魚眼は地平線が丸く歪むものの、
逆に空の星座は周辺でも歪みが少ないのが特徴です。



御前崎
2020/8/15 22:15 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye
16mm相当 マニュアル露出(f/2.0 120秒) WB:5300K ISO:1600 Natural 御前崎


低空は薄い靄と周辺の明かりがあって露出を稼ぎにくい一方で
上空はこのロケーションでもそこそこ暗いため露出をかけられます。
南天の銀河もいいのですが、この「夏の大三角」も見応えがあります。
明るい星雲星団が多く双眼鏡で眺めても星がいっぱい見えます。



御前崎
2020/8/15 21:51 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
28mm相当 マニュアル露出(f/2.8 90秒) WB:5300K ISO:1600 Natural 御前崎


天の川のクライマックスは銀河系の中心方向。
薄い雲のように見えるので、昔の人はまさか無数の
星々の集まりだとは思わず「Milky Way」と名づけたんですね。

いつもならこうして星景を撮っていると気になるのが飛行機の光跡です。
点滅しながら横切るので画面に点線を描いてしまい困るのですが、
この日は気が付くとほとんど飛行機が上空を飛んでいません。
国際線がほとんど飛んでおらず、国内線は深夜に飛ばないので
光跡を気にすることなく撮影が続けられました。

星景屋には嬉しいのですが、いつまでもこの状況が
続くことは必ずしもいいことではないのでしょうね。
ちなみに飛行機が空を横切る時は、双眼鏡で追って見ます。
星々の中を飛ぶ宇宙船のようで幻想的な眺めです。



御前崎
2020/8/15 22:45 OLYMPUS E-M1 MarkIII + BORG55FL + F3.6REDUCER
200mm F3.6 マニュアル露出(120秒) WB:5300K ISO:1600 Natural 御前崎


冬のオリオン大星雲(M42)と並んで写しやすい夏の散光星雲です。
上の小さなのが三裂星雲(M20)で下の大きいのが干潟星雲(M8)
天の川のメインストリートにあり、双眼鏡で流しても見応えがあります。

盆休みが過ぎると夏の星空も西へ傾き見頃を終えてゆきます。
秋の星空は明るい星が少なくてやや寂しい季節なのですが、
実はカシオペア座辺りの銀河やアンドロメダ銀河など
意外と面白い対象があるし、夜半過ぎには冬の星座が
昇ってくるのでむしろ楽しみでもあります。



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夏のおススメコース 



盆休みはいかがお過ごしでしょうか。
こちらも5日連続の猛暑日でコロナどころじゃありません。
会社からも不要不急の県外移動は禁じられており
例年のように涼しい長野などへの訪問は叶いません。
幸いにして晴天続きなので、ペルセ群詣でをしてみました。

しかし県内でペルセ群を存分に楽しめる場所は限られます。
南伊豆まで行く余裕もないし富士山周辺は夏休みで大混雑。
天気の様子も分からないので手近な川根で済ませました。



2020081301.jpg
2020/8/12 23:35 OLYMPUS E-M1III+ M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye
16mm相当 マニュアル露出(f/2.0 15秒) WB:4500K ISO:2000 Natural 島田市川根

ペルセウス座流星群は年間で2番目に出現数が多く夏に
見られるので多くの人が楽しめる流星群として有名です。
小さなものを含めて一時間辺り30~50個ほど流れますが、
これは全天のどこかしらに現れる数なので、実際に目にできるのは
その半分程度、さらに空の明るい場所では視認数が減ります。



2020081302.jpg
2020/8/12 1:22 OLYMPUS E-M1III+ M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye
16mm相当 マニュアル露出(f/2.0 15秒) WB:5500K ISO:2000 Natural 島田市川根


輻射点のあるペルセウス座よりも周辺の方が大きく長く
流れる流星を見られる可能性が高いため、このときも南西の
方角に多くの流星を見ることができました。
ただ同じ流星でも空がより暗い方が明るく見えるので、
やはり長野県など空が暗く標高の高い場所が向いているといえます。



2020081303.jpg
2020/8/13 2:21 OLYMPUS E-M1III+ M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye
16mm相当 マニュアル露出(f/2.0 15秒) WB:5300K ISO:2000 Natural 島田市川根


流星だけでなく、今の時期は惑星も多く楽しめます。
夜半までは木星と土星が夏の銀河とともに見られます。
さらに夜半過ぎには地球に近づいて明るさを増している火星が、
そしてこの日は「西方最大離角」の金星が昇ってきます。
惑星たちが巡る太陽系の黄道面を目の当たりにできます。



2020081304.jpg
2020/8/12 23:38 OLYMPUS E-M1II + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 マニュアル露出(f/2.8 130秒) WB:45000K ISO:1600 Natural 島田市川根


標高870m程度あるためか、深夜の気温は20度ほどと快適な夏の夜。
銀河にかかる薄雲もいいアクセントになります。
空の暗さを求めればキリがありませんが、自宅から1時間半ほどで
天の川を楽しめる場所があると本当に助かります。
猛暑の昼間に無理して活動するより、夜の時間を活かす方が
昨今の真夏の過ごし方としては良さそうな気がしますね。



2020081305.jpg
2020/8/12 22:39 OLYMPUS E-M1II + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 マニュアル露出(f/2.8 80秒) WB:45000K ISO:1600 Natural 島田市川根


夏の銀河はもっとも明るく濃いのでたくさんの見どころがあります。
双眼鏡で流すだけでも次々と星団などが飛び込んできます。
望遠鏡で強拡大するのもいいけど、より広い視野で
たくさんの星を楽しめる双眼鏡は星空に最適なアイテムです。


長い梅雨の間は星空どころか太陽すらなかなか見られず。
ようやく明ければ猛暑続きな上、コロナ禍で遠出ができません。
一日の半分は夜なんだし、星はいつでもそこにあるのだから
もっと身近に星空が楽しめるといいんですがね。


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災いの使者 



なかなか梅雨が明けません。
こちらでは6月10日に梅雨入りして一ヶ月以上。
「梅雨の合間」すらほとんどないまま降り続けます。

前回の記事にも書きましたが、こんな最中に彗星です。
惑星などと違って日々移動し明るさも変わります。
よりによって梅雨の真っ最中に来ることはないだろうと。
毎日Twitterには見事な写真がアップされているのに、
こちらでは梅雨空を眺めるしかありませんでした。

それでも7月19日、辛うじて晴れ間が覗きそうだという予報。
さてどこへ行こうか、北西の方角なのでポイントが絞りにくい。
富士山とのコラボとなると箱根か、迷った挙句「水ヶ塚」へ。
しかし午後になって濃霧が取れず希望が萎みます。
「Windy」で雲の予報を調べ、急遽大井川周辺へ戻りました。

できればもっと条件のいい場所ならよかったけど、
20日以降週間予報が雨続きなので今日しかないと、
とにかく一目だけでも姿を見たいと河川敷で夕暮れを迎えました。



2020072001.jpg
2020/7/19 20:28 OLYMPUS E-M1 MarkIII + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
80mm相当 マニュアル露出(f/2.8 8秒) WB:4800K ISO:640 Natural 大井川河口


次第に暗くなる空の中でネオワイズ彗星を探します。
スマホアプリ「スマートステラ」と比較しながら双眼鏡を動かし、
ようやく薄雲の合間にボンヤリとした姿を見つけられました。
もっと空が暗くて雲が無ければ明るく撮れたのでしょうが、
これが精一杯です。

10度以上に及ぶイオンテイルなど望むべくありませんが、
まずはこの目で彗星を見られただけでも良しとしましょうか。
ただ、今月末に向けて次第に高度を上げていきます。
明るさも減衰していきますが、もっと条件のいいタイミングで
再度捉えられたらと希望を持っています。


ちなみにこのネオワイズ彗星(「C/2020 F3)は、今年3月に
赤外線観測衛星NEOWISEの観測から発見された新顔です。
しかし非常に周期が長く、次にやってくるのはなんと6800年後。
彗星というと、突然空に現れる奇妙な天体だとして、
大昔は「災いをもたらす」不吉の前兆とされてきました。
今のコロナ禍との関連は勿論ありませんが、
彗星同様に彼方へ消え去ってくれればいいですね。

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ユーいいね 



恐らく世界で最も多くの台数を販売したであろう、
ビクセンのポータブル赤道儀「ポラリエ」がリニューアルしました。
本来は1月31日発売なのですが、気の早い○ドバシさんのおかげで
29日には手にしこうして組み立ててみることが出来ました。
ちなみにポラリエUの「U」は、断面が「U」(を逆さにした)型をしているため。
また今回発売されたのは本体や極軸望遠鏡などのみで、
三脚との間に据える「極軸微動雲台DX」は2月下旬発売とか。
やっぱいっぺんに発売してよね。


2020013001.jpg
右が初号機(プチ改造済み) 左が2号機「ポラリエU」


見ても分かるとおり、コンパクトカメラを模した薄型ボディから
鉛筆削りのような奥行きのある形状に変わりました。
軸受けのベアリングの間隔を大きく取ることで
耐荷重や安定性を向上させたのが最大のポイントらしい。
その効果か、全体の重量もポラリエの740gに対して
ポラリエUは575gとわずかに軽量化されています。
(でも手にした印象はほとんど変わらないかな)
また耐荷重も2kgから2.5kgへ少しばかり改善しています。


2020013002.jpg


初号機が回転式のモードダイヤルで切り替えていた駆動モードは
「MODE」ボタンで操作、そして新たにスマホとのWifi接続が可能になりました。
この照明の明るさも含め、細かい作動設定をスマホから行えます(後述)。
従来どおりの星景モード(1/2倍速)や恒星時、太陽時、月時のほか
カスタムモード(スマホで設定可能)を備えています。


2020013003.jpg


電源は単3電池4本(本体の両側に2本ずつ)を使います。
従来機は単3電池2本で2時間駆動できましたが、新型は4本で
7時間と大幅に駆動時間が伸びました(アルカリ電池使用時)。
そのため、初号機では大容量のモバイルバッテリーを繋いでいました。
新型なら単3電池4本が2セットもあれば一晩中使えそうです。
余計なケーブルは減らしたいので大変助かります。

またオートガイダーを接続する端子とカメラのシャッターを操作する
端子も増設され、より高精度な追尾撮影やタイムラプス撮影に対応できます。
ちなみに外部電源用のUSB端子はタイプBからタイプCへ一新されました。


2020013004.jpg


初号機には本体に覗き穴があって、簡易な極軸合わせに使いました。
新型では、本体上部のアクセサリシューに「それ用」のパーツを取り付けます。
本来は上の画像の反対向きに取り付けるのですが、後端が出っ張るので
反対向きに差し込むと良さそうです(ややボタン操作がしにくくなりますが)。


2020013005.jpg


極軸望遠鏡も一新し、これまでのように極軸内部に差し込む形式から
他社ポタ赤にも見られるようなアームを使った外付け式になりました。
着脱も簡単で望遠鏡自体の操作も分かりやすいためおススメです。
もっともそれなりの価格だし、広角レンズのみでなら覗き穴で十分ですが。


2020013006.jpg


雲台を取り付けるステージ(雲台ベース)は従来機同様の構造ですが、
それを取り外せば同社の「クイックリリースパノラマクランプ」に
換装してアルカスイス互換プレートなどを利用できます。
ちなみに雲台ベースの固定ネジは本体より外側へ出るため締めやすく、
さらにドライバーなどで締め上げることができるようになっています。


2020013007.jpg
鏡筒はBORG 55FLレデューサーキット

この「クイックリリースパノラマクランプ」を使えば、
このようにアルカスイス互換プレートを組み合わせて
焦点距離の長い鏡筒を載せての撮影もしやすくなります。
問題は追尾精度で、内部のギアやモーターが
従来機と同じものを使っているらしいので同等かそれ以上かと。

初号機でもオプションパーツを併用しての望遠鏡撮影を可能にしていましたが、
極軸周りのバランス合わせさえ適切に行えば案外実用になりそうです。
この鏡筒は焦点距離が200mmとそれほど長くないので
極軸望遠鏡で慎重に極軸合わせをすれば3分程度のノータッチガイドが期待できます。


2020013008.jpg


スマホを使わなくても基本的な操作は十分可能ですが、
ビクセンが提供する専用アプリで細かい設定などを変えられます。
ただトリセツを見た限りでは、アプリのDLや接続の手順が分かりにくい。
途中に散りばめられる撮影ガイド的な内容は別冊にする方がいいと思います。
あと、イマドキ風にYoutubeとかに操作動画をアップするのもアリかと。

早速使ってみたいのですが、次の休みは天候がイマイチ予報。
基本的な追尾精度などは十分良いと思うので、
極軸合わせのしやすさや準備・撤収などの使い勝手を試してみたいです。

ところで現時点で、ポラリエとポラリエUのどちらがおススメか。
ポータブル赤道儀としての基本的な機能は大差なく、
スマホでのタイムラプス設定やオートガイダー対応、
新しい極軸望遠鏡の使い勝手などに魅力を覚えるのなら
新型を選ぶ手もあるのですが、問題は価格差があること。
初号機は税込み4万円弱で買える一方で、ポラリエUは
本体のみでも6万円強と2万円以上の価格差があります。

手軽に追尾撮影するためのポータブル赤道儀としては
ポラリエシリーズは大変良く出来ており初心者にもおススメできます。
またちょっと凝った機材を載せることもできるポテンシャルが高く
迷ったらポラリエ(U)を買っておけば十分楽しめるでしょう。
天候が良くなって実際に使ってみたらまた感想などをお伝えします。



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暗い話題でもない 




冬は空気が澄んで星空がキレイに見えます。
さらに太平洋側では晴天率が高く頻繁に楽しめます。
そして明るい星が多いので冬の星空が最も見応えがあります。
そんな冬の星座で最近話題になっているのは「ベテルギウスが暗い

ベテルギウスは大変有名なオリオン座にある一等星のひとつ。
ギリシャ神話の勇者オリオンの肩に光る赤い星で、
足下にあるリゲルが青白いため紅白の対比が面白いです。
このベテルギウスは星自体が不規則に収縮するため
0等星から1.3等星の間で明るさが変化する脈動変光星です。

しかしここ最近1.5等以下にまで暗くなり、観測によっては
2等星に迫るほどまで暗くなっているというのです。
2007年や2008年にも暗くなりましたが、これほどになるのは
過去50年間の観測データにも無いとも言われています。



2019122601.jpg

こちらは昨年末に撮影した冬の主だった星座です。
中心付近に見える赤っぽい星がベテルギウスです。


2019122602.jpg

こちらは先日同じ場所で撮影したもの。
薄雲がかかってしまったので同じようには見えませんが、
微妙に明るさが変化しているのを分かるでしょうか?


2019122603.jpg

意外に写真に撮ると明るさの差はわかりにくいかな。
でも肉眼でベテルギウスを見ると「確かに暗い」と感じます。
右下にあるリゲルが0.13等星なので、本来ならベテルギウスは
リゲルとほど同じかわずかに暗い程度なのですが、
良く見ていると明るさの違いを感じます(色のせいも若干ありますが)


ベテルギウスは星としての寿命が終わりかけており、
近い将来には「超新星爆発」を起こすといわれています。
今回の暗さがその前兆ではと話題になっているのです。
星は核融合の燃料を燃やし尽くすと、自身の重力で急速に収縮します。
その際中心部はとてつもない高温高圧になり爆発を起こします。

ベテルギウスは現在太陽の直径の800倍ほどの大きさがあります。
太陽の位置に置き換えると、木星の軌道近くにまで及ぶ巨星です。
このベテルギウスが超新星爆発を起こしたらどう見えるでしょう。
まず数時間後には満月を超える明るさにまで増光します。
3ヶ月ほどの間は昼間の空にも見えるくらい明るく輝き、
その後次第に赤みを増しながら暗くなっていき
数年後には肉眼で見えないほどまで光を失います。

超新星が爆発すると、強力なガンマ線を放射します。
周辺の星系の惑星に住む生物が死に絶えるほどの放射線です。
しかし地球は640光年も離れている上、放射される角度から
外れていて影響は無いだろうと思われます。

暗くなっているのは、爆発する前兆なのかはまだ分かりません。
宇宙のスケールは私たちの寿命など比較になりません。
でももし爆発を目撃できたら、人類史上最大級のイベントになるでしょう。


2019122604.jpg
2019/12/23 23:45 OLYMPUS E-M5 MarkII + M.ZUIKO 9-18mm F4-5.6
18mm相当 マニュアル露出(f/4.0 30秒x200コマ) WB:4800K ISO:640 御前崎



私事ですが来年春、この御前崎の近くへ勤務先が移動します。
休日の前日なら、仕事帰りにそのまま星を見たり星景写真を
撮りに立ち寄ることも容易になりそうですが果たして。。。




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