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かっぱのあしあと

花も実もあるか 




2月28日、オリンパスから「E-M1 MarkIII」が発売されました。
先代となる「MarkII」が発売されたのが2016年12月22日、
3年余りのスパンを経ての新型となるのですが、
「E-M5 MarkIII」の時と同様にあまり変化がないという声があります。


2020030201.jpg


正面から見た限りでは、向かって右下にあるエンブレム以外に違いは認められません。
この場所にあるのはE-M1XとE-M1MarkIIIのみでE-M5 MarkIIIにはありません。


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<上がE-M1 MarkII 下がE-M1 MarkIII>

最も分かりやすい違いは背面側です。
E-M1Xで好評だったマルチセレクター(ジョイスティック)が追加されました。
従来十字キーや液晶モニター上で行っていたフォーカスエリアの
移動が素早く直感的に行えるのが非常に快適です。
ただしバッテリーグリップには付いておらず、縦位置では十字キーを使います。

MarkIIで「INFO」」ボタンの位置にセレクターが置かれたため、
「INFO」ボタンは従来の「MENU」の位置に移動し
「MENU」ボタンは左上の端に移動しました。
メニュー画面の呼び出しに若干戸惑いを感じます。

一方で期待された液晶モニターやEVFのスペックアップは見送り。
この辺は使い勝手に影響するので画素数を増やして欲しかったです。


2020030203.jpg
<上がE-M1 MarkII 下がE-M1 MarkIII>


上から見たときに気がつくのは、ホットシューの色が黒から銀に変わったこと。
正面にあるエンブレム同様、この辺のデザインはやや不評なようです。

モードダイヤルの項目も変わり、「i-AUTO」「ART」が無くなり
「B」(バルブモード)と「C4」(カスタム登録4項目目)に入れ替えです。
個人的にはどちらも歓迎で、星景撮影などでのバルブモードへの
切換がしやすくなり、カスタムの4つ目にハイレゾなども追加できます。

これまで「Fn1」「Fn2」とあった表記が無くなり「ISO」と「露出補正」に変更。
露出変更はダイヤルでダイレクトに出来るのでボタンの必要性が疑問です。
左肩のボタンの機能も微妙に変更されています。


さてMarkIIIの特徴は、
・画像エンジンが「TruePix VIII」から「TruePix IX」にバージョンアップ
  通常画像エンジンが変わると画質やノイズ特性などが改善されます。
  まだ実写していないし具体的なレポートもないので未確認です。

・手ぶれ補正が5.5段(本体のみ)から7段(同)へ向上
  さらに12-100mm F4 PROとの併用では6.5段から7.5段へ向上
  MarkIIでは15秒手持ち撮影で2割程度成功しましたが、
  MarkIIIではさらに歩留まりが上がると期待できます。

・手持ちハイレゾ撮影が可能になった
  MarkIIでは三脚を使っての50Mハイレゾショット機能がありました
  MarkIIIになって手持ちでの5000万画素相当ハイレゾ撮影が可能になりました。
  さらに三脚固定なら8000万画素相当の「三脚ハイレゾ」撮影も可能です。
  ハイレゾショットは、遠景の森林など周波数の高い対象に有効で、
  手持ちで撮影可能になったおかげで手軽に楽しめます。

・ライブNDで三脚&NDフィルター要らずに
  渓流や滝などで流れを表現する際、三脚に固定しNDフィルターで
  スローシャッターでの撮影が必要でしたが、ファインダーで効果を
  確認しながら1~5段の範囲で切り替えながら同じような効果が得られます。
  大幅に荷物が減らせるほか、NDフィルターの使えない出目金レンズでも
  同様のスローシャッター撮影が楽しめるのは大変嬉しい機能です。

・USB充電&給電が可能に
  E-M5 MarkIIIでもUSB充電が可能ですが、給電しながらの撮影は不可。
  E-M1 MarkIIIになってE-M1X同様に撮影中の給電が可能になりました。
  移動中にもUSB端子からの充電ができるので機動性が増します。
  長時間のコンポジット撮影でもバッテリーの心配が要りません。

・新機能の「星空AF」搭載
  従来の星景撮影では、拡大表示した星の像を見ながら
  フォーカスリングを微妙に動かしてのピント合わせをしていました。
  「星空AF」では、まったくのカメラ任せでオートフォーカスできます。
  ソフトフィルター併用時でも利用できるようです。

これ以外にも、「顔優先・瞳優先AFの進化」「AFエリアの循環移動」
「シャッターユニット耐久回数が20万回から40万回へ向上」
「ライブコンポジット最長時間が3時間から6時間へ」など
E-M1Xの機能を取り込みながらコンパクトにまとめた感じです。

外観の変化が少ないのであまり大きな話題になっていないようですが、
実際には大きく内容が進化しているのが分かります。
実写は来週以降になりますが、手持ちハイレゾなどの新機能を
早速試してみたいと思っています。


ところで現状ではE-M1 MarkIIが併売されています。
センサーやEVFなどは共通だし、MarkIIでも十分に高機能です。
MarkIIIボディの店頭価格が発売直後とはいえ20万円弱なのに対し、
MarkIIボディは12万円あまりと大変値ごろになっています。
MarkIII独自の機能が必要でなければかなりお買得です。


  

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立ち止まるな前にススメ 




今年の初めに発売されたE-M1Xを除くとOM-Dとしては
E-M10 MarkIII以来2年ぶり、E-M1 MarkIIからは3年ぶり、
前モデルのE-M5 MarkIIからだと4年半以上経って登場した
E-M5 MarkIII(ボディ)を手に入れました。

実は購入するか非常に迷いました。
現有のE-M1 MarkIIとほぼ同等の中身だし、
一部の仕様ではむしろ劣る部分もあるからです。
しかしE-M5 MarkIIと比較すれば大きく改善したと見ることが出来るし、
普段2台持ちする際の広角担当だったE-M5 MarkIIには
そろそろ世代交代の必要性を強く感じていたので思い切ってポチリました。


2019112401.jpg



まだストラップを取り付けて保護フィルムを貼っただけです。
手元のE-M1 MarkIIと操作性を揃えるためにメニューを
見ながらE-M5 MarkIIIの設定を一通り済ませたところです。
実際の撮影は26日以降となりますが基本的にE-M1 MarkIIと
内容は同じなので画質や写りは大差ないと思われます。

現段階でのファーストインプレッションとしては、
「プラスティックボディであることを強く感じる」ことがあげられます。
これまでのE-M1系やE-M5系はマグネシウム合金ボディで、
手にした瞬間に体温とカメラの温度差をしっかりと感じられました。
金属らしく少しヒンヤリとして、持った時もズシリというほどでは
ないものの凝縮感を覚えたものでした。

一方でこのE-M5 MarkIIIは、手のひらの体温を持っていかれる
感覚はほとんど無く、ボディ表面のフェイクレザー加工も
如何にも樹脂でできているという風に感じられます。
正直なところ、「残念」という感情を何とか抑えています。
樹脂製にした代わりに数値上では軽くなったとはいえ、
オリンパスのカメラは総じてコンパクトで軽く
E-M1 MarkIIですら手に提げて歩いても苦になりません。

謳い文句を作るとすれば、「E-M1 MarkIIの性能をE-M5 MarkIIサイズに!」
というところでしょうが、この両機の差はそれほど大きくありません。
現時点での価格は、E-M1 MarkII > E-M5 MarkIII > E-M5 MarkIIですから
ウェルバランスなコンパクト機という点ではいい選択だと思います。

しかしこれまで3年間E-M1 MarkIIを使ってきて、今E-M5 MarkIIIを
手にしての率直な感想はというと、この両機を比較するのなら
現時点ではむしろE-M1 MarkIIを勧めます。

その最大の理由は電源関係なのですが、それを含めて
実際に使ってみた感想などは追って述べたいと思います。





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伸るか反るか 




いよいよオリンパスの新フラッグシップ機
「E-M1X」が正式に発表されました。
つい創立100周年記念モデルかと思ってしましたが、
E-M1Xの記事には100周年の文字は無く、
同時に発表されたE-M1MarkIIのシルバーモデルが
100周年記念での2000台限定発売ということなんですね。

さてE-M1Xですが、いかがでしょう。
先日までフルサイズミラーレスの話題で持ちきりでしたが、
ここへ来てマイクロフォーサーズの本気を見せてくれました。
目に付くのはさらに強力になった手ぶれ補正や
「手持ちハイレゾ」にディープラーニングを活かした
新しい被写体認識AFシステムなどでしょう。

ただし冷静にスペックなどを見てみると、2000万画素
センサーや連写速度もなどはE-M1 MarkIIと同等です。
本格的なスポーツや動物の撮影をメインにしているのでなければ
E-M1Xの恩恵はあまりないのではとも思えてきます。
果たしてE-M1Xは今の私に必要なのか、適しているのか、
買う価値はあるのか、見送るべきなのか。


2019012501.jpg



ネット上の情報を見た限りで気になった点。

・星景撮影に必須な「LVブースト2」に「表示速度優先モード」を追加したのはGood
・しかしライブコンポジットの最長時間が3時間までで変わらないのはBad
・新機種が出るたびに変わる背面のボタン配置
  →暗闇で操作するのに大変戸惑ってしまう→ボタンに夜間照明が欲しい
・バッテリーは2個を一組にして交換するカートリッジ式
  →先に消耗した1個だけを取り出すとかが面倒
・USB充電に対応したが端子はUSB Type-Cで汎用性に欠ける
・ライブNDはNDフィルターを不要にする画期的な機能!
・頻繁に使う機能を登録できる「マイメニュー」が待望の新搭載
・フォーカスエリアの選択などに便利なジョイスティックの操作性は気になる
・200mm相当で4秒手持ち撮影が可能な7.5段分の手ぶれ補正
  →E-M1 MarkIIでも15秒手持ちを試したが30秒も可能になるかも
・さらに向上したゴミ取り機能や防塵防滴性能が頼もしい
・手持ちハイレゾなど多くの機能がファームアップで従来機に搭載できる
・新しいレンズのロードマップで8本ものレンズが追加された


発売日は2月22日、店頭価格は33万円弱、さぁどうする。。。


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Xに期待すること 



すでにネット上では話題となっていますが、
オリンパスの新しいミラーレス一眼カメラ
「OM-D E-M1X」の情報が次第に詳細さを増しています。
オリンパス創業100周年を記念する(と思われる)
事実上のフラッグシップ機で、ミラーレス機では
初めて縦位置グリップ一体型となる模様です。


2018121502.jpg
43rumorsより


予想される寸法は約144x146x75mmで、E-M1 MarkIIに
バッテリーグリップを装着した状態の約134x139x69mmより
ちょうど一回り大きくなった感じでしょうか。
ネット上の反応は「デカすぎ」というのが体勢ですが、
かつて私が使っていたニコンD4の約160x156x90mmよりは
ずっとコンパクトで、恐らく重量も軽くなるでしょう。

気になるのは内容で、画素数や連写コマ数などは
大差なさそうですが、7.5段分の手ぶれ補正や手持ちでの
ハイレゾ撮影を可能にしたりと機動性は高まるようです。
発表は来年1月、発売は2月が予想されており、
2月末からのCP+でも相当な話題になると思われます。

価格は3000ドルとも言われていて、さすがに日本円で
30万円を超えるとなるとおいそれとは手が出しにくいのですが、
E-M1 MarkII発売から2年以上経過していることもあって
期待の高さから入手が難しくなるかもしれません。
自家用車の買い替えも迫っているので悩ましいです。



2018121501.jpg
2018/11/12 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO
300mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/250秒 -1.0EV) WB:5000K ISO:320 Natural 昇仙峡


今年の紅葉は状態が酷かったとはいえ、
まだまだアップしていない画像が数多くあります。
でも今から上げても季節ハズレにならないかなぁ。



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高倍率のはずだが役に立つ 

カメラ本体のレポートばかりですっかり忘れていましたが、
新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」の
インプレなどをこの機会に上げさせていただきますね。

この新しいレンズは、「PROシリーズなのに高倍率ズーム」
というのがいわば最大の謳い文句でもあります。
PROシリーズは「高い光学性能と防塵防滴、堅牢性を有し、どんな状況下でも
常に高画質を提供するプロフェッショナルレンズシリーズ」とメーカーHPにあります。
一方で高倍率ズームレンズは、どちらかというと利便性を優先していて
画質や耐久性などは二の次的な性格があるのは確かです。

高倍率ズームレンズの勝手なイメージとしては、レンズ1本で済まそうとする
どちらかといえばシニア層が盛んに愛用する光景を思い出します。
かつて富士山に通っていた頃には、周りのアマカメさんのほとんどが
高倍率ズーム(あのにゅ~っと長く伸びるヤツね)でした。
高倍率ズームにもメリットはあるものの、撮り手の表現をより
鮮明にするには、やはり単焦点や専用の望遠ズームなどの方が
遥かに適しているわけですが、荷物を減らしたいとか
レンズ交換の手間を惜しみたい方には欠かせないのでしょうね。


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標準ズームといえば、「M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO」があります。
初のPROシリーズとして登場、これ1本でPROレンズの実力を知らしめました。
そして同じ24mm相当から始まる点では共通していますが、
新たな12-100mm F4 PROはテレ端を一気に80mm相当から
200mm相当へ伸ばして万能レンズに仕立ててきました。

確かにこれ一本で大方の撮影がまかなえますが、
逆に捉えると明るさは一段暗いし重さは382g対561gと約1.5倍です。
またF2.8とF4でのボケ具合や、重さから来るハンドリングも違います。
ただし最大撮影倍率はどちらも0.6倍(35mm版換算以下同)なので
ほぼ同じ範囲を大きく写すことができます。

どちらか1本だけ持っていくのなら12-100mmでしょうが、
40-150mm F2.8も持てるのならば12-40mmに分があります。

※12-40mm F2.8 PRの前キャップ(LC-62D)は大変使いにくいので、
  25mm F1.2 PROのキャップ(LC-62F)にすると同じ口径でおススメです。


2017010902.jpg

高倍率ズームといえばM.ZUIKO 14-150mm F4-5.6 II もあります。
こちらもリニューアルして防塵防滴化され、コーティングも
新しくなって見かけによらず(?)よく写ってくれます。
ワイド端が28mm相当ながらF4と同じで、テレ端は逆に
300mm相当まで伸びるので大変使い勝手に優れます。
何より軽くてコンパクト、お手頃価格も魅力です。

ではやはり1本だけ持ち出すのならどっちか?
これはボディ次第かな、E-M1 MarkIIなら12-100mm F4 PROだし、
E-M5 MarkIIなどコンパクトなら14-150mm F4-5.6 IIでしょうね。
テレ端での撮影倍率は14-150mmが0.44倍、12-100mmは0.42倍と
ほぼ同等で、焦点距離の差もあってボケ具合も大きな差はなさそうです。
そういった意味では24mm相当の広角か300mm相当の望遠の
必要性で選ぶのもいいかもしれません。


2017010903.jpg

さて望遠ズームとしてではどうでしょう。
「M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO」は、オリンパスOM-Dユーザーなら
必携とも言える高画質・高性能・高い防塵防滴性・高い汎用性を持ちます。
意外にも最大撮影倍率は0.42倍と同じなのでどちらも大きく撮れます。
ただしここでもF2.8 とF4の差があり、ボケ具合の演出では
40-150mm F2.8 にアドバンテージがあります。
テレコンが使える点も大きいですね。

一方で12-40mm と40-150mmの2本を持つと1262gあります。
12-100mm F4なら561gですから半分以下ですね。
レンズ交換の必要もないので、風の強い時やイベントなど
シャッターチャンス優先の時にはメリットがあります。


2017010904.jpg

こうしてテレ端にズームすると、40-150mm F2.8は伸びませんが
12-100mm F4は同じぐらいの長さまで全長が伸びます。
この辺りは高倍率ズームらしさと言えますね。


さて今回登場したM.ZUIKO 12-100mm F4 PROはいかがでしょうか。
標準ズームとしては大きくて重い、望遠ズームとしては軽いけど暗い、
高倍率ズームとしては若干テレ端が物足りないなど
やや中途半端と捉えられかねないところもあります。
「万能レンズ」かといえば、オリンパスらしくかなり寄れるし、
防塵防滴性など頼もしさではPROレンズの面目躍如です。

しかしまだ発売されたばかりで店頭価格も13万円台後半と高価です。
そして12-40mmと40-150mmのF2.8 PROレンズ2本の方が
表現力という点ではずっと高いと感じます。
ここ最近は、試用の意味からこのレンズを優先して使っていますが、
超強力な手ぶれ補正を使うシーン以外ではどの程度出番があるか
正直なところまだ掴みきれないままでいます。


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