かっぱのあしあと

3000の願い 



3月3日は「ひなまつり」
一部では「女の子のまつり」とか「男の子の節句」などという
性別を区別したことに異論を唱える思想もあると聞きますが、
まぁややこしいことは抜きにして楽しくやろうじゃありませんか。

ここ可睡斉がこれほどの雛飾りを展示するようになったのは、
遠州地域のお寺で行われる「お焚き上げ」に由来するといいます。
昔は雛飾りを代々受け継いでいましたが、古くなったり傷んだりすると
お寺に奉納し、お焚き上げで人形供養を行っていました。

しかし最近では住宅事情や核家族化、少子化などの影響からか
奉納される人形箱を開けてみると非常に状態のいいものが増えました。
そこで折角キレイな人形が集まるのならと専用の倉庫に保管し、
こうしてひな祭りの頃に一気に展示して参拝客を集めています。
32段1200体ものひな壇だけでなく、境内に並べられた1800体の
人形を合わせておよそ3000体もの雛人形が楽しめます。

特にこの巨大なひな壇は丈夫な階段を組み立ててから
毛せんを敷き、上から徐々に2週間もかけて並べていきます。
中には傷んだり装具が無くなるものもあり、片付ける際には
専用の「お焚き上げ箱」に収められて供養に回されます。



可睡斉
2017/2/27 14:34 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 12-100mm F4 PRO
24mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/40秒 -0.3EV) WB:4500K ISO:3200 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 15:09 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/15秒 -0.3EV) WB:4500K ISO:200 Vintage 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 15:26 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 12-100mm F4 PRO
76mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/80秒 -0.3EV) WB:6000K ISO:250 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 14:16 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/60秒 -0.7EV) WB:4000K ISO:3200 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 13:12 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 12-100mm F4 PRO
200mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/160秒 -1.0EV) WB:5000K ISO:3200 Natural 可睡斉


3000体もの人形を見て回りましたが、ひとつとして同じ顔を見た気がしません。
全ての人形の顔つきや表情が微妙に異なり、それぞれ個性を感じさせます。
これも手作りならではの繊細さと人形に込められた願いによるものでしょうか。









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伝統と変革 



今日訪れたお寺が、夕方のローカル番組で採り上げられていました。
急速な少子高齢化の波は、檀家や氏子に支えられてきた
全国の神社や寺院の維持・経営に大きく影響しています。
そのため、県内の神社・寺院では参拝客を増やす様々な
催しなどの対策を打ち出しているとのことです。

ここ袋井市の「可睡斉」は家康公命名の古刹で、
東海道随一の修行寺として知られる大変有名なお寺です。
しかし檀家の減少もあって、数年前から「ひなまつり」を催します。
日本最大級の32段1200体あまりのお雛様をはじめ、
境内には数え切れないほどの雛人形が飾られます。

掛川市にある「龍尾神社」も氏子の高齢化・減少を見越して
20年ほど前に茶畑を開いて500本もの枝垂れ梅を植え、
今では桜に先立つ花見スポットとして県内外からも
多くの見物客を集めています。

やはり袋井市の「法多山 尊永寺」はもともと檀家が少なく、
有名な厄除け団子や様々なイベントでの集客が収入源でした。
寺社の衰えは参道沿いの商店などにも影響します。
そこで新たな参拝客集めとして「ごりやくカフェ」と称して
精進料理などを振舞う食事会を行ったり、参道にも
コーヒーショップを開くなどの対策を行っています。



可睡斉
2017/2/27 14:13 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/60秒 -0.7EV) WB:4000K ISO:1000 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 14:43 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 12-100mm F2.8 PRO
82mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/40秒 -0.3EV) WB:4800K ISO:3200 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 13:31 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 12-100mm F2.8 PRO
56mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/60秒 +1.7EV) WB:4500K ISO:800 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 13:05 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 12-100mm F2.8 PRO
200mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/125秒 -1.0EV) WB:4800K ISO:3200 Natural 可睡斉



可睡斉
2017/2/27 14:06 OLYMPUS E-M1 MarkII + M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO
14mm相当 絞り優先AE(f/5.6 1/60秒 -0.7EV) WB:4000K ISO:1600 Natural 可睡斉


こういったイベントは数週間からせいぜい数ヶ月程度の短期間なので
年中通しての集客にはなりませんが、どうしても地方の多くの
観光スポットは同じ事情で、先日訪れた河津町も桜まつりの期間中で
年間の観光収入の2/3以上を稼ぎ出しています。
何もしないよりは、こうして訪れる人がいてくれれば神社寺院の
維持経営には大きく寄与するし、知名度や親しみを覚えてもらう
だけでも大きな意味があるといわれています。

本来地域の信仰だけでなく集会や催しなど様々な機会で
拠点となってきた神社や寺院は、地方の商店街や学校などと同様に
少子高齢化の影響を強く受け存続すら危機的な状況です。
特に寺院では葬祭業者の増加でお寺を利用する檀家も減り
さらに後継者不足もあって廃業を余儀なくされる寺もあります。

寺院・神社は私も頻繁に撮影で訪れることが多いのですが、
もともとは信仰の場所であり観光スポットではないとはいえ
今後は伝統だけでなく変革を求められる時代になったのでしょうね。


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