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かっぱのあしあと

シン・セイケイはいかが 




ここ数日来、アマチュア天文ファン界隈で
ある星景写真の撮影法について話題になっています。
数年前から目にするようになったそれは『新星景』と呼ばれています。

赤道儀を用いて星を追尾しながら長秒露出した画像と、
カメラを固定して撮影した地上の画像を合成するものです。
基本的には同じ画角で同じ方角を撮影するため、
「合成」といっても「有り得ないようなシチュエーション」となることは無く、
ただ星空の画像をかなり強調するため見た目には違和感があります。
※「新星景」でググると具体例が分かります。

そういった新星景の作品を天文写真の中でどう扱うかといった議論は
かなり前からありましたが、アストロアーツ社は天文誌「星ナビ」誌上で
従来の星景写真を「星景写真」、新星景作品を「星景画像」と
区別して呼ぶのはどうかと提言しています。
様々な天文ファンからコメントがありますが、非常に微妙な問題を
内包しているためか両者を区別することの難しさがよく分かります。

従来の星景写真を愛する層(私も含め)からは、新星景作品への
理解を示しながらも強めの違和感や忌避感を滲ませているようです。
デジタル加工が容易になってきて、様々な手法を開発することは
否定できませんが、それを「写真」と呼べるのか、「合成」と言った場合
従来のコンポジットや比較明との違いをどう捉えるのかなどと
議論が尽きそうにもありません。


精進湖
2021/12/12 23:28 OLYMPUS E-M1 MarkIII + M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当 マニュアル露出(f/2.0 15秒) WB:5000K ISO:800 Natural 精進湖


そもそも「星景写真」というのは、星空だけを捉えた「星野写真」に
地上の風景などをうまく組み合わせることで「星空のある風景写真」へと
昇華させることを目指して70年代に始まったとされています。
あらゆる写真分野の中でも、最もデジタル化の恩恵を受けているのが
天文写真で、新星景はデジタル手法の活用のひとつと見ることが出来ます。

その意味では新星景を否定するとかフォトコンから排除するのは無理でしょう。
ただ個人的には、星景写真はネイチャーフォトの一種と考えています。
星空に臨んだ時に感じた気持ちを画像として残したものと思うのです。
比較明合成による日周運動写真は、星空が東から西へと動いてゆく
回り舞台のような光景を表現するのに格好です。

星空を被写体と考える点では共通していますが、
昼間の景色と同じ自然風景の一種と捉えるか、加工や合成する作品造りのための
「素材」と考えるかの違いと言ってもいいかもしれません。
いずれにしろ星景写真と新星景は、少し距離を置きながらも
しばらくの間は共存することになると思われます。

ただ、こういった「見栄えのする画像」は飽きられやすい一面もあります。
かつてHDR画像が出始めた頃は、段階露出した複数の画像をPC上の
ソフト内で手間をかけて合成し、中にはかなり強調した画像もありました。
しかし今日ではあからさまに強調されたHDR画像は見なくなった一方で、
カメラには簡単にHDR撮影&合成する機能が実装されています。
またスマホで一発撮影した画像は、そのほとんどが逆光補正され
コントラストや彩度が調整されて簡単に見栄えのいい画像になります。

新星景のような画像も、近い将来簡単に撮影できるような機能が
カメラ内に実装されて特別なものでなくなっているかもしれません。
ただし新星景画像にそこまで長期に渡る強い需要があるかは疑問です。
今でも違和感を訴える声が少なくないし、あまり現実離れした画像は
コマーシャル分野でも使いにくいと思われます。

私が星空の下でシャッターを切る時に感じるのは、
目の前に広がる星空すなわち大宇宙の途方も無いスケールです。
手前の富士山や雲まで数キロ、空を横切る飛行機まで数十キロ、
空の一角に浮かぶ月まで38万キロ、空を埋め尽くす星々まで
数光年から数千光年、天の川を構成する星々まで数万光年、
アンドロメダ座に見えるアンドロメダ大銀河まで240万光年。

今私たちは大昔の人が知らなかったこの壮大な広がりを実感できるのです。
一方で、星と星を結んで星座を作り、動物や神々を重ねては神話を創造し
星空を舞台にしたダイナミックな物語を作り出した大昔の人々の
想像力(創造力・イマジネーション)には感服するばかりでもあります。
花や鳥の名前を知ると親しみが湧くように、星空も星座や星の名前、
星座にまつわる神話、そして天文の知識などを得ることで
何気なく見上げる星空が全く違った大劇場に見えてくるはずです。





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3年目の勝算は 




年明けからしばらく未更新でしたが、
このわずかな間にオミクロン株は大変な状況です。
既にコロナ感染が始まってから3年目に突入しました。
元旦の新規陽性者は534名、今日は13244名と
単純計算でもおよそ25倍にものぼります。

米軍関係者からの感染ではないかと言われていますが、
沖縄や山口ならまだしも、今日は長野県で過去最高となったほか、
静岡県も203名など全国規模で感染爆発の様相です。
これには感染力が非常に強いオミクロン株の特徴もあるでしょうが、
やはり「人流」の増加が主因ではないかと思うのです。

今回のオミクロン株では、「重症化リスクが低い」という話が先行し
医療崩壊の可能性も低いだろうという楽観的な空気が支配しました。
何より昨年末、デルタ株の勢いが急速に衰えたのと相まって
今回のオミクロン株への警戒感も相当低いと思われます。
コロナ史上最強とされる感染力なのですから、本来なら
従来株以上に感染防止策を講じなければならないはず。

しかし年末来の各地の人出、ソーシャルディスタンスや手指消毒、
会食を控えるとかといった「基本的な対策」は徹底したでしょうか。
一昨年の感染拡大の時と比べ、明らかに市井の緊張感はありません。
この急速な感染拡大をオミクロン株特有の感染力のせいにして
感染防止策を緩めていては、再び欧米のような危機的状況になるのは確実です。



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 11:03 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
400mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/400秒 -0.3EV) WB:5300K ISO:800 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 12:08 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
46mm相当 絞り優先AE(f/4.5 1/250秒 -0.3EV) WB:5000K ISO:200 BleachBypass 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 10:51 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
324mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/320秒 +0.0EV) WB:4000K ISO:2500 Vintage 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 12:31 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 60mm F2.8 Macro
120mm相当 絞り優先AE(f/2.8 1/320秒 -0.3EV) WB:4500K ISO:200 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 11:19 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
100mm相当 絞り優先AE(f/5.7 1/100秒 +0.3EV) WB:5300K ISO:250 Natural 浜名湖ガーデンパーク



この春の様々な行事への影響が懸念されます。
今のところは、昨年来の感染者の減少を受けて開催を謳うものが多いのですが、
今後の感染者増加次第では、再び中止となる可能性が高いでしょう。
また県境を跨ぐ移動が制限されれば、今年も櫻の見ごろを逃すかも。
しかし重傷者が少ないとはいえ、感染者が減ることが最優先です。
こうしている間に、6番目のゼータ株(?)の襲来だってあり得ます。
2度打ったワクチンの効果が薄れる中で、この春はどうなってしまうのでしょうか。

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あけおめことよろ2022 





2022010101.jpg






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来年こそ 




いよいよ今年もわずかです。
相変わらず拙いブログをご覧いただきありがとうございました。
年々衰える体力に抗う気力もなくなってきましたが、
来年もできる限りの活動を続けたいと思います。

今年もずっとコロナに苛まれました。
緊急事態宣言や移動制限などで行きたかった場所へ
なかなか訪れることができませんでした。
また今年は統計的に雨が多かったらしいのですが、
仕事の休みと天気が合わないことも多かったです。

世間ではフルサイズだのタイムラプス動画だの電視観望だのと
話題になっていますが、今更大きな投資もできないし、
使いこなすだけの時間や体力もありません(汗
だからあんまり気負うことなく気楽にやろうかと思います。



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 10:25 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
224mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/250秒 +0.0EV) WB:5600K ISO:1000 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 12:13 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
400mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/400秒 +0.0EV) WB:6000K ISO:1250 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 11:33 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
400mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/400秒 +0.7EV) WB:6000K ISO:800 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 10:37 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
274mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/250秒 +0.0EV) WB:5300K ISO:320 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/27 11:19 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
400mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/400秒 -0.7EV) WB:5300K ISO:800 Natural 浜名湖ガーデンパーク


年末年始は晴天が多そうなので南伊豆行きを予定していましたが、
強風に見舞われそうなので時期をずらそうと思います。
以前訪れた際にはあまりの強風でカメラが揺れたり、
仁科垰付近ではクルマから降りることすらできませんでした。
静岡県内では希少な空の暗い地域なので是非また行きたいです。


今年もありがとうございました。
よいお年を。


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下り坂を登れ 





40代後半辺りから、目に見えて体力の衰えを感じました。
以前なら徹夜しての星景撮影の後でも、少し仮眠すれば
次の目的地へ移動するのも苦にしなかったのに、
次第に徹夜そのものすら厳しくなってきました。
カメラ2台とレンズ4本ほどを収めたカメラバッグを背負って
撮影しながら難なく数キロ歩いけていたのに、
今では頻繁な休憩と歩行距離の短縮が必要です。

こうして年々活動に無理ができなくなってきたこともあって、
今後はどうしていこうかとか、来年は車中泊を減らそうかとか、
思うようにならない足取りに少しずつ焦りを感じてきます。
シャッターを切った後にモニターで確認しようにも
細かい文字が読みづらかったりと目の衰えも気になります。

明るい空を見上げると、空には無数の浮遊物(?)が飛び交います。
マクロ撮影ではピントの山が掴めなくなって来て、
もうカメラのオートフォーカス任せが増えてきました。
毎年カメラは高性能化が進むのに、体力は退行するばかり。
このまま次第に視力が衰え、歩くのもままならなくなり
カメラを提げるのも苦になってしまったらと思います。

数年前の写真を見返しては、この頃は今よりたくさん動いて
たくさん撮っていたなぁと感心するばかりです。
でも焦ったところで仕方が無いのでしょうか。
身の丈にあわせなければならない辛さを年の瀬に感じます。


浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 10:25 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
224mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/250秒 -0.7EV) WB:5000K ISO:1600 ToyPhoto 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 12:15 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
400mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/400秒 +0.7EV) WB:5300K ISO:400 Vintage 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 10:48 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 12-200mm F3.5-6.3
400mm相当 絞り優先AE(f/6.3 1/400秒 -0.3EV) WB:5800K ISO:1250 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 11:25 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 8-25mm F4 PRO
16mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/250秒 +0.3EV) WB:5600K ISO:200 Natural 浜名湖ガーデンパーク



浜名湖ガーデンパーク
2021/12/21 12:37 OLYMPUS E-M5 MarkIII + M.ZUIKO 60mm F2.8 Macro
120mm相当 絞り優先AE(f/4.0 1/125秒 +0.0EV) WB:5000K ISO:640 Natural 浜名湖ガーデンパーク
※月桃(ゲットウ)の実


ネイチャー撮影はどんな被写体やシチュエーションが待っているか
分からないので、あらゆるシーンに対応しようとレンズや機材が多くなりがちです。
いつもならE-M1 MarkIII 2台と3本のズーム&マクロでバッグ込み
10キロ近い荷物を背負って歩くのですが、この日は高倍率ズームを
メインに広角とマクロだけ、2キロほどでノンビリ撮影でした。
花の少ない時期ならこんな散策も悪くないかも。

フルサイズカメラにF2.8の大三元レンズを持ち歩ける人が羨ましいものの
ずっとコンパクトなマイクロフォーサーズでも十分楽しめるものです。
何はともあれ、歩けることが一番大事です。
せめて足腰の衰えを食い止めるべく、数日置きに公園の登坂路を歩いています。
おかげで最近は多少の坂でも足が出るようになりました。
いつまでカメラを楽しめるか、来年はどれほど撮れるか、
今は期待より不安が勝る年の瀬です。





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